ゴードムエンジン
ごーどむえんじん
現代にて大神官ガジャが作り上げた、特殊な動力機関。
Task.11でサージェスが厳重に隠匿していたプレシャス「レオン・ジョルダーナの画帳」を奪えなかったがガジャがその内容を一眼見ただけで覚えていたため、それを元に開発された「アンチパラレルエンジン」である。
動力機関として高い出力を発揮するだけに留まらず、クエスターや改造幻獣ゴードラムのように、他の生物に作用してこれを蘇らせたり、別の存在へと作り変えるという働きを持つ。
また、ゴードムエンジンには従来のパラレルエンジンの機能を阻害するという、謂わば「アンチパラレルエンジン」としての側面も有しており、そのためにボウケンジャーは一時的に変身すらままならない状況に陥り、新型の「ネオパラレルエンジン」の導入を余儀なくされた。
開発したゴードムエンジンをガジャはカースに試しに埋め込んだがあまりの力に耐えきれずに砕けてしまい、激怒した。
ボウケンジャーによって倒されたアシュの怒りの鬼神ガイと大いなる獣レイをゴードムの秘術を使い甦らせ彼らにゴードムエンジンを埋め込んだ。
埋め込まれた怒りの鬼神ガイと大いなる獣レイは新たな肉体クエスターのクエスター・ガイとクエスター・レイとしてボウケンジャーの前に現れ、ボウケンジャーを敗北寸前まで追い詰め、高丘映士の錫杖を破壊した。
しかしガイとレイの2人にはガジャへの復活の恩義などさらさらなかった。
それどころかクエスターの改造と並行して建造中であった巨神ガガドムまでも強奪してガジャの元から出奔してしまう。
その後、クエスターは巨神ガガドムを元にゴードムエンジンを搭載したクエスターロボを制作した。
プレシャス「レムリアの卵」にゴードムエンジンを強引に埋め込む事により、ガジャは幻獣の意志を呪術により強制的に消去すると言う、非倫理的なやり方で己の意のままに動く戦闘マシーン・改造幻獣ゴードラムへと変貌された。
ガジャによって改造されると彼の意のままに動き出し、幻獣だった頃とは比較にならぬ程の戦闘力で1度はボウケンジャーを圧倒する。
再戦時も劣らぬパワーでボウケンジャーを苦戦させるが、ズバーンの攻撃に翻弄された末、埋め込まれたゴードムエンジンを連続蹴りで大破され敗北。
ゴードムエンジンの呪縛から逃れるや、それと同時に本来の巨大な姿へと変貌する。
巨大戦ではサイレンビルダーのトリプルリキッドボンバーとスーパーダイボウケンのダブルアームクラッシュを無効化し、アルティメットダイボウケンすらも空中戦で苦戦させるが、巨大化したズバーンの攻撃に翻弄された末、最期はズバーン・聖剣モードで繰り出すアルティメットダイボウケンの大聖剣斬りを叩き込まれて爆散。
如何にゴードムの手で機械的な姿に強化改造されようとも、所詮レムリアの幻獣はその抑止力たるズバーンことプレシャス「黄金の剣」の前には敵わなかったのであった。
クエスターと手を組んだジャリュウ一族のリュウオーンはクエスターから提供されたゴードムエンジンを使い、邪機竜グランドを製造した。
ガジャは時の魔神クロノスと取引して3つのゴードムエンジンを使用し、「かつて世界を危機に陥れた邪悪な3人の巫女」の復活を企んだ。
計画の第一弾として地底冥府インフェルシアの魔導神官メーミィを復活させ、メーミィと共にボウケンシルバーがアカレッドに手渡された住所録から呼んで来たハリケンブルー、アバレブラック、デカブレイク、マジイエローと戦うが、全く協調性のない彼等を軽くいなして撤退させる。
次にオルグのデュークオルグ・ツエツエを復活させ、ガジャと合流。
心を一つにしたボウケンシルバー達ドリーム戦隊とアカレッドとマジシャインによってマルデヨーナ空間から帰還したボウケンジャー達と交戦。
しかしすでに復活していた3人目の巫女である宇宙忍群ジャカンジャの一の槍フラビージョが遊びから戻ってきて爆発でボウケンジャー達を攻撃したため救われる。
そしてクロノスは巫女が揃った事により、メーミィ、ツエツエ、フラビージョの三人を三賢者の杖と呼ばれる杖に変え、その力でクロノスは巨大化。
アルティメットダイボウケンやダイボイジャーを苦しめたが、アカレッドが与えたスーパー戦隊魂によってパワーアップしたバーニングレジェンドダイボイジャーの「30thスーパー戦隊ソウル」を受けてクロノスは爆死した。
大神官ガジャは体にゴードムエンジンを3つ移植し、その力で「パンドラの函」に封印されていた災厄のエネルギーを吸収すると、それを変換して魔人・デスペラートを生み出した。
