概要
DICアニメーション・シティ、セガ・オブ・アメリカ、ボーボット・エンターテイメントが共同で制作したアニメで、1993年に番組販売という形式で65話まで放送された。日本では放送されていない。
1996年冬には、「クリスマススペシャル」として新作が1話制作・放送された。
トムとジェリーのようなカートゥーンにみられるドタバタコメディとなっている。
2019年8月には放送された全65話を完全収録したDVDが、2022年2月にはDVDの収録内容に加え、「クリスマススペシャル」やパイロット版等も収録されたBlu-rayが発売されている。いずれも日本未発売。
登場キャラクター
ソニック・ザ・ヘッジホッグ
CV:ジャリール・ホワイト
世界最速を誇る青い音速ハリネズミ。本作の主人公であり、惑星モビウスをロボトニックの侵略から守っている。
クールかつ正義感が強い一方でお調子者な性格。何らかの理由でスピードが出せなくなった時には、さまざまなトリックや変装を駆使して相手を圧倒する。
当時連載されていたアメコミ版と同様にチリドッグが好物である事が描写されているが、会話の途中で唐突にその話題を出す事もある程、無類のチリドッグ好きで、仲間や敵からも認知されている。
マイルス“テイルス”パウアー
CV:クリストファー・スティーブン・ウェルチ→クリス・ターナー(クリスマススペシャル)
2本の尻尾を持ち、機械いじりが得意な子ギツネ。ソニックとは親友である。
原作では身体が黄色だが、本作では茶色である。
また、彼の声優は子役が担当していた。
Dr.ロボトニック
CV:ロング・ジョン・ボールドリー
ソニックやテイルスを倒し、モビウスを侵略するために様々なメカや罠を駆使するマッドサイエンティスト。
原作と異なり、赤黒目で尖がり頭、脂肪溢れし肥満体質という見るからに邪悪な外見の一方で、非常に間抜けな性格をしている。
ソニックに敗北する度に、「I hate that hedgehog!(あのハリネズミ大嫌いだ!)」と捨て台詞を吐くのがお約束。
彼とそっくりな容姿をした凶暴な母親(Momma Robotnik)も登場しており、その過激さ故に普段は「Mobius Home for Really Bizarre Mothers」という施設に収容されているが、息子に会うため時折抜け出している。息子が良いところを見せようとして結局失敗した際はお仕置きをしてくるため、頭が上がらない存在として非常に恐れられている。
スクラッチ
CV:フィル・ヘイズ
ニワトリ型のロボット(メイン画像左側)。
長身でずる賢く、ココナッツとグラウンダー(後述)のリーダー的存在。傲慢で、知能はグラウンダーよりは少しマシな程度。
主にグラウンダーとコンビで行動し、共にソニックを捕まえようと様々なメカや罠を仕掛けるが、いつもコテンパンにやられて失敗する。
グラウンダー
CV:ゲイリー・チョーク
モグラ型ロボット(メイン画像右側)。
頭は悪いが、スクラッチの相棒で、いつも一緒に行動している。スクラッチと共にソニックを捕まえるために様々なメカや罠を仕掛けるが、いつもコテンパンにやられて失敗する。
両手のドリルには開閉機能があり、そこから色々な道具が出てくるようになっている。鈍重そうな見た目に対し、意外と素早い。
モデルは『ソニック2』の「ハンドリル」だが、青緑のカラーリングになっている他、顔つきが異なっている。名前もそれの海外名からである。
ココナッツ
CV:イアン・ジェームズ・コレット
頭に付いている電球が特徴的なサル型ロボット。
ロボトニックの側近ロボットかつ準レギュラーであるが、普段は基地の掃除当番として働いている雑用係。
それ故に、自分の待遇にはかなり不満を抱いているが、エピソードによってはスクラッチやグラウンダーと共に行動する事もある。
モデルは、デザインこそ大きく異なるが『ソニック2』の「アイアイ」であり、名前もそれの海外名からである。
放映リスト
# | サブタイトル | 初回放送日 |
---|---|---|
1 | Best Hedgehog | 1993年9月6日 |
2 | Tails' New Home | 9月7日 |
3 | Birth of a Salesman | 9月8日 |
4 | Submerged Sonic | 9月9日 |
5 | Pseudo Sonic | 9月10日 |
6 | Over the Hill Hero | 9月13日 |
7 | Robolympics | 9月14日 |
8 | Lovesick Sonic | 9月15日 |
9 | Subterranean Sonic | 9月16日 |
10 | Grounder the Genius | 9月17日 |
11 | High Stakes Sonic | 9月20日 |
12 | Blank-Headed Eagle | 9月21日 |
13 | Boogey-Mania | 9月22日 |
14 | Big Daddy | 9月23日 |
15 | The Robotnik Express | 9月24日 |
