概要
ドラゴンクエストシリーズに登場する乗り物のひとつで、黄金色に輝く空飛ぶ列車。初登場は『ドラゴンクエストⅨ』。
英語版では『Starlight Express』。直訳すると『星明かりの急行列車』
序盤のムービーで登場する時は6両になっているが、なぜか主人公が乗り込むようになってからは機関車を含めて3両編成である。
経歴
世界樹に女神の果実が実ったときに天使たちを神の国へ導くと言われていたが、登場するなり謎の波動によってバラバラにされ地上に落下しており、そこでサンディとの出会いがある。
これを動かすために各地で良いことをして星のオーラを集めることが序盤の目的。
その後は地上の青い木と天使界・神の国などを結ぶ重要な移動手段としてお世話になり、物語終盤には最後の戦いの地へと運んでくれる。
最初はサンディが運転士と名乗っていたが、彼女はバイトのキャンペーンガールであり、本来の運転士はアギロである(なお、アギロは主人公に出会うまでガナン帝国に捕らえられカデスの牢獄に投獄されいた)。
物語の序盤で早々に姿を現し、多くのプレイヤーが銀河鉄道……じゃなくて「これが今回の空飛ぶ乗り物だろう」と早々に考え至る代物だが、本編中では何度か乗る機会はあっても、強制イベントであって自分で動かすことはできない。
なんと自分で自由に操作できるようになるのはゲームクリア後という前代未聞の仕様になっている。
入手方法
手に入れるためには、ゲームクリア直後にツォの浜でクエスト【幻の巨大魚を追え】を受ける必要がある。
このクエストをクリアしてアギロホイッスルを入手すれば、道具で使用することで自由に空を走れるようになり、各地の高台などに行けるようになる。
相変わらず狙った所に着地がしづらく(そもそも着地出来る座標が決められている)、その上機関車なので小回りがあまり利かないため操作性は正直良くない。長い船体が着地点を示す影を覆い隠してしまうこともしばしば。
『ドラゴンクエストⅧ』のような爽快感もない。まあ仕方ないのだが……。
しかし箱舟を使わなければ行けない場所は各地に点在し、クエストや宝の地図の洞窟の出現場所などもその辺に配されていることが多いので、利用頻度はそれなりに高くなる。
なお、主人公が死亡している状態でホイッスルを鳴らして箱舟に乗るとHP1で復活する。また、特に意味はないが、飛行中にRボタンを押すと金色の煙が煙突から出ると共に汽笛を鳴らせる。
内装
箱舟3両目には開かずの間があり、実はサンディの部屋であることが配信クエストでわかる。
さらにはこの部屋の旅の扉がフォロボシータのいる所につながって大騒ぎに……。
このクエスト【世界滅亡!?】を受けることで、本編クリア後は堕天使エルギオスを倒さないと聴けないと思われていた天使界のBGM天の祈りを開かずの間でいつでも聴けるようになる。
ドラゴンクエストシリーズにおける鉄道らしきものとして『ドラゴンクエストⅤ』のトロッコが登場しているが、本格的な(?)列車の登場はこれがシリーズ初である。
また、空を飛ぶ乗り物に乗っている時に敵に襲われるイベントが発生する初めての乗り物でもある(空中戦は前作の最終戦)。
『ドラゴンクエストⅩ』における天の箱舟
大陸間鉄道の「大地の箱舟」は天の箱舟の生まれ変わった姿なのだという。
外見は『ドラゴンクエストⅨ』に登場する天の箱舟と似ており、実際に主人公が過去の世界に向かおうとするときには「かつては天の箱舟と呼ばれていた」という台詞が聞ける。客車内も天の箱舟と同じくクロスシート(向かい合わせの座席)である。
クリスマスイベントでは「聖天の使い」ことテンチョーが、クリスマスの装飾がされた天の箱舟に乗って登場する。