東京から 全てが始まる
概要
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の実写映画シリーズ3作目で、日本では2024年12月27日公開。
原語版タイトルは『Sonic The Hedgehog 3』 。
本作では『ソニックアドベンチャー2』を下地としている一方で、舞台の始まりは日本語版のサブタイトル名の通り東京となっている。
日本版タイトルから『ソニック・ザ・ムービー』が消えているが、これはおそらく、直近に発売されたゲーム『ソニック×シャドウジェネレーションズ』を意識しているものと思われる。
吹き替え版は概ね前作からのキャストが続投されているが、本作では日本向けのプロモーションの一環として『龍が如く』シリーズのキャストである中谷一博と宇垣秀成がゲスト参加するという斜め上のキャスティングが行われている。(なお本編は下記の動画とは異なり真面目に吹き替えしている)
日本では公開2週目にして前作を抜いてシリーズ最高興行収入を達成している。
あらすじ
東京湾海上・監獄島にて、ある存在の監視が行われていた。その名はシャドウ・ザ・ヘッジホッグ。50年前に起きた、とある実験施設の爆発事故に関わっていたという究極生命体である。
その事故以降、拘束されたシャドウはコールドスリープにかけられており、50年もの間、目を覚ますことはなかった。
しかし、突如として何者かによって監獄島のプログラムがハッキングされ、シャドウが50年の眠りから目覚め、監獄島から脱走してしまう。
一方、すっかり地球にも馴染み、トムたちと仲良く暮らしていたソニック達の元にGUNが現れ、「東京が危険な状態となっている」と伝えられ、協力を要請される。「チームソニック」として東京に向かった3人だが、そこへ渋谷を火の海へと変えた張本人であるシャドウが姿を現す。
シャドウの圧倒的な強さを前に撤退した3人だが、程なくエッグマンのドローンに奇襲される。だが当の本人は何も知らないらしく、自分になりすまし発明を濫用する何者かがいると苦情に来た一行に語る。
ソニックはお互いが追っているのが共通の敵かもしれないということで、仕方なくエッグマンと手を組むことになるが……?
本作の特徴
前2作に引き続き家族愛と復讐がテーマ。
加えて本作は、Googleマップやコンカフェなどの若者向けアピールネタを取り入れつつも、ポケモンやカセットフーフーなどの平成初期生まれがニヤリとするネタもある(原語版、吹き替え版も同様)。
因みに『TOKYO MISSION』という邦題は『ワイルド・スピード』と同じプロデューサーチームが『ソニック』日本チームとアイデアを出し合い、日本のファンへの愛とメッセージを込めて付けられたものらしい。
ただし(ネタバレになるので詳細は伏せるが)、実は東京が舞台なのは序盤のシャドウ戦だけである。
登場人物
チームソニック
元々自分たちで名乗りだした呼称ではなく、ロックウェルに「エイリアンズ」と呼ばれたことにソニックが不満げだったため、訂正してもらったのがきっかけ。
なお、ナックルズは当初「気に入らない」と「チームナックルズ」へ改名しようとするシーンもあったが、最終的には認めてくれた。
(原語版CV:ベン・シュワルツ / 吹替:中川大志)
数々の冒険を経て友達と家族を手に入れた青いハリネズミ。
チームソニックのリーダーとして張り切るものの、シャドウ1人に完敗してしまう。本人は不本意ではあったものの、成り行きも込みでロボトニックに力を貸してもらうことになるのだが……。
(原語版CV:コリーン・オショナシー / 吹替:広橋涼)
ソニックの友達にして天才メカニック。3人の中では弟分扱いされている。
渋谷のカフェ「チャオガーデン」で少女に某探偵の電気ネズミと間違えられた(そういえば、ソニックは某大乱闘で共演していたような…?)。
(原語版CV:イドリス・エルバ / 吹替:木村昴)
