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ファブラ・ノヴァ・クリスタリス

ふぁぶらのゔぁくりすたりす

ファブラ・ノヴァ・クリスタリスとは、スクウェア・エニックスによるゲームソフト『ファイナルファンタジー』シリーズ内にて展開される作品群。
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「ファブラ ノヴァ クリスタリス」は「新しいクリスタルの物語」を意味し、ファブラ ノヴァ クリスタリスの作品群はひとつの神話を共有している。


シリーズ一覧


プロジェクト概要

開発スタッフの野村哲也によれば、当初は「『アギトXIII(零式の旧名)』も『ヴェルサスXIII(XVの旧名)』も外伝のような位置づけではなく、それぞれが『XIII』」であり、「名前は単に無印の『XIII』と区別するためのもの」としており、今後もこのプロジェクトに属するタイトルが発売される可能性が示唆されていた。

2006年5月8日発表当初のプロジェクト名称は「ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジーXIII」であったが、2011年1月18日に『ファイナルファンタジー アギトXIII』が『ファイナルファンタジー零式』へタイトル変更されたことに伴い、プロジェクト全体の名称も「XIII」を除いた「ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー」に変更された。また、それまでは断片的にしか語られていなかった具体的な神話の内容も明らかとされた。

さらに2013年6月10日(太平洋標準時、日本時間では11日)、ロサンゼルス(アメリカ)で開催されたE3のSCEプレスカンファレンスにて、『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』がファイナルファンタジーシリーズの15番目のナンバリングタイトルとなる『ファイナルファンタジーXV』へのタイトルの変更、および次世代機へのプラットフォームの変更が発表された。


神話の設定

ムイン

母なる神。ブーニベルゼに倒され、「不可視世界」へと姿を消す。

ブーニベルゼ

ムインを殺して世界を手に入れた神。世界が有限で滅びを迎える運命にあるのはムインの呪いと考え、不可視世界のムインを追うために三体のファルシを作り出した後、クリスタルとなって眠りについている。

ファルシ=パルス

世界を切り開き、不可視世界の扉を見つける使命を与えられたファルシ。多くのファルシとルシを生み出した。人間からは全能神と思われている。

ファルシ=エトロ

誤ってムインにそっくりの姿で生み出されたため、何の使命も与えられなかったファルシ。悲しみのあまり彼女が流した血から人間が生まれ、心が与えられた。人間からは死神と思われている。

ファルシ=リンゼ

エトロの代わりに生み出されたファルシ。眠りについたブーニベルゼを脅威から護り、不可視世界への扉が見つかったら起こす使命を与えられた。多くのファルシとルシを生み出した。人間からは守護神と思われている。


神話を要約した公式動画ナレーション


世界の全てを統べる神がいました。名をブーニベルゼといいます。

ブーニベルゼは、母なる女神ムインを倒して、世界を手に入れました。

ムインは、目に見えない世界ーー不可視世界に消えました。


ブーニベルゼは悩み多き神でした。

世界は有限で、すべてが滅びる運命(さだめ)にあるからです。

彼はこれを、不可視世界にいる母ムインの呪いだと考えました。

滅びの呪いを解くために、ブーニベルゼは考えた末、ムインを倒すことにしました。

母の待つ不可視世界へ辿り着くために、入口を探さねばなりません。


ブーニベルゼは、自らの意志を抽出し、ファルシを創り出しました。

はじめに創られたのは、ファルシ=パルス。

パルスの使命は、世界を切り開き、不可視世界の扉を見つけることでした。

つぎに創られたのは、ファルシ=エトロ。

ブーニベルゼは、誤って、ムインそっくりにエトロを生み出してしまいました。

その姿を恐れたブーニベルゼは、エトロに何の力も与えませんでした。

かわりに創られたのが、ファルシ=リンゼです。

リンゼの使命は様々な脅威から、ブーニベルゼを守ることでした。

ブーニベルゼはリンゼに、時が来たら起こすように命じ、

クリスタルとなって、永い眠りにつきました。


パルスは世界を広げるために、ファルシとルシを創り出しました。

リンゼは世界を守るために、ファルシとルシを創り出しました。

けれど、エトロには、何もすることができませんでした。

孤独になったエトロは、自らの姿に似た母のことを思いました。

エトロは、自らを傷つけて血を流し、消えてしまいました。

流れたエトロの血から、人間が生まれました。

人間は、生まれては、死ぬだけの存在でした。


目に見える可視世界の存在が滅びるのは、呪いではなく運命(さだめ)でした。

世界の総和は定められていて、可視と不可視の世界が分け合っています。

その均衡が崩れれば、やがて、世界は崩壊してしまいます。

ブーニベルゼの母ムインには、運命を止める手だてがありませんでした。

彼女は不可視世界の混沌に飲み込まれようとしていたのです。

消えゆくムインのもとへ、エトロがやってきました。

ムインは世界の均衡を保つようエトロに伝え、混沌に飲みこまれました。


エトロは愚かだったので、ムインの言葉の意味がわかりませんでした。

孤独になったエトロは、混沌に飲まれていくだけの人間に親しみを覚え、

人が死にゆく時、微笑み、混沌を贈りました。

人間は、エトロに贈られた混沌を『心』と名づけました。

心は力になるはずでしたが、人はまだそれを知りませんでした。


やがて人は、パルスを全能の支配者、リンゼを守護神、エトロを死神と考え、

心という不可視世界を抱えて暮らすようになりました。

人が混沌を抱えることで、世界の均衡は、かろうじて保たれているのです。


クリスタルとなったブーニベルゼは眠り続けます。

永遠が終わるその時までーー。


(2011年1月18日にSQUARE ENIX 1st Production Department Premiereにて公開されたもの)



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