概要
『ドラゴンクエストⅢ』で初登場した、意思を持って動く巨大な石像のモンスター。どの作品でも攻撃力と守備力が高く、拳を振りおろしたり、足で踏みつけて攻撃する。
開発段階では「リビングスタチュー」という呼称だったが、文字数オーバーのため「うごくせきぞう」となった。英語版では living statue となっている。
『ドラゴンクエストⅧ』にはスカウトモンスター「怒れる神の像」アポロンが登場し、仲間にすることが可能。
『トルネコの大冒険』では、ダンジョンの地形の一種である石像に擬態しており、トルネコが隣接するといきなり攻撃してくる。攻撃力・防御力もそれなりにあるのでダメージがかさむときつい。
動き出すまでマップにも認識されないため、一定のフロア先から先制を取られないように矢やアイテムで遠距離攻撃して先制するのが安全策。何気にアイテムを持っていることが多いので、倒しておきたいところだが…
『トルネコの大冒険2』ではモンスターと地形でポーズが異なるので、見分けるのは簡単になった。
『スライムもりもりドラゴンクエスト』では、しっぽ団の一員として登場。見た目は下記のとつげきこぞうに似ており、しっぽ団の証であるももんじゃの尻尾がない。
隠しダンジョンに登場し、ボスエリアに向かうための足場を4体で支えている。生半可な攻撃は通用せず、最大まで貯めたスラ・ストライクで漸く持ち上がり、フィールドから落とすことでスーランの町に送られる。ただし、もたもたしていると勝手に降りて持ち場に戻る上に、移動中のうごくせきぞうに当たるとダメージを受けてしまう。
『スライムもりもりドラゴンクエスト2』や『スライムもりもりドラゴンクエスト3』では行動が一新され、近付くと怒って動きだし、ジャンプでこちらを押し潰そうとしてくる。最大まで貯めたスラ・ストライク1発で倒すことができるが、町へ持ち帰るためには、1000tの重りで浮かせるか、キメラのつばさを使うしかない(『スライムもりもりドラゴンクエスト3』では同エリアに1000tの重りがないため、キメラのつばさでしか送れないようになっている)。
一定数を町に送る事で、味方となって戦車バトルやふねバトルで使用できる。横方向の大砲に弾を投げ入れたり、頑丈さを利用して侵入してきた敵を追い払う事ができる。ほとんどの攻撃を受け付けないのが魅力的だが、動きが遅いのが難点である。
『ドラゴンクエストⅤ』にも同名のモンスターがいるが、あちらはミステリドールの色違い。
これを反映して『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』では『ドラゴンクエストⅤ』でのセリフを話す『ドラゴンクエストⅢ』のデザインのうごくせきぞうが登場する。
『テリーのワンダーランド』では格闘場のAクラスをクリア後にNPCから貰える個体・ピート(♂固定)が存在する。終盤では戦闘に使うには力不足だが、配合素材としては中々悪くはない。この頃には手に余っているであろうドランゴ(バトルレックス、♀固定)と配合してコアトルを作るのも1つの手。ピートは「ベホマラー」を覚えており、ドランゴは逆転技の「まじんぎり」やメタル狩り用の「メタルぎり」を覚えていることから、両者を配合して生まれたコアトルはそんなに使い勝手は悪くない。
『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』では、うごくせきぞうを造った際に余った石で造ったといわれている「とつげきこぞう」が登場。
アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年版)では魔影軍団に所属するモンスターとして登場し鬼岩城に乗せられパプニカ王国を攻撃した。
うごくせきぞう系のモンスター
- だいまじん
『ドラゴンクエストⅢ』で初登場。緑色をした石像のモンスター。
攻撃力が非常に高く、おまけに「つうこんのいちげき」まで放つ。マドハンドに呼び出されることが多い。
『ドラゴンクエストⅧ』では体色が灰色になり、目の色が水色になった。
「つうこんのいちげき」は出さなくなったが、守備力が高く、ルカニ系の特技や魔法も効かない。ブラッドハンドが呼び寄せてくることもあるので要注意。
ここは名前繋がりで守備力貫通の会心の一撃を出せる大まじん切りないし雷光一閃突きが非常に有効。
また、ドロップアイテムとして、うなるほど岩塩を落とすことから身体は岩塩で出来ているという考察がある。
奇しくものちの他社の作品で岩塩で出来ていて、守備面に定評のあるポケモンが登場した。
『ドラゴンクエストⅨ』では主に「ガナン帝国城」に出現。体色は緑に戻った。踏みつけたり、地響きで全体攻撃する。
また、設定がひょうきんなものになっており、天の箱舟の吊り革に掴まる事を夢見ていたり、デビルアーマーは左から話しかけるとギャル語で答えてくれるというデマを流した(おかげでデビルアーマーはその噂を流しただいまじんを恨んでいる)などと、従来のイメージを見事にぶっ壊している。
- てんのもんばん
リメイク版『ドラゴンクエストⅢ』で初登場。体色は金色。
前述のだいまじんを軽く凌ぐ体力、攻撃力を有している。もちろんこいつも痛恨の一撃を放つ。
ナンバリングタイトルではリメイク版『ドラゴンクエストⅧ』で久々に再登場を果たした。また、外伝作品では『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』、『ドラゴンクエストモンスターパレード』、『シアトリズム ドラゴンクエスト』などで登場。
- はがねのきょぞう
ゲームボーイカラー版の『ドラゴンクエストⅢ』にのみ登場。体色はメタリックなダークグレー。やはり「つうこんのいちげき」を放つ他、のしかかって全体攻撃をしてくる。また、ザコモンスターの中では唯一HPが1000もある。
数あるうごくせきぞう系のモンスターの中では最も出番に恵まれておらず、他作品への出演はモバイル版『ドラゴンクエストモンスター バトルロード』、『どこでもモンスターパレード』しかない(しかも後者はサービス終了発表直後の実装だった…)。
『ドラゴンクエストⅥ』に登場するボス。体色は薄い茶色だが、DS版ではてんのもんばんと似たような体色に変更されている。
「嘆きの牢獄」でショウカクと共に襲ってくる。「岩石落とし」「ベホイミ」「踏みつけ」「めいそう」「におうだち」を使用する。
詳しくはこちら。
- きょだいまじん
『ドラゴンクエストⅩ』に登場。『モンスターバトルロード』限定のモンスターの1体で、名前の通り巨大な大魔神のモンスター。
『モンスターバトルスキャナー』でも合体モンスターとして登場する。
- 赤熱の魔神像
『ドラゴンクエストⅩ』に登場。赤い色をした大魔神。
- オジャマロ
3DS版の『ドラゴンクエストⅪ』の冒険の書の世界のみに登場するボス。外見はうごくせきぞうと全く同じ。
- うごくひょうぞう
『ドラゴンクエストヒーローズ2』に登場。名前の通り氷でできており、体色は青。
- 力の守護者
『ドラゴンクエストソード』に登場するボス。普段の体色は灰色だが、戦闘に入ると金色になる。
鏡の世界の奥底に佇んでおり、魔を封じる封印の仮面が砕けた時、それを修復する役割を担う。訪れた主人公たちに魔と戦う力があるか見極めるため、戦いを挑んでくる。
せいけん突きや踏み付けを行う他、気弾で攻撃してくる。