かつてある理由からソニックと敵対していたエキドゥナ族だが、今は共に暮らしている。
好戦的で脳筋的な思考をしているが、なんだかんだと頼りになる性格。
ダークサイド
東京で封印から目覚めた究極生命体。
本作でもやはり復讐のために行動している模様。
この映画自体が『ソニックアドベンチャー2』を意識しているためか、走り方も当時の物に近い(当時は腕の振り幅が狭く高速で腕を振っていたが、次第に振り幅が大きく、腕もゆっくり振る様になっていった)。
ジェラルドによって作られたという設定だった原作とは、出自が異なっている。
なお原語版のアテレコ俳優はあのキアヌ・リーブスであり、発表時はかなり話題になった。それに合わせてか日本版吹き替えはフィックスとしてお馴染みの森川智之となった。
前作の最後にデスエッグロボに巻き込まれて行方不明だったが、案の定生き延びていた……のだが、すっかりやる気を失って自堕落な生活を送り続けた結果、狸腹になるという激太りを果たし、さらに原作そっくりになった。
ソニック達から嫌々協力を求められるが、死んだと思っていた祖父と再会した事で、そちらに鞍替えしあっさり裏切る。
(演者:リー・マジドゥブ / 吹替:濱野大輝)
ロボトニックの部下。
相変わらず扱いがあまりよろしくなく、(服のサイズ調整のために)服をはぎ取られてしまった。
それでもロボトニックを献身的に支えているが、祖父と再会に湧く彼に蚊帳の外に置かれてしまう。
(演者:ジム・キャリー / 吹替:山寺宏一)
ロボトニックの祖父。原作では既に亡くなっているが、本作では110歳で存命という設定。
演者や日本語吹き替えは孫との一人二役。
その他
(演者:ジェームズ・マースデン / 吹替:中村悠一)
ソニックの初めての友達であり、彼等の父親役。
相変わらずソニックのことを大切に思っており、常に正しい選択をするよう彼に助言した。
物語の途中、ソニックの要請でマディと共にGUN本部へ侵入するミッションに協力するが…。
(演者:ティカ・サンプター / 吹替:井上麻里奈)
トムの妻にして、ソニック達の母親役を務める。
GUN本部へ侵入するミッションでは、テイルスが発明したホログラムを使い、姉のレイチェルに変身した。
- ウォルターズ副議長
(演者:トム・バトラー / 吹替:沢木郁也)
軍事組織GUNの創設者かつリーダーである統合参謀本部副議長。
かつてシャドウの実験施設で働いていた経験があり、故にシャドウとは顔馴染み。
「チャオガーデン」にて、今回のシャドウ復活と彼の過去についてソニック達に説明するが、その直後にロボトニック製ドローンの襲撃に巻き込まれ殉職する。
その後は、テイルス製ホログラムでトムが変身した姿としても登場。
- ロックウェル
(演者:クリステン・リッター / 吹替:渡辺明乃)
GUNエージェントの1人である女性。
冒頭でソニック達にシャドウのいる東京・渋谷への出動を要請するが、軍属でも人間でもない彼等には懐疑的。
(演者:アリーラ・ブラウン / 吹替:悠木碧)
ジェラルドの孫娘。ロボトニックの親戚だが面識はない。本作では病弱な設定はない。
原作と同様、50年前に死去しており、仲の良かった彼女の死がシャドウに多大な影響を与える事になる。
演じる悠木碧は『トゥーン』のスティックス役でお馴染みであり、かつ大のソニックファンとして知られる。本編とは別系統の『トゥーン』からではあるが、ゲーム作品のメインキャラからのスライド起用は実写版としては珍しい。
余談
日本の来場者特典に、本作の前日談が描かれた描き下ろしマンガが配布された。これを見れるのは日本のみとアナウンスされている。
関連動画
予告編
One Ok Rock楽曲の「Neon」が劇中歌となっている。
短編作品
クリスマス時期の公開プロモーションとして作成された短編作品。
関連タグ
ソニック・ザ・ムービー - 第1作
ソニックVSナックルズ - 前作
ネタバレ注意!