概要
初登場は『ドラゴンクエストⅣ』。遮光器土偶のような姿をしたモンスターで、魔力によって意思を持ち動きだした呪術用の人形。相手を不利にする呪文を得意しており、『ドラゴンクエストⅣ』では「ルカナン」「メダパニ」「ふしぎなおどり」、『ドラゴンクエストⅤ』では「ルカニ」「メダパニ」「マヌーサ」を使う。
『ドラゴンクエストⅣ』では通常のモンスターより得られるゴールドが多い上(300G)、最大6匹で出現する為、中盤での資金稼ぎに狩られまくる。プレイヤーからの別称は「闘う貯金箱」。
外伝作品での登場
トルネコの大冒険シリーズでは、力の最大値を1下げる、HPの最大値を5下げる2つの特殊能力を持っているために、これ以上ない強敵となっている。
第1作では1撃で倒すのが非常に厳しいのに拍車をかけている。上記の能力を回避できる「人形よけの指輪」を装備して対抗するようにしたいところ。もしそれが無くても「毒けしの指輪」を装備していれば、前者の特殊能力は防げる。
『トルネコの大冒険2』からは「ドールクラッシャー」などの物質系モンスターに有効な武器が登場したため、対処はしやすくなっている。
仲間としての性能
PlayStation 2版以降の『ドラゴンクエストⅤ』では仲間にする事も可能。高めの防御力と豊富な補助魔法で優秀なサポート役になる。
名前は1匹目から順に「ミステル」「ハニワ」「ドグウ」「くらりん」。
初期Lv1で「マヌーサ」を習得済み、最高Lv30まで育てられ、「メダパニ」「ルカニ」「スカラ」「ルカナン」「マホトーン」を覚える。
呪文のレパートリー、豊富なMP、素早さと守備力の高さと、補助担当としてはかなり有用な戦力。ただし終盤になるとこれらの呪文を無効化、もしくは高耐性の敵が多くなってくるので苦戦は免れなくなる。
装備グループは何故か鳥系の仲間モンスター(クックルー、キメラ、ホークブリザード)と同じ。
ミステリドール系のモンスター
- どぐうせんし
魔族によって作られた人形の戦士。キラープラスター系のモンスターとは関係ない。
『ドラゴンクエストⅣ』ではデスキャッスルにある動く石像に触れることで戦闘になり、「ザラキ」や「ラリホーマ」といった危険な呪文を唱えてくる。
『ドラゴンクエストⅤ』では大幅に弱体化され、通常のランダムエンカウントで出現するようになった。
- いしにんぎょう
邪悪な命を授かった石像のモンスター。第4章のコーミズ西の洞窟かハバリア周辺に登場するが、第5章以降は出現しなくなり、戦えなくなる。
- うごくせきぞう
幼年時代のレヌール城に登場する中ボス。オリジナル版とリメイク版で登場シーンが全く異なっている。勿論『ドラゴンクエストⅢ』で初登場した同名モンスターとは関係ない。
オリジナル版では、通路の途中に置かれた怪しげな像であり、こちらが像を通り過ぎた頃に反応して一定距離だけ追いかけてくる。無視して逃げればいいのだが、気になって話しかけると戦闘に。話しかけず逃げてレヌール城をクリアした場合、以降は反応しない(像自体が消滅するケースもある)。
リメイク版では、普段は戦士の像だが、調べると正体を現す。この像を初めて見るタイミングはパーティ分離状態の時なので初見殺しとなっている。
基本は通常攻撃・防御・様子を見るといった積極性のない行動が多いが、守備力が高く、痛恨の一撃を出してくることもある。
なお、調べると「みーたーなーっ!!」と『ドラゴンクエストⅢ』のボスモンスターを彷彿とさせるセリフを言う。
- シャコウ鬼神
『ドラゴンクエストⅩ』で登場したミステリドールの転生モンスター。黒色で、ターコイズブルーの差し色。名前の由来は「遮光器土偶」+「鬼神」だろう。
ミステリドールとほぼ同じ行動を取るが、唯一の違いとしてラリホーマを使ってくる。
倒すと「珍品土偶ハンター」の称号が得られる。
- 王のはかもり
『ドラゴンクエストモンスターズ3』で登場するモンスター。緑っぽい色合いをしている。