この時のガジャはそれまでとは打って変わった絶大な戦闘力を見せており、弱体化していたとはいえリュウオーンを歯牙にもかけず、ボウケンジャーも一方的に圧倒するほどの魔術を操って見せた。
その後、サージェス財団が保管しているプレシャス、「ゴードムの心臓」と「ゴードムの脳髄」を奪うべくプレシャスバンクに向かうが、先に潜入していたリュウオーンがボウケンレッドと戦闘していたことで、事態を重く見たミスターボイスはバンクの爆破を決断。
ガジャとデスペラートが到着したのは爆発の直後だったが、バンクがプレシャスごと吹き飛んだことを意にも介さず、巻き込まれた明石を救助するため出撃したサイレンビルダーからプレシャスのエネルギーを根こそぎ奪い取り、ボウケンシルバーを変身不能に追い込んだ。
これを受けたミスターボイスは、プレシャスのエネルギーをガジャの前で使うとボウケンジャーのシステム自体が根こそぎ潰されるという致命的リスクに気づき、一計を案じてゴーゴービークルを全て封印してしまった。
その後、ガジャは瓦礫の中から「爆発ごときでは決して壊せない」ゴードムの心臓を回収・吸収し、ゴードムの神殿があった場所に繭で包み、デスペラートにゴードムの脳髄の捜索を命じて自身は一旦姿を消した。
しかし、そのデスペラートが再集結した明石以外のボウケンジャーに倒されてしまいゴードムの脳髄の回収は失敗。
ならばとゴードムの秘術で巨大化させるが、ゴードムの脳髄を確保して逃げ回っていたミスターボイスの「時間稼ぎ」が当たり、ダイボイジャーの乱入でデスペラートを撃破されてしまった。
「我が名はガジャドム。かつて大宇宙より飛来し、巨大なる破壊神あり。その名はゴードム。その脳髄と心臓は、偉大なプレシャスとしてゴードム文明に残された。それを取り込み、我はゴードムを超える……神となる」
「貴様ら人間の夢など力を求めるものばかり。それがプレシャスという滅びの力を生み出してきたに過ぎない」
かくなる上は前述の通り、取り込んだプレシャスであるゴードムエンジンの力で魔神・ガジャドムへと変貌する。
ゴードム文明の神である破壊神ゴードムを人型に近づけたような姿をしており、ガジャの使う呪術を強力なパワーで多用し、物体を一瞬で石に変えてしまう光線を放つ。
3機のゴードムエンジンによるプレシャス吸収機能が備わった為、下手にプレシャスを使おうものならガジャドムが利する結果となってしまう。サージェス財団は対抗策(後述のリミッター解除)を講ずるべく、ボウケンジャーを一時的に変身不能にする措置を取らざるを得なくなった。また、本人がプレシャスである大剣人ズバーンはサージェス本部に待機する羽目になり最終決戦に参加出来なかった。
これに加えてゴードムの心臓とゴードムの脳髄の二つを取り込んでゴードムを超える神になるため残されたゴードムの脳髄を手に入れるため自ら動き、ゴードム神殿の跡地でボウケンジャー達と最後の戦いに挑む。
ネオパラレルエンジンのリミッターを解除したボウケンジャー達と互角の戦いを繰り広げ、手始めにボウケンブラックを倒そうとしたが、至近距離からサバイバスターを受けて重傷を負い、他の5人のレッドゾーンクラッシュを受け敗北する。
直後に自力で巨大化し、ゴードムを超える神に恥じぬ戦闘能力を見せつけ全ゴーゴービークルの一斉射撃にも耐えきったが、人々の夢見る様々な可能性の力ことプレシャスの力の前にはなすすべもなく、全ビークルの特攻によって3つのゴードムエンジンを破壊され元のガジャに戻された。
「バカな...!!ゴードムを超える神たる、この我がああああああああああああああ...!!」
敗北後、ガジャは再び棺の中に戻ったが最後まで人間の夢の力を認めず、いつかまた復活する事を予言し眠りについた。
これによりゴードムエンジンを作る技術も封印された。
轟轟戦隊ボウケンジャー 轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊 ゴードム文明 大神官ガジャ ガジャドム
パラレルエンジン:ゴードムエンジンの元となった。
クエスター、改造幻獣ゴードラム:ゴードムエンジンを埋め込まれた者達。
魔導神官メーミィ、ツエツエ、フラビージョ:ゴードムエンジンにより蘇った敵幹部。
こちらも胸に埋め込んで蘇る力を持っており、ガジャと同様のネガティブがこれを使い復活している。