16 | Momma Robotnik's Birthday | 9月27日 |
17 | Slowwww Going | 9月28日 |
18 | So Long Sucker | 9月29日 |
19 | Robotnik's Rival | 9月30日 |
20 | Trail of the Missing Tails | 10月1日 |
21 | Momma Robotnik Returns | 10月4日 |
22 | Too Tall Tails | 10月5日 |
23 | Super Special Sonic Search & Smash Squad | 10月6日 |
24 | Magnificent Sonic | 10月7日 |
25 | Zoobotnik | 10月8日 |
26 | Tails in Charge | 10月11日 |
27 | Musta Been a Beautiful Baby | 10月12日 |
28 | Sonic the Matchmaker | 10月13日 |
29 | Attack on Pinball Fortress | 10月14日 |
30 | The Last Resort | 10月15日 |
31 | Coachnik | 10月18日 |
32 | Sonic Gets Thrashed | 10月19日 |
33 | Close Encounter of the Sonic Kind | 10月20日 |
34 | Tails Prevails | 10月21日 |
35 | Robotnik, Jr. | 10月22日 |
36 | The Magic Hassle | 10月25日 |
37 | Black Bot the Pirate | 10月26日 |
38 | Hedgehog of the 'Hound' Table | 10月27日 |
39 | Robotnik's Pyramid Scheme | 10月28日 |
40 | Prehistoric Sonic | 10月29日 |
41 | Untouchable Sonic | 11月1日 |
42 | Sonic Breakout | 11月2日 |
43 | Sonically Ever After | 11月3日 |
44 | The Mystery of the Missing Hi-tops | 11月4日 |
45 | Super Robotnik | 11月5日 |
46 | Mass Transit Trouble | 11月8日 |
47 | Spaceman Sonic | 11月9日 |
48 | MacHopper | 11月10日 |
49 | Baby-Sitter Jitters | 11月11日 |
50 | Full Tilt Tails | 11月12日 |
51 | Lifestyles of the Sick and Twisted | 11月15日 |
52 | Road Hog | 11月16日 |
53 | The Mobius 5000 | 11月17日 |
54 | Honey, I Shrunk the Hedgehog | 11月18日 |
55 | Sonic's Song | 11月19日 |
56 | Sno Problem | 11月22日 |
57 | Sonic is Running | 11月23日 |
58 | Mad Mike, Da Bear Warrior | 11月24日 |
59 | Robotnikland | 11月25日 |
60 | The Little Merhog | 11月26日 |
61 | Robo-Ninjas | 11月29日 |
62 | Fast and Easy | 11月30日 |
63 | Tails' Tale | 12月1日 |
64 | The Robots' Robot | 12月2日 |
65 | Hero of the Year | 12月3日 |
SP | Sonic Christmas Blast | 1996年12月24日 |
余談
- 海外のアニメ作品であるが、実は一部エピソードの制作に日本の東京ムービー新社が携わっていたりする。
- よくミームとしてネタにされている「PINGAS」の元になったDr.ロボトニックの台詞「Snooping as usual I see?」の初出は本アニメの第13話「Boogey-Mania」から。
- 後年放送されたアニメ『ソニックトゥーン』シーズン2(日本未放送)では、上述した「Snooping as〜」の台詞をDr.エッグマンが放つエピソードがある。
関連タグ
ソニックX:一部エピソードの制作に携わった東京ムービー新社の後継会社であるトムス・エンタテインメントが制作したソニックのアニメ作品。こちらと異なり、日本でも放送された。
Dr.ロボトニックのミーンビーンマシーン:今作のキャラクターがステージのボスとして登場する。