曖昧さ回避
ここでは2について説明する
概要
CV:難波圭一
第三勢力「NEO」のトップにして「闇の料理人」と呼ばれる謎多き人物。かつてはジダル王宮にて専属の料理長を務めていた。
年齢は少なくとも200歳以上で、200年前に第1回クッキングフェスティバルで優勝した。しかし大会後に様々な不正が発覚したことで優勝は取り下げとなり、料理界から永久追放された。 歴史から葬られ、現在ではその名を知るものは殆どいなくなったが、節乃は今でもかすかに黒い噂を耳にしていたという。
クッキングフェス編では黒いローブに身を包んで会場を訪れ 次郎によってフードを剥がされ、その素顔が既に死んだ筈のフローゼのものだと判明、読者を驚愕させた。更に、嘗て彼女が愛用していた伝説の名包丁「シンデレラ」を所持している。
また、アカシアとフローゼ以外に食べたことのないはずのアカシアのフルコースを食べたことがあり、グルメ細胞を完全にコントロールしている。 しかし節乃曰く、「フローゼのグルメ細胞とは全く別物」らしい。
性別も不明で、カーネル・モッコイを初めとするNEOの面々からは「彼」と呼ばれていて、タイトルや煽りにも「謎の男」と表記されており、またフローゼを「我が母」と呼んでいる。
纏っているオーラは非常に禍々しく、鉄平は彼と相対しただけで「まな板の上に乗せられて調理されてしまう」イメージを見せつけられた。
料理の腕も最高峰であり、節乃でさえもなし得なかったポイズンポテトの完全な解毒法を唯一知っているという。
その正体は三虎がフローゼの墓に癒水をかけ続けたことで蘇ったものの肉体に戻ることを拒否したフローゼの魂に代わり、アカシアに呼ばれ彼女の肉体に代わりに入り込んだ食霊。ペアの効果か肉体は男性になっている。
アカシアは彼をフローゼの息子だと思い込んでいたが、特に正体を隠す気も無かったらしいジョア本人にとってこの勘違いは完全に想定外の事で、それを知った時は慌てた様子で訂正しようとしている。
三虎との戦いで彼を金の缶詰に封じることに成功するが、三虎はジョアの食運をコピーしており脱出を許してしまう。
最終決戦ではアカシアの傍に立ち主要メンバーの大多数を戦闘不能、あるいは死亡に追い込みスタージュンをも地に伏せさせる大暴れであったが、復活した三虎との戦いの末彼の人生のフルコースを聞かされながら敗北。死亡する寸前にアカシアにノッキングされた。
…と思いきやそれはトドメで、ジョアはいつの間にか死亡した事になっていた。大人の事情だから仕方無いね。
結局、ジョアという食霊がどういった経歴の人物であったかは最後まで明かされなかった。
アニメ版での動向
トリコとスタージュンの激闘で乱入する点は原作と同じだが、それによって二人は戦いを中断してフェス会場に戻ったためトリコとも対峙。
他の物(者)を道具とみなす非情な面が強調されており、GODですら世界を支配する道具と思っている。
GODを入手する為、グルメピラミッドのレシピ本と類稀なる食運を持つ小松を狙い、立ちはだかる四天王とスターを圧倒。トリコから発現した悪魔オーガーに腹を貫かれると彼を煽り、暴走を促そうとするが小松の呼びかけでトリコはオーガーを制御。彼の実力を測るとジョアもまた自身の悪魔と一体化したような邪悪な姿へと変貌。シンデレラもまるで大剣の如く巨大化した。
実力は互角のように思えたがトリコが今まで食べた食材の力に圧倒され、無限釘パンチの前に敗北を喫し、他のメンバー達と共に透影に回収されていった。
考察
上記のように経歴や目的がろくに明かされなかったが、原作でのNEOの目的は「食欲の赴くままに未知なる食材を最果ての地へ向かうこと」以外は語られておらず、アニメではそれに加え彼自身の目的が「GODによる世界の支配」とされている。「GODを独占し全ての食材及び世界を牛耳る」というのは当初の美食會のそれと同じではあるが、ジョアやNEOが既にそんな美食會を出し抜いてさらにその先を見越していたことはもはや言うまでもない。
では、「地球征服」をとうに過ぎたジョアが最果ての地へ向かったところでどうするのか?恐らく「宇宙征服」だろう。
共に同じ場所を目指した他のラスボスサイドの人物の行動や目的を見るに、
- ネオ…単なる食欲の暴走、たくさん食べたかっただけ
- アカシア…そんなネオを食い止めるため、未知なる食材を与え続ける必要があった。また、その上で彼の苦手な「怒りの味」を食らわせるために、トリコや三虎を敢えて下劣な言動で怒らせなければならない
- ブルーニトロ…ネオを完全復活させた上で取りこぼしなく封印し暴走を鎮めたい(地球を犠牲にするのはあくまでそのための手段)
と、一応はやむを得ない理由や悪意のないものであったものと比べ、ジョアにのみその行動に正当な理由が見られない。
むしろどこからともなくいきなりやって来て横から入ってきたようにも見える。
地球での暗躍やアニメでの行動に見られる人を食ったような悪辣さより、やはり「単に宇宙の食材を支配したかった」可能性が高い。その場合、上記の目的を持つアカシアやブルーニトロに協力したのも「便乗して都合のいいように利用しいずれは出し抜く」つもりだったのかもしれない。
有望戦力のフローゼが(直接の)協力を拒んだために悩むアカシアに擦り寄り、あまつさえアカシアや三虎が愛した女性の遺体を乗っ取って利用する様は、まさに悪魔か詐欺師のそれである。
もしそうだとすればそのアカシアに逆に利用されて葬られたことになるため、なんとも皮肉ではあるが自業自得の最期である。
尚、あくまで仮説にすぎないため、今後番外編などでの解明が期待される。
能力
対象の旨味(生命力)を読み取ったり対象の味(思考)を自在に変える能力を持っており、クッキングフェス編では後者の能力を応用した「テイストチェンジ」という技を使い、鉄平を己の部下へと洗脳した。
菌類の扱いにも長けており、上記の洗脳も菌を利用したものである。中にはまともに受ければ肉体が溶けて崩れ落ちてしまうという危険なものもある。
さらにフローゼの肉体に宿る「食運」を行使し、戦いを自分の思い通りに進めるという無敵に近い力も持つ。しかし運にも限度があるようであり、使いすぎるとスカ…と弾切れを起こす。
パートナー
捕獲レベル295の幻獣類「透影(とかげ)」。影のように自在に姿を変え、ジョアの乗り物となったり自身を含む人を捕らえ、隠すのに利用する。