概要
隠されたり、禁止されたりすると、そうされないよりもその対象が魅力的に映り、余計に気になってしまう心理効果を指すが、実際にこの言葉は学術的な用語ではない。
一例
例えば、「情報の口外を禁止されると、むしろかえって言いたくなる」「開けるなと言われたら開けたくなる」「押すなと言われたら押したくなる」が挙げられる。
由来
この言葉の「カリギュラ」とは、1980年のイタリアおよびアメリカで作成された映画のタイトルであり、内容は「ローマ皇帝カリグラの半生を有名俳優を使い描いた超大作」というものであるが、プロデューサー( 成人向け雑誌「ペントハウス」のオーナー )によりハードコアポルノとされたものであり、アメリカではレイティングを通さなかったため、ほとんどの映画館では上映できなかったのではないかと思われる作品である。
その他
- この言葉は学術用語では「心理的リアクタンス」と呼ばれる。
- 同様の言葉としてアメリカでは「ボストンでは禁止」というスラングが存在し、この言葉の元となった映画も禁止された作品扱いである
- 「コブラ効果」という言葉が存在し「問題に対する対策が実は問題を悪化させていた」あるいは「問題への対処が意図しない結果を生むこととなった」という状況を指す
- 「ストライサンド効果」という言葉は、「消すと増える」で表され、「何らかの情報を削除するための工作により、逆にその情報が注目を浴びる」という状況を指す("忘れられる権利"を訴えた裁判の報道で「あいつ前科者だったんだ…」とそれまで元の事件すら知らなかった人々にまで、原告の過去が知れ渡ってしまうような状況等)
関連タグ
Caligula-カリギュラ-・Caligula:この効果をテーマにしたゲーム・アニメ