概要
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズを原作とした新作CGアニメーション。
2022年よりNetflixにて配信開始され、2024年1月11日に配信されたシーズン3を以て完結した。
1話24分程度(第一話のみ40分と長め)、全23話。
配信日
シーズン1 | 2022年12月15日 | 1~8話 |
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シーズン2 | 2023年7月13日 | 9~16話 |
シーズン3 | 2024年1月11日 | 17~23話 |
制作はカナダのWildBrainであり、同社は90年代に制作されていたソニックの海外アニメ『Sonic the Hedgehog』『Adventures of Sonic the Hedgehog』『Sonic Underground』の制作会社(が買収・合併等を繰り返した結果、現在同シリーズの権利を持っている会社)でもある。
ストーリー
いつもの様に悪だくみを企むエッグマンは、今回「パラドックス・プリズム」と呼ばれる未曾有の時空エネルギーを秘めた秘宝の存在を突き止める。
勿論、仲間達と阻止に動くソニックだったが、戦いの中誤ってプリズムを壊してしまった途端、世界の時空はメチャクチャに崩れ、様々なパラレルワールドに分裂してしまった。
自分だけは変化のないまま、見知った顔ばかりな見知らぬ世界に迷い込んだソニックは、プリズムを直して世界を元に戻すべく、様々な世界での戦いに身を投じていく。
世界観とキャラクター
「パラドックス・プリズム」と呼ばれる宝石を砕いてしまったのがきっかけで生まれた「シャター・バース」と呼ばれる時空が舞台。
宇宙のような空間(ヴォイド)に様々な並行世界(シャター・スペース)への入り口が点在し、それぞれの舞台に合わせた姿の仲間たちが登場する。名前もそれぞれ違うものを名乗っている。
※CVについては、日本語版のもののみ記載。
いつもの世界「グリーンヒル」
各キャラクターのリンク先も参照のこと。
CV:金丸淳一
ご存じ世界最速にして超音速の青いハリネズミ。
本作では彼が世界崩壊の原因を作ってしまい、複数の並行世界を巡りながら、仲間たちを取り戻して世界を直す冒険に出る。
今回はプリズムの力により、各世界ごとにグローブとシューズが変化し、特殊能力を手に入れている。
CV:広橋涼
2本の尻尾が特徴の、ソニックの良き相棒である天才子ギツネ。
エッグマンが何か思惑を隠していることを見抜き、ソニックに警告を送る。
CV:神奈延年
生真面目な性格の赤いハリモグラで、ソニックのケンカ友達。
CV:川田妙子
ソニックのことが大好きなハリネズミの女の子。
ちなみに彼女曰くグリーンヒルがある星は地球らしい。
CV:落合るみ
宝石専門のトレジャーハンターである女コウモリ。
作品によって立場が違うが、今回はパラドックス・プリズムの情報について調べるため、チームソニックの一員になっている。
本作では『ソニックヒーローズ』を彷彿とさせる紫のスパイスーツを着用しており、セクシーさは抑えめ。
CV:長嶝高士
釣りと友達のカエルくんが大好きな、のんびり屋で大柄なネコ。
CV:遊佐浩二
ソニック達とエッグマンどちらにも属さない第三勢力。
何かを知っている様子でソニックを止めようとした。
岩を砕いて手に入れたカオスエメラルドの力で世界の崩壊から逃れており、各シャター・スペースに彼のそっくりさんは登場しない。
CV:中村浩太郎(シーズン1・2)→かぬか光明(シーズン3)
IQ300を誇る自称悪の天才科学者。
パラドックス・プリズムを悪用すべく付け狙うが、彼も存在が再編されてしまう。
エッグマンの部下である怠惰なロボコンビ。
シャター・スペース
SF近未来風の世界「ニューヨウク・シティ」
Dr.エッグマンのそっくりさん達が集う「カオス委員会」に支配されている。
元々は自然溢れる世界だったが、カオス委員会に征服されて今の姿になった。
CV:広橋涼
テイルスのニューヨウク・シティでの姿。
元のテイルスと同じく尻尾が多いことを理由に虐められ、誰にも助けられず孤独なまま育ったため他人を信用できないやさぐれた性格になっている。
思い通りに動く7本の機械仕掛けの尻尾を身につけ、名前通り九尾の狐となっている。
移動に攻撃に多機能な尻尾を扱う姿はドクターオクトパスを彷彿とさせる。
CV:落合るみ
ルージュのニューヨウク・シティでの姿。
カオス委員会に立ち向かう抵抗軍をレネゲードと共に率いている。
CV:神奈延年
ナックルズのニューヨウク・シティでの姿。
カオス委員会に立ち向かう抵抗軍をレベルと共に率いている。
CV:長嶝高士
ビッグのニューヨウク・シティでの姿。
争いごとを好まない一方で、困っている者を放っておけない性格。後にあることがキッカケで、自身も抵抗軍に加わる。
元のビッグと同じく、釣りとカエルくんのことが大好き。
余談だが、名前はビッグが初登場した『ソニックアドベンチャー』の発売年にちなんでいる。
CV:川田妙子
エミーのニューヨウク・シティでの姿。
カオス委員会に忠実に従うサイボーグ。残忍な性格で、目的のためなら手段を選ばない。
機械製の手足は伸縮する。フリッキーを動力としている。
「カオス委員会」
CV:中村浩太郎(シーズン1・2)→かぬか光明(シーズン3)
カオス委員会の実質的なリーダー格。
