概要
四獣編で登場したユダ秘伝の料理で、補色関係にある毒を解毒する効果を持つ。
(作中では緑(色は黄緑に近い)の毒の雨・グリーンレインを浴びて1時間以内に解毒するべく、紫色の薬膳餅を作ることになる)
米自体に様々な濃度の色がついた色米という食材を使って調理するが、僅かな温度や湿度、蒸し時間、つく回数や角度の変化で変色してしまうため、従来の調理法ではわずかな料理人しか作ることが出来ない特殊調理食材となっていた。
なので1時間以内に雨を浴びた数億人全員分作るのは不可能であり、ヨハネスが近隣の上位ランクの料理人を集めても1割分しか作れない。
人類滅亡の危機が迫り、餅を食べる人の選別が行われようとする中、全員を救いたい小松が名乗りをあげ、わずか10分という早さで小松により薬膳餅を3分でかつ簡単に作れる調理法が確立された(のの曰く調理法自体は5分で発見され、残り半分は味をより美味しくする方法を考案した)。
更に小松の要請で一般の料理人(ダマラスカイ13世からは5万人、Gutsのルルブーからは2万人、すみれは料理学校から1万人、つららはスナック仲間から8千人、元地下料理界のライブベアラーからは3万人、節乃グループからは100万人、ホテルグルメ及びその他世界中の料理人を合計して500万人)が集まり、食材の量も十夢を筆頭とする卸売商のお陰でクリアし、毒料理のタイランは毒を3時間分遅延化させるマッサージを人々に伝授。
この結果、インターネットやテレビを通じて(アニメではヨハネスの要請でグルメTVが協力)全人類に薬膳餅が行き渡ることとなり、小松の世界料理人ランキングもさらに上昇することとなった。
トリコとリンの結婚式においては、『スープ』センチュリースープのバゲットとして配膳された。その出来栄えにはユダもかつての驚きが真実であったことを噛みしめた。
原作では調理法は不明だったが、アニメでは詳細に描かれている。
そして四獣編終了直後、小松は色米のカラフル団子薬膳餅風という新メニューを出した。
薬膳餅の調理法(アニメ)
1:1リットルの美味なるウォーターに100グラムのおい塩を溶かした塩水を作る。
- ダマラスカイ13世曰くこれらは「どこでも手に入る水と塩」。
2:塩水に色米を25秒間浸して色止めを行う。
- りんご等の変色を止める基本的な料理技だが、米を重さで色別に分けるのが目的である。
- またユダ曰く、色米は呼吸し生きているため塩水は吸わないという。
3:一番上に浮かんだ色米と一番下に沈んだ(一番色が濃い&薄い)色米を1対1の割合で混ぜて蒸す。
色米は水分をよく吸うため、蒸し時間は30秒ほどで良い。
4:蒸し上がった色米をついて捏ねる。
この時、2の色止めのおかげで変色しないためつく回数や角度は気にしなくてもよい。
5:4の行程の際に、米5合に対してぷっ栗のペーストを290グラム混ぜて味を整える。
6:団子状に丸めて出来あがり。所要時間は3分。
「天才じゃったか!!!」
余談
5分の時点で簡略化を済ませたのなら人民の命がかかってるのに味の追求をしてる場合じゃないだろとよくツッコミを入れられるが、
世はグルメ時代。命に関わることでも味が悪ければ食べてもらえない可能性があるのだ。
現にユダが若かりし頃、疫病に悩まされていた村に解毒料理を施した際その味を受け付けられず食べようとしない子どもが出ている。
逆に、フグ鯨は毒化しても味自体は変わらないために死んでも食べてみたいと毎年数万人規模の死者を出している。
この世界では美味であるかどうかは命よりも重いのだ。現実の倫理観で考えてしまうと齟齬が出てしまう部分もあるだろう。