”閉ざされた鏡怨みを映す マシンの叫びは彷徨うクエスター”
曖昧さ回避
- 1987年にナムコより発売された、アーケードゲーム用ブロック崩しゲーム→クエスター(ナムコ)
- シミュレーションRPG『スーパーロボット大戦30』の登場キャラクター→クエスター(スパロボ)
概要
物語中盤より登場する敵対勢力「ネガティブシンジケート」の一つ。組織のシンボルカラーは黒。
人類とは別の進化を辿った高等生物「アシュ」を前身とする強化戦士によって構成されており、「探索者」を意味する「クエスター(Quester)」は組織の名称であると同時に、属するメンバーを指す呼称ともなっている。
ちなみに命名は大神官ガジャであり、「全てのプレシャスを探し出す最強のチーム」という意味で命名された。
特徴
既に百鬼鏡によるアシュ復活という以前の目的が絶たれた事で、「人類への報復として人類滅亡と地球制圧」という目的で動いており、その野望達成の為の手段としてプレシャスの確保を目論んでいる。その中でも直接の戦力増強に繋がる、武具や兵器に属するプレシャスを狙う事が多いのが特徴。
特に後述のクエスターロボ完成以降は、ロボに使う目的で強力なプレシャスを狙う事が多く、その目的達成の為に他のネガティブとも積極的に手を組んでいる。尤も、手を組むといってもあくまで利用するだけに過ぎず、他のネガティブの事も内心では見下している。
人類に対する敵意は他のネガティブと比べても比ではなく、劇中で行う作戦も上記したプレシャスとそれを使った兵器を利用した大規模破壊などが多い。その為、本作に登場するネガティブの中でも、コミカル要素はほぼ皆無な組織である。
また組織とは言っても、メンバーは2名のみで戦闘員も怪人も保有しないという、作中に登場した4大ネガティブの中では最小規模であり、他のネガティブのような大規模作戦の実行が困難という弱点も抱えている一方、属するメンバー個人の戦闘能力だけで言えば他のネガティブ、さらにはボウケンジャーを凌ぐ程の強さを備えている。
加えて高度に発達した知能を活かし、戦闘員や怪人の代わりにクエスターロボを始めとする様々な兵器の開発・運用も得意としているのが、クエスターの強みであると言える。
因縁の相手たるボウケンシルバーとの対決においても、相手がアシュと戦い慣れてるだけあって、初戦では2人がかりでも敗北を喫しているが、中盤以降は1vs1でも互角に戦えるようになるなど、物語が進む毎に戦闘力も上がってきている様子が見える。
加えてアシュとしての特性や、同族意識の高さについてもやはり健在であり、これら総合的な危険度で言えば他のネガティブの追随を許さず、ボウケンジャーからも「最も戦いたくない相手」として危険視される程である。
とはいえ、その危険度の高さは必然的に、ボウケンジャーや他のネガティブからの強い敵視・警戒視を招く事にも繋がり、最終的には劇中に登場したネガティブの中で唯一、劇中内で完全に壊滅させられた組織となってしまった。
メンバー
前述の通り、メンバーであるクエスターはいずれも元はアシュであり、彼等がボウケンジャーや高丘映士との戦いで魂滅された後、彼等を自ら開発した「ゴードムエンジン」の被験体にする事を目論んだゴードム文明の大神官ガジャが、その魂滅されて消える筈だった魂を回収してゴードムエンジンを埋め込む事で、新たに機械のボディを得て強化戦士として蘇生させられた。
自前の戦闘員こそ抱えているとはいえ、実力のある配下を欠く状態にあったガジャは、アシュをクエスターとして改造する事で、自らの強力な下僕として使役するつもりだったのだが、その目論みとは裏腹に2人には復活の恩義などさらさらなく、それどころかクエスターの改造と並行して建造中であった巨神ガガドムまでも強奪してガジャの元から出奔。そのまま自分達で組織としてのクエスターを立ち上げたという経緯がある。
アシュとしての特性である「魂」などをそのまま引き継ぎつつ、その出で立ちは生前の如何にも生物然としたものから、黒く無機質な装甲に覆われたスマートなものへと転じている。
単なる身体能力や知能の向上だけに留まらず、アシュに対して有効であった監視者の術や武器への耐性までも身につけている。また、ゴードムエンジンの効果によりパラレルエンジンの働きを阻害する事さえ可能となっており、ある意味では「アンチボウケンジャー」「ネガボウケンジャー」とも言える存在でもある。
一方で、それと引き換えに肉体そのものが別物になってしまった為、アシュとしての特性の一つである「肉体を捨てての巨大化」が不可能となっている上、魂滅されなければ完全には死なないアシュとしての不死身性も失われており、映士を除いたボウケンジャーだけでