ピエール「大魔女の祈りよ、さらなる力を!アミアス・アミアス・アミゴレム!災魔転生!」
概要
通常のサイマ獣とは異なり、ゴーゴーファイブに倒された際に再生カードではなく、ゴレムカードを使い記事冒頭に示した呪文を唱えることにより、再生・巨大化を遂げた存在である。
サイマ獣を死霊、即ちマイナスエネルギーの塊として再生させた従来の巨大サイマ獣に対し、ゴレムサイマ獣はその肉体を分子レベルで再構成し、実体を伴う形で再生・・・というよりは殆ど別物として「転生」させたという点で大きく異なるものとなっている。このような性質ゆえに、巨大サイマ獣が弱点とするプラスエネルギーを伴う攻撃を受けても、殆どダメージを受けないという利点を備えている。
また、ゴレムサイマ獣は肉体の再構成に際して、生前の外見や能力などをより誇張した形で、身体の一部を変化させるという性質も持ち合わせている。その変化は見た目のみならず強さの方にも当然表れており、ビクトリーロボもゴレムサイマ獣と初めて相対した際には(2対1と数的不利もあったとはいえ)その強さに圧倒され、あわや敗北寸前にまで追い込まれている。
正しく従来のサイマ獣を凌ぐ強さを備えた存在である一方、ゴレムサイマ獣にも無視できない難点が2つ存在する。
まず1つ目の難点として、「通常兵器への耐性を喪失している」というものが挙げられる。これは前述の通り、実体を得た上での強化再生であるがゆえの弊害であり、ゴーゴーファイブも対抗手段として、ビクトリーロボ以上の火力と馬力を備えた新ロボ・グランドライナーを投入し、その戦力差を埋めにかかっている。
そしてもう一つの難点と言えるのが、「ゴレムカードの確保が極めて困難」ということである。ゴレムカードは強化マグマゴレムの破片が転じたものであるため、その数にも必然的に限りが生じる上、カードを確保するために破片が落ちたであろう地点を探索する必要もある。ひどい場合にはわざわざサイマ獣を投入して確保したばかりのゴレムカードを、そのサイマ獣が撃破されたがために早々に使わねばならないという、ややもすれば本末転倒とも言える状況まで発生している。
こうした事情から、ゴレムサイマ獣の登場によって災魔一族が優位性を確保できたのもごく短期間のみであり、物語中盤にて大魔女グランディーヌが降臨を果たしたのを境に、新たなゴレムサイマ獣が現れることもなくなっている(※)。
(※ これがゴレムカードが完全に枯渇してしまったことを意味するのか、あるいは何らかの理由でゴレムカードの探索の必要がなくなったのか、その辺りについての言及は作中ではなされていない)
一覧
名称はいずれも肩書を付けない「ゴレム〇〇(サイマ獣名)」で統一されている。また、第42話に登場した3体(ゴレムジュウキ、ゴレムブローゲン、ゴレムザイレン)については、いずれも「幽魔サイマ獣」という扱いとなっている。
名前 | 属性 | サイマ獣 | 登場話 |
---|---|---|---|
ゴレムヘルゲロス | 火 | 火炎サイマ獣ヘルゲロス | 第11・12話 |
ゴレムジュウキ | 地 | 暴食サイマ獣ジュウキ | 第13話 |
ゴレムブローゲン | 火 | 超音波サイマ獣ブローゲン | 第15話 |
ゴレムガラガ | 天 | ご褒美サイマ獣ガラガ | 第16話 |
ゴレムザイレン | 水 | 幼化サイマ獣ザイレン | 第24話 |
関連タグ
デウス獣戦士:『超新星フラッシュマン』に登場する敵怪人のカテゴリの一つ。直接的か間接的かの違いこそあれど、属する組織の首領に由来した力を得て強化を遂げた怪人、という点で共通項を有している