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概要

元はDr.エッグマンの本名に含まれる苗字「ロボトニック」が由来の名称。なお『テイルスチューブ』というソニックの公式配信番組によれば、オリジナル版のエッグマンのフルネームはイーヴォ・ロボトニックであるとのことで、実写シリーズも海外のPVでは「Ivo・Robotnik」と記されているので同名扱いである(翻訳・字幕では「アイヴォ」表記・発音が多い)。

元々この本名についてはアメリカを中心に一部の作品で取り扱われてきたが、本編では触れられなかったため外伝のみの設定と長年言い伝えられてきたが、先のテイルスチューブで取り上げられたことで晴れて公式設定として公表されたものである。

同動画によれば、ソニックがエッグマンとあだ名して馬鹿にしてくることに腹を立て「ならば自分から名乗ってしまおう」ということで自らもそう名乗るようになっている。

ただし現状、ゲーム本編で取り扱われたことはほとんどない。

よって一部では「ドクター・ロボトニック」と称され、海外版における初期シリーズではロボトニックの名称だった。(特にアメコミ版やカートゥーン版、またデザインも微妙に異なっている)。

それ以外はエッグマンの祖父ジェラルド・ロボトニックを示す際などに一部使われていたが、シリーズを経るにつれて海外版を含め使われなくなっていく。

しかし海外における旧シリーズファンからは未だにロボトニックとして親しまれている。

こういった背景から、実写版では改めて「ドクター・ロボトニック」とされたと思われる。

実写版

演:ジム・キャリー(日本語吹替:山寺宏一

天才マッドサイエンティスト

機械は優秀かつ忠実なのに対し、自分以外の人間は愚鈍で取るに足らない存在として見下している。その発言や行動が危険視され、政府機関からも煙たがられていた。

プロペラ式ではない反重力型のドローンを開発するなど、その技術力はオーパーツと言っても差し支えない。ソニックのトゲを拾い、その無限のエネルギーを利用しただけで自分サイズの飛空艇を即座に作ってしまう程。

体型はオリジナル版と違いスマートで、髪の毛も生えている。一方でヒゲはやや似ていて、先がカールした特徴的なものとなっている。

華やかな経歴とは裏腹に実は孤児院出身であり、幼少期はとても孤独に過ごしていた。そのため自身を虐めてきた相手の顎を逆に破壊して流動食暮らしにさせてやったことがあるなど、。そのためエキセントリックな思考の持ち主であり、人間は一切信用していない。一方で機械頼りなためか荒事は苦手で、劇中においては何度も殴られてしまっている。

しかし、ソニックにこっ酷くやられた強面のゴロツキを難なくふっ飛ばしたり、端末をいじりながらダンスしたり、キノコの惑星でエイリアンに襲われた際は罠こそ駆使していたがしっかり戦っていたなど、決して運動神経がないわけではない。

なお、演じているジムにとって本作は映画の本格復帰作の一つであった。また、映画のために毎回頭を丸刈りにしており、三作目では1年半かけて伸ばした髪の毛を、NGが許されない一発撮りの中で丸刈りにするシーンまで撮影している。(ストーンを演じるリーの方がタジタジであったことだろう)

キャラクター造形としては演じているジム・キャリーの色が非常に強く、ソニック以上にゲーム版のエッグマンとはかけ離れた性格をしている。このためミスキャストを指摘する声も公開前はあったが、ジムの演技力と予測不能なパフォーマンスによりキャラが立ちまくっており、多くの鑑賞者に「あれは紛れもなくエッグマンだ」と認めさせてしまった経緯を持つ。

映画第一作

「自信とは馬鹿にとっての知性の代用品だ」

ソニックの持つエネルギーに目を付け、彼を助けたトムをテロリスト扱いしつつ追い回す。

やがてトゲを手に入れると新たな機械を幾つも作成し、さらに追い詰めようとする。

途中から赤い奇抜なパイロット服を着るようになるが、ソニック達からは馬鹿にされている。また、その時には卵型の飛空艇に乗っていたため劇中で初めてソニックから「エッグマン」と呼ばれた。

さらに決戦後は(ソニックが人間に見つかった際に行く予定だった)キノコの星に飛ばされ、そこで何の心境の変化があったか不明だが、髪の毛を全て剃り落としている。ヒゲも独特な形に整えつつかなり伸ばしている。

よって体型以外はほとんどエッグマンそのものになっていく……。

ソニックVSナックルズ

「なあストーン?そろそろおさらばしよう、こんな椎茸惑星とはなぁ!!」

キノコの惑星でなんとか生き延びていたところ、ソニックの針から反応を追ってきたナックルズと出会う。

これを利用することでソニックへのリベンジを考えたロボトニックは、ナックルズに協力するとして二人で行動することとなる。

その後、エージェント・ストーンと再会して彼が一時的に担当していたボスの座を取り戻す。今回は政府とはほぼ縁を切って完全に世界征服を狙い暗躍する。

ナックルズの力を借りてソニックへのリベンジをひとまず達成。その後エメラルドを手に入れることを画策したロボトニックは、ナックルズをまんまと出し抜いてエメラルドを入手。

その後はエメラルドの力を利用してデスエッグロボでいよいよ世界征服を狙うも、スーパーソニックへとと変身したソニックによってメカが破壊され、消息不明となる。

その後、演じているジム・キャリーがタレント活動引退を仄めかし、本作でロボトニックの出番も終了かと思われたが……。

ソニック×シャドウ TOKYO MISSION

「行こうぜじっちゃん!汚いお仕事が待っている!」

あれだけの爆発の中でまさかの生存。チームソニックからの協力要請を受けるが、自身のドローンを奪った相手を探すため、利害の一致という理由で現場に復帰する。

しかし敗北してからはすっかり覇気が失せ、いよいよ原作ゲームと同じメタボおじさんへと変貌する。

ちなみに後半では原作のモダンエッグマンとほぼ同じ服装にチェンジしている。

劇中ではゲーム本編でもなしえなかった祖父との再会が果たし、過去作から断片的に語られ続けてきた家族という存在へのコンプレックス等が爆発しおじいちゃんっ子である一面を見せた。

当初は自身のエッグドローンを何者かに勝手に利用されたことに激怒しソニックと協力して犯人捜しを行おうとしたが、これまで家族のいなかった彼が始めで出会った祖父という存在に感動したことで気が変わり、シャドウの力で世界征服しようと企む。

しかしジェラルドの目的は世界の支配ではなく破滅であり、目的を違えた二人は最終的に決別することになる。

最後は爆発するエクリプス・キャノンの被害を地球に及ぼさないため、「世界を支配できないなら、せめて救うことにしよう」と言ってのけ、最後に腹心の部下であるストーンを親友と認めて別れを告げる。エクリプス・キャノンを地球から遠ざけることに成功させながらも、自身は爆風の中に消えた。

ジム・キャリーは先の引退宣言に触れて「引退の代わりに休息を選んだ」とのことである。次回作が決まった同作だが、ジムは精神的にも振れ幅が大きいため、次回作にも登場するかは不明。ただ公開直後のインタビューでは引退発言を早速出していた前作と異なり前向きなコメントを残している。

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