「クロノクルの坊っちゃんは手が遅いんだよ!」
CV:子安武人
概要
ザンスカール帝国ラゲーン基地所属のベスパのイエロージャケットの一員。階級は少尉で搭乗機体はゾロ。ガリー・タンとは親友同士の関係。
『女王の弟』の身分だけで高い階級を与えられたクロノクル・アシャーを実力面で見下しており、シャッコーを鹵獲される失態が「ガリー負傷の原因」だと確信して根に持っている。しかし、復讐心などで感情が表に出ると冷静な判断を欠いてしまう一面があり、逆にクロノクルから「私に強がってみせたのは伊達だったのか?」と呆れられている。
4月5日~6日に発生したリガ・ミリティアの地下工場があると推定されて実行された『ウーイッグ特別地区空襲』作戦のリーダー格として登場し、クリス・ロイドがレジスタンスに銃殺された腹いせにウーイッグ全面を焼け野原にした。だが、それは工場長のボイスンが自らの命と引き換えに仕掛けたミスリードに過ぎなかった。
この空襲時に出くわした友軍機なのに攻撃を仕掛けてくるシャッコーと交戦し、以降「獲物」として付け狙うようになる。
3度目のシャッコーとの交戦でビームサーベルで止めを刺そうとした瞬間、不意の2連ショルダービームガンでサーベルごと左腕を損失するカウンターを喰らい、とっさに受け身で構えられたビームサーベルの刃先にコックピットもろとも飛び込むような形で戦死した。
ウッソが明確に自分の手にかけしまった最初の人物(ただし、生死が曖昧なものを含めればリー・ロンが最初)となり、この時聴こえないはずの断末魔がウッソの脳内に響き、酷く動揺させるに至った。
その隙を突いたクロノクルはシャッコーに一方的な攻撃を仕掛けて中破させ、本機を奪還出来た(そして、第1話冒頭のウッソが破壊されたインジェクションポッドから飛び出し、木に落下する描写に繋がる)。
余談
- 担当声優の子安武人が富野由悠季監督のガンダムシリーズに関わったのは『機動戦士ガンダムF91』のドワイト・カムリに次いで2作目。そして富野監督が長期休養を経て再び監督を担当した『∀ガンダム』では、あの御大将を演じるに至った。
- 2度目の出撃時まで同行していたリー・ロンの中の人は緑川光。つまり2年後のシリーズの主人公とライバルになる両者が主人公と対峙していた。
- 2度目の撤退時「まだ幸運の女神は俺についていると思いたいな」と不死身の男になる未来を思わせる台詞を吐いているが、本作は第4話~5話の間の時系列のエピソードを、無理矢理第1話に持ってくる変則的な構成のため、第1話からデプレの口からすでに名前だけは出ており、この時点では死亡が明確になっている。姿形が出る以前からすでに死亡が決定していたため、彼らのようにはなれなかった男である。
- サバトは金髪に褐色肌の痩せ型の容姿だが、ウッソのシャッコーに撃墜されレジスタンスに銃殺された仲間のクリス・ロイド(CV:関智一)も似たような容姿である上、ヘルメットを脱がなかったのもあって混乱を招きやすい。
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機動戦士Vガンダム ザンスカール帝国 イエロージャケット ゾロ(MS) 復讐鬼
ニコル・アマルフィ:反撃を完封され、勢い余ってコックピットにビーム刃が直撃する事故で戦死してしまう、似た最期を迎えたキャラクター。こちらもパイロットは「敵軍にいる幼馴染の戦友を初めて自分の手で殺めてしまった」現実にかなり動揺しており、奇しくもそれを叱咤したのはサバトと同じ中の人が演じる人物だった。