プロフィール
概要
冥王ハーデスを護る108人の冥闘士の一人で現世と冥界の間にある三途の川の渡し守を務める男。
平気で嘘や騙し討ちを行う卑怯な男だが、金に煩く聖闘士(敵方の存在)でも支払われた報酬分はしっかりと仕事をするタイプ。命を救われた恩に報いるたり心清らかな瞬に毒気を抜かれたこともあり、卑怯なのか義理堅いのかよく分からないが妙な人間臭さを持つ男である。
船渡しをする時に歌うのだが、星矢からの評価は良くなかった。
使用する技
常に亡者を乗せた舟を漕いでいるカロンは、オールを操る腕が発達している。その豪腕を活かしたパワーファイトが得意。
- ローリング オール
オールの中央を持って回転させ、敵の攻撃を防ぎつつ殴り飛ばす攻防一体の技。
オールの先端速度はマッハ18以上、1秒に1000回転にもなり、一度はペガサス流星拳を防ぎ切った。
- エディング カレント クラッシャー
最強技。両手からエネルギーの渦を撃ち出して敵を吹き飛ばす。
聖闘士星矢
三途の河にやってきた星矢と瞬の前に現れ、渡し賃を払うなら対岸まで渡してやると要求してくる。
瞬から金のペンダントを渡し賃として受けとると二人を乗せて漕ぎ出すが、二人分には少し足りないとして星矢を河へ突き落とす。その際に星矢の反撃で自分が河へ落とされるも、自分が居なければ向こう岸へ渡れないと告げ、瞬に引き上げてもらう。と同時に再び星矢に攻撃するが、瞬の純粋さに心打たれ、命を救ってもらった礼として向こう岸に着くまでは休戦とする。この時にエリシオンの話題を出している。
瞬に命を助けられた恩として二人を渡し終えてすぐ星矢と再戦し、エディングカレントクラッシャーとペガサス彗星拳を打ち合って敗北。自身の舟に倒れ込み、歌いながら流されていった。漫画ではこれっきりだが、その後死んだらしい。アニメでは絶命するシーンがある。
ところで先に進んだ紫龍達がフレギアスと対峙した際に「また渡し賃を払わされるのかな」と言っている。ということは、紫龍達はカロンにちゃんと渡し賃を支払ったのだろう。
ロストキャンバス
ロストキャンバス内部で登場。
神よりも金銭や報酬を重んじる拝金主義者で、報酬が出ない戦いや労力は避けたがるが、逆に報酬を受け取れば仕事も依頼もこなす男。
ハーデスの罠に掛かり雲海に沈んでいく船に乗り込み、石化した聖闘士たちから金になりそうな石像を頂戴するしようとするが、テンマ達と対峙する。黄金聖闘士を含む聖闘士一行と敵対するよりも案内人を引き受け、報酬としてサーシャの髪を要求。しかしその髪は、アローンの命令で彼の手に渡り、サーシャの小宇宙を封印するための材料として使われてしまう。
最期はシオンの攻撃を受け、倒れるがサーシャから報酬を受け取った依頼通り船は岸まで辿り着き、皮肉を込めて健闘を祈っていた。
余談
彼の元ネタはギリシャ神話の冥界の渡し守カロン。
また、アケローンとは冥界を流れる川の名前またはそれを由来とする河の神の事であり、冥衣自体のモチーフはカロンと彼が漕ぐ小舟がモチーフとなっている。