概要
『聖闘士星矢』に登場する架空の鎧。
主人公である星矢達『聖闘士(セイント)』が『聖衣(クロス)』を身に纏って戦うのに対し、
この『冥衣(サープリス)』は冥王ハーデスを守る戦士達『冥闘士(スペクター)』が身に纏う鎧である。ハーデスが纏う鎧も同様に冥衣である。
モチーフとなるのは伝承に登場する悪魔や幻獣、実在する生物でそれらを模したオブジェ形態から分解・変形して冥闘士の身を包む防具となる。
ポセイドン配下の海闘士が纏う鱗衣が(ギリシャ神話モチーフではないのも複数いたとはいえ)『海に関する神獣』で固められていたのに対してこちらは『冥界関連』のような縛りはない(ただし、北欧神話モチーフは既に神闘士が存在する為、そちらからは選択されていない)。
「冥界の宝石のように黒く光り輝く鎧」と称され、ロストキャンバスでも「冥界の鉱物で作られた」との記述がある。色は紫色や黒い物が多いが、パピヨン(成虫)はオレンジ色、サイクロプスは赤紫色、ゴーゴンは暗い緑色をしているなど、全てがそうではない。
戦士の資格がある者が纏う聖衣や鱗衣とは違い、冥衣は装着者の肉体を作り替えて戦士とするため、冥闘士には修行が必要なく、たとえ倒されても、冥衣が無事なら、次の装着者を探してすぐに冥闘士に仕立てることができる。つまり、冥衣こそが冥闘士の本体であり、装着者は冥衣を動かすための消耗品に過ぎないとも云える。
強度に関しては聖衣や鱗衣の様に階級による明確な差があるか不明だが、少なくとも冥界三巨頭のものでも黄金聖衣よりは劣る様子。
通常の人間が死ぬかエイトセンシズに目覚めるかしなければ行く事ができない冥界と現世を自由に行き来できる機能を持つが、神の血を受けていない為、エリシオンと冥界を繋ぐ異空間を越えようとすれば即座に消滅してしまう。
元・黄金聖闘士や白銀聖闘士が装着するものは生前の黄金聖衣をモデルとしているが、ところどころ造形が異なる。
作中で登場したのは牡羊座、蟹座、双子座、山羊座、水瓶座、魚座、ヘラクレス星座、ペルセウス星座、銀蠅座、巨犬座、白鯨座、ケンタウルス星座、地獄の番犬座、蜥蜴星座、御者座。LCでは射手座も登場。
ただし、PS2版である『聖闘士星矢 聖域十二宮編』に登場したサジタリアス星矢の纏う鎧は一見、冥衣のようなカラーリングをしているが、厳密には冥衣ではない。
語源
サープリス(surplice)とは、聖職者が身に着ける白い外衣・羽織のこと。
モチーフの傾向について
先ほど述べたようにモチーフの選定基準は非常にバラバラである。
外伝作品含めた純正な冥衣の出典は次の通り。
ハーピー、サイクロプス、ミノタウロス、アケローン(厳密にはカロン)、リュカオン、ゴーゴン、ドリュアス、ケートス、ライラプス
(合計9体)
(合計3体)
(合計2体)
(合計2体)
(合計1体)
(合計1体)
(合計1体)
デュラハン、ウプイリ、ヴァンパイア、アルラウネ、ワーム、トロル、エルフ、スケルトン、ガーゴイル、メフィストフェレス、シルフ(実際は烏天狗)、ケット・シー、マンドレイク
(合計13体)
実在する生物
(合計5体)
(合計1体)
その他
(合計5体)