元のエッグマンに一番似ているが、ソニックのことを知らない。
かつらを被っている。
CV:中村浩太郎(シーズン1・2)→山中誠也(シーズン3)
元のエッグマンより更に年老いている。
杖をついており、会話中に咳込むことも。
CV:菊池康弘
エッグマンより少し若い。
好戦的で、侍甲冑風のバトルスーツに乗り込んで戦う。
ヨガが趣味、戦艦に精油をストックしているなど、オーガニック的なものを好む描写がある。
CV:佐々木拓真
オタク風の若者。
常にゲームをプレイしており、戦闘の際もそのコントローラーとHMDでロボットを遠隔操作する。
CV:Vincent Tong(原語版音声を使用)
エッグマンそっくりの赤ちゃん。
ロボットに乗り込み、感情のままに暴れる。
セリフはすべて喃語だが、カオス委員会の面々は彼が何を言っているか理解しているようである。
CV:金丸淳一
カオス委員会がプリズムストーンのカケラの力を使って作り出したソニックそっくりのロボット。
他作品に出演するメタルソニックと似た立ち位置だが、表情がコロコロ変わり非常にお喋りだったりと性格は大きく異なっている。
ジャングルに覆われた世界「ボスケージ・メイズ」
ほぼ文明は存在せず、原始人のような格好をし、住民は木の実や木の皮を食べて暮らしている。
CV:落合るみ
ルージュのボスケージ・メイズでの姿。
グループのリーダーとして槍を使って戦う。ナーリー・ハングリー・マンジーを率いてジャングルに潜む「怪物」と戦っている。
利己的な性格で「怪物」との戦闘をソニックに上手いこと押し付けようと企てていたが、後に悔い改める。
CV:神奈延年
ナックルズのボスケージ・メイズでの姿。
元のナックルズより更に単細胞で喧嘩っ早い。槍を使って戦い、いつものグローブは、スパイクが植物のトゲに変わっている。
CV:長嶝高士
ビッグのボスケージ・メイズでの姿。
パチンコを手にして戦う。
CV:広橋涼
テイルスのボスケージ・メイズでの姿。
言葉を話さない野生児。四足歩行し、ソニックに噛みついたりするなど、仕草もかなりケモノっぽい。
尻尾で飛べることにもソニックに言われるまで気付いていない。
CV:川田妙子
エミーのボスケージ・メイズでの姿。
相棒の巨大な鳥「バーディ」と共にジャングルを守っている。
石器で作ったハンマーを振るう。
どこまでも青い海が広がる世界「ノー・プレイス」
グリーンヒルは海底に沈んでおり、陸地がほぼ存在しない。
CV:神奈延年
ナックルズのノー・プレイスでの姿。
海賊船のキャプテンで、名前の通りのドレッドヘアーに加え、輝く金歯が特徴。
毎日パーティーをして過ごし、船が襲われれば物陰に隠れてやりすごそうとするなど享楽的で怠惰な性格。かつては「悪魔の灯台」と呼ばれる宝物を探していた。
ようやく巡り会えた念願の宝物を独り占めするため、それまで共闘していたソニックに裏切り者の濡れ衣を着せようとするが……
CV:落合るみ
ルージュのノー・プレイスでの姿。
ドレッドの船の船員。サーベルを手にして戦う。お調子者だが、攻撃的で過激な一面も。
CV:川田妙子
エミーのノー・プレイスでの姿。
ドレッドの船の船員。サーベルを手にして戦う。海賊らしいお調子者。
ドレッドの部下への接し方には内心不満を抱いており、彼が変わることを望んでいる。
CV:広橋涼
テイルスのノー・プレイスでの姿。
ドレッドの船の船員。サーベルを手にして戦う。
元のテイルスと同じく2本の尻尾で飛べる上、先端にマジックハンドのついた機械仕掛けの尻尾を思い通りに操る。
CV:長嶝高士
ビッグのノー・プレイスでの姿。
ドレッドの船の船員。楽器を演奏したりフライパンを手にして戦ったりする。
また、この世界ではカエルくんも立派な戦闘要員をこなしている。
声優について
英語版キャスト一覧
ソニック - Deven Christian Mack
エミー - Shannon Chan-Kent
テイルス - Ashleigh Ball
元の世界のナックルズ - Adam Nurada
各シャター・スペースのナックルズ - Vincent Tong
Dr.エッグマン - Brian Drummond
ルージュ - Kazumi Evans
シャドウ・ビッグなど - Ian Hanlin
英語版ソニック役Deven Christian Mackは、現在ゲーム本編や各種企画でソニック役を長年務めているRoger Craig Smith・映画版ソニックのBen Schwartzとも違う現在進行系でソニック役を務める3人目の声優となっている。
ナックルズ役は元のナックルズとレネゲード・ナーリー・ドレッドの3人のナックルズを別のキャストが演じている。
Dr.エッグマン役を担当するBrian Drummondは90年代に『Sonic Underground』にてナックルズ役を務めた声優でもある。
日本語版では金丸淳一他おなじみの声優陣が続投している。
2024年1月10日、本作に出演している中村浩太郎の一時休養に伴い、シーズン3にてDr.エッグマンをはじめとする一部役について代役が組まれることが発表された。参照
関連タグ
ソニックX:2003年に制作された日本産アニメシリーズ。
ソニックトゥーン:2014年に制作され、同じくNetflixで配信されている3DCGアニメシリーズ。
関連動画
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