ゴードム文明
ごーどむぶんめい
”今こそ蘇るゴードム文明 海の底から地獄を描く”
本作に登場する敵対勢力「ネガティブシンジケート」の一つ。組織のシンボルカラーは白。
物語開始から遡ること数万年前、プレシャスの力を利用して海を支配し栄華を極めた超古代科学文明で、現代に残る遺跡の数々からその支配領域は極めて広範に及ぶことが窺え、世界中に伝わる「海の神と契約して力を得る神話」(日本で言えば海幸彦と山幸彦)の元になったとされる。
その絶大な力を恐れた、古の冒険者によって封印の憂き目に遭ったものの、それから4万年を経た現代に至り、ボウケンジャーによる発掘をきっかけに文明の生き残りである大神官ガジャが復活を遂げ、以降は文明の復活と世界の支配を目論むようになる。
ジャリュウ一族やダークシャドウと共に、物語当初よりプレシャスを巡ってボウケンジャーと幾度となく抗争を繰り広げてきたネガティブの一角でもあり、同時にTVシリーズにおける最後の敵としても位置づけられている。
作中にてガジャが語るところによれば、ゴードム文明とは宇宙から飛来した「破壊神ゴードム」への信仰が元になって生まれた文明であり、その事実からはゴードムにゆかりのあるプレシャスの数々もまた、宇宙由来のテクノロジーの産物であることが窺える。
それだけにゴードムの心臓を始めとする秘宝や、これを動力源とする巨神は途方もない力を発揮し、また文明の指導者たるガジャも高度な呪術の数々を行使できるなど、総じて現代科学を凌駕するだけの力を備えている。
・・・のだがしかし、致命的とも言える難点として実質的な構成員がガジャ一人しかおらず、(一応戦闘員を生み出せるとは言え)組織としての体をなしていないとする見方もある。前述したゴードムの秘宝もまた、物語のごく早期の段階で軒並みボウケンジャーに回収されてしまっており、現代においては自前の戦力の大半を欠いた状態にあるのが実情である。
そのため、現代におけるゴードム(ガジャ)は基本的には表立った動きに出ることはなく、他のネガティブへの技術供与や戦力の貸与といった、裏からの暗躍を主としており、時には他のネガティブと結託しつつ、策を弄して彼等を出し抜き利を得ようとしたり、ボウケンジャーに対しても敢えて危険なプレシャスが渡るように仕向けることもある。
また、ゴードムゆかりのプレシャスの代わりに、人類の生み出したプレシャスを利用することもあり、後述の「ゴードムエンジン」はその最たるものと言えるが、一方でそれを用い自らの有力な配下として生み出したクエスターにはまんまと離反されるなど、所々で詰めの甘い部分もない訳ではない。
こうした事情から、ガジャが主体となって活動するエピソードでは、プレシャスそのものが敵怪人として登場するケースも散見される。
各々の詳細については個別記事も参照。
40,000年の眠りから覚めたゴードム文明の指導者。文明の復活を目論み、ボウケンジャーの前に幾度となく立ちはだかる。
ガジャの呪術により、小石から生み出される戦闘員。高い耐久性を備えており、戦力として他のネガティブに貸与されることもある。
ゴードムの心臓
ゴードム文明に伝わる秘宝の一つ。ハザードレベルは86。
わずかな水から、膨大なエネルギーを生み出す超科学エネルギーシステムでもあり、文明の封印に伴って海底に没した「ゴードム神殿」の最奥の祭壇に封印されていた。
封印が解かれることを見越して、心臓にはトラップも仕掛けられており、迂闊に触れると大量の偽物を生成し爆発するようになっている。実際に作中でも、仲間を出し抜き心臓を手に入れようとしていたボウケンブラックが、このトラップを作動させ窮地に陥るも、古代の人類には壊す手段がなかったと看破したボウケンレッドが、敢えて連鎖的に偽物を爆破するという形でトラップを攻略している。
その後、復活を遂げたガジャによって心臓は取り戻され、巨神ゴードムを目覚めさせるに至ったのだが、その巨神が撃破されたことにより心臓もボウケンジャーの手に渡り、サージェス財団の管理下に置かれる運びとなった。
物語最終盤では、心臓が保管されていた「プレシャスバンク」にリュウオーンが侵入した末に、バンクもろとも爆破されるという憂き目に遭うが、前述の通り並大抵の爆発で破壊されるはずもなく、ガジャに取り込まれた末にガジャドムへ進化する際の触媒となった。
ゴードムの脳髄
ゴードムの心臓と対をなすもう一つの秘宝。ハザードレベルは130。
こちらも心臓と同様の働きを持つ超科学エネルギーシステムで、北米大陸のドイル大密林に遺されていた、もう一つの神殿跡地に封印されていた。
こちらにもトラップが仕掛けられており、ガジャは同行していたリュウオーンを利用してトラップを突破し、まんまと脳髄を手中に収めようとするが、リュウオーンが自力でトラップを脱したことで失敗に終わり、結果リュウオーンとボウケンレッドの一騎討ちの末にこちらもボウケンジャーによって回収された。
前述したように、ゴードムの心臓を取り込んだガジャは脳髄をも手中に収め、ゴードムをも超える神にならんと目論むが、サージェスもその点は読んでいたらしく、脳髄は先んじて別の場所へと移されており、これを巡ってガジャとボウケンジャーとの間で最後の戦いが繰り広げられることとなる。
現代にてガジャが作り上げた、特殊な動力機関。
サージェスが厳重に隠匿していたプレシャス「レオン・ジョルダーナの画帳」の内容を元に開発されたもので、動力機関として高い出力を発揮するだけに留まらず、クエスターや改造幻獣ゴードラムのように、他の生物に作用してこれを蘇らせたり、別の存在へと作り変えるという働きを持つ。
また、ゴードムエンジンには従来のパラレルエンジンの機能を阻害するという、謂わば「アンチパラレルエンジン」としての側面も有しており、そのためにボウケンジャーは一時的に変身すらままならない状況に陥り、新型の「ネオパラレルエンジン」の導入を余儀なくされた。
ガジャ「我ら、ガッジャー電撃隊!(自分を指差して)…ビッグワン」
(↑東方不敗とマスター・シャーフーは登場しません)
ガジャを筆頭に、色違いのカース4体によって構成された悪の戦隊。
と言っても、彼等はボウケンジャーと直接干戈を交えてはいない。ガッジャー電撃隊が登場したのは、エンディング後のミニコーナー『30戦隊大百科スペシャルファイル』であり、要は「特集のテーマである「悪の戦隊」にちなんだ一発ネタ」という訳である。
その名称からも窺えるように、ガッジャー電撃隊は『ジャッカー電撃隊』のパロディで、カース達の配色もジャッカーのメンバーと共通している。ガジャが自らを「ビッグワン」と称したのも、ジャッカーのリーダーは赤ではなく白であることを意識したものである。
ネガティブシンジケート(ジャリュウ一族・ダークシャドウ・クエスター)
妖怪軍団:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する敵組織。こちらも戦隊側の手によって封印が解かれてしまったという共通項を有する
マトリンティス:『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する敵組織の一つ。ゴードム文明と同様に、海中に没した古代文明に由来し、高度な科学力を備えているという点で共通している
脳人:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵組織の一つ。自前の一般怪人を保有していないという点で共通項が見られる一方、組織に属さない怪人を利用するスタンスのゴードムに対し、こちらは敵と看做しているという点で相違している
地底冥府インフェルシア→ネガティブシンジケート→臨獣拳アクガタ(臨獣殿)(幻獣拳)
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