概要
神道用語としての「現世」
肉体を持つ生物が暮らす物質世界のこと。
つまり、霊的存在の世界（≒死後の世界：冥界、幽世、あの世、地獄、極楽、天国、天上界etc...）と対比したうえでの現実世界を指す。「この世」とも言う。
仏教用語としての「現世」
輪廻転生（六道輪廻）の関連概念セットの一つであり、「前世（かつての生を過ごした世）・来世（次の生を過ごす世）」に対し「現在の生を過ごしている世」という意味でこの単語を「げんせ」読みで使う。あるいは「生きる世界」だけでなく「今授かっている生」を指す場合もある。類語として「今世（こんせ）」「今生（こんじょう）」がある。
輪廻転生には「業（カルマ）」という概念も付随し、現世での在り方は前世でどのように生きたかによって決まり、また現世での生き方が来世の在り方に影響するとされる。
故に、「現世では少しでも来世が極楽往生・解脱・成仏に近付くように仏道に励み正しく生きよ（特に、現世で業病等の苦境にある者は前世の罪が報いてその有り様になっているので、すぐにでも仏道に帰依して前世の贖罪に励むべし）」というのが仏教の基本的な考え方になっている。
pixivの作品タグとしての「現世」
BLEACHに関するイラストに付けられることが多い。
