概要
ブレスオブザワイルドで初めて名前が出た種族であり、それ以前のゼルダの伝説シリーズには登場しなかった種族である。公式によると、名前の由来は"謎"という言葉らしい。
ブレスオブザワイルドでは
この時点では詳細な事が分かっておらず、「数千年前に忽然と姿を消した謎多き古代民族」という程度の情報しか出ていなかった。
フィローネ地方を本拠地とした戦闘民族とされているが、一方で高い技術力も持ち合わせており、
フィローネ地方を中心にハイラル各地に特徴的な遺跡を残している。
中には古代シーカー族の技術と連動した遺跡も確認でき、両者には深い関係があったと思われる。
彼らの遺跡には独特の渦巻き模様の意匠が見られる他、豚・梟・龍を象った遺跡が多い。
特に動物の意匠はそれぞれ力・知恵・勇気を意味していると考えられており、ハイリア人同様にトライフォース信仰が存在していたと考えられる。
ちなみに、彼らの技術が使われた、攻撃力増強効果をもつワイルドな装備セット蛮族シリーズも存在している。
なお、これらの情報は公式設定資料集である『マスターワークス』で公開されたものである。
本編では設定どころか存在すらほとんど言及されず、ゾナウという名前も「ゾナウ遺跡群」という地名で登場するのみ。
そのため知る人ぞ知る裏設定でしかなかったのだが、
2019年に発表された続編の開発トレーラーにて、ゾナウのものと思われる遺跡の中で赤髪のゲルド族のミイラから溢れ出る怨念が緑色に光る手に抑えられている、もしくは力を吸い取られているような映像が公開され話題となり、ファンの間で注目が集まる事になる。
その正体については、
などの憶測が飛び交っていたが……?
ティアーズオブザキングダム
「ブレスオブザワイルド」の続編、「ティアーズオブザキングダム」にて遂に登場。
その正体は今まで語られていた推測とは異なり、
浅黒い肌と白い髪、大きな耳や額に第三の目を持つ羊獣人のような異種族であることが判明した。
本作のロゴタイトルやリンクの異形化した右腕にも現れているように、今回のストーリーに大きく関わるキーパーソンとなる種族である。
本作で始めて遭遇するゾナウは、発売前トレーラーにも登場していた、古代の衣装を身に着けた長い耳が特徴の青年。
実体を持たない彼は、自らを「ラウル」と名乗り、異形の右腕の持ち主であったと名乗るのだが……。
関連項目
ゼルダの伝説 獣人 ティアーズオブザキングダム ラウル(ティアーズオブザキングダム)
ネタバレ注意
その正体はハイラルが建国されるより以前、神話として語られるような遥か昔に空より地上に降り立ったという神の末裔を名乗る種族である。大きな耳と、獣を思わせるような顔立ち、額にある第三の瞳、灰色の肌が特徴。
地底で採掘される鉱物「ゾナニウム」を資源として高度な魔術と科学の力を発達させており、持ち主の力を倍加させる勾玉状の秘宝「秘石」や、様々な機能を有した「ゾナウギア」、自律稼働し雑務や警備をこなすロボットゴーレムを保有するなど、栄華を極めていたようだ。
地上に降りてからもその力で大地の人々を導き、やがてゾナウの青年が古代ハイリア人の巫女と結ばれ、国を興す事になる。
これこそが「ティアーズオブザキングダム」におけるハイラル王国の発祥であり、何を隠そう、ラウルこそが初代ハイラル王であった。
しかしハイラル建国の時点で、理由は定かではないがゾナウ族は大きく数を減らしており、生き残りはラウルとその姉ミネルの二人だけという状況になっていた。
そして神の末裔を名乗るだけあって、その振る舞いにはどこか誇り高い…悪く言えば傲慢なものがあったらしく、その反感もあってか野心溢れるゲルドの男王ガノンドロフに造反され、王妃ソニアの命と共に秘石の一つが奪われてしまう。
秘石の力で魔王へと変貌したガノンドロフを倒すため、ラウルはガノンドロフと袂を分かったゲルド族も含め、ハイラルの各種族の長を招集。
彼らに秘石を分け与え、魔王に対抗する「賢者」として伴い、自らガノンドロフに立ち向かった。
後に『封印戦争』と呼ばれるこの戦いの中で、魔王の力の凄まじさに撃破が敵わないと知ったラウルは、自身を犠牲にガノンドロフの封印を敢行した。
そして「魂の賢者」として共に戦ったミネルは瘴気に体を蝕まれてしまい、程なくして肉体を失い、魂だけの存在になってしまった。
自らの驕りが招いた魔王の誕生により、ゾナウ族は滅ぼされたのである。
関連イラスト
関連タグ
シーカー族:前作に登場した古代シーカー族のもつ超常技術と類似した要素が多く、祠を筆頭に深い影響を及ぼしていたと推測できる。