「ピピニーデンのやつ、実績を上げて貴様をここから追い出して見せる」
CV:石野竜三
概要
ザンスカール帝国軍大尉でラゲーン基地副司令を務める。
当初は基地司令であるファラ・グリフォンの腰巾着で、クロノクルなど部隊外部の人間に対しては見下した対応を取っていた。上司であるファラの追い落としをして基地の実権を奪う事を考えていたが、そのファラがオイ・ニュングをギロチンにかけてしまった為に自身の地位が危うくなる事を察し、増援として派遣されてきたピピニーデン隊よりも先に手柄を立てようと自らゾロに搭乗して部下を率いて出撃、その際にウッソとシャクティが搭乗したボトムファイターを発見。捕獲しようとしたところをシュラク隊によって部隊は壊滅、自身もジュンコ・ジェンコのガンイージによって撃墜されて戦死した。
ちなみに16歳の息子がいる。また、後述する通り、自身の趣味を仕事に役立てた作中唯一の人物でもある。
ガンダムエースのコーナーの一つ『月刊モビルマシーン』ではザンスカール建国以前の彼が登場しており、元は連邦軍人で教導団所属だった事が判明している。
人物像
上司であるファラに対して面従腹背の腰巾着ぶりや部隊外のクロノクル達への態度、そのファラの送還にかこつけての武力制圧を目論む、皮肉屋かつ狡猾な性格、権力志向な野心家(これはベスパの多くの軍人もそうだったが)、人相の悪い風貌の持ち主…と大局的には良いところのない人物といえる。しかし自分の子供よりも年少のウッソとシャクティが戦闘機に搭乗しているのに驚愕し、部下に撃墜を中止して捕獲するように命令する等、残虐非道なベスパの中では人格者的な一面を見せてもいる。また、キャラオケ(カラオケ)を趣味としており、これによってリガ・ミリティアの暗号を見破っている。
なお、その二年後の作品では、ゲトルとファラのキャスト共々同じガンダムパイロット同士になるとは誰が予想しただろうか…
漫画版
ボンボン版Vガンダムでは、ベスパの「デプレ隊」の追撃隊長としてウッソとの激闘を演じて爆死する。原作での皮肉屋で狡猾な性格から一転して熱血漢寄りになっており、クロノクルとの関係も良好である。シュラク隊の猛攻と復活したVガンダムの機転により危機に陥るも、援護してきたクロノクルに対して「手出しは無用だ!!」と一喝して戦士の誇りと意地を見せるなど、原作とはまた違った形で良心の片鱗を見せた。その散り様を見たクロノクルは「戦士の意地・・か いい勉強になりましたよ・・デプレ大尉」と上官に対する敬意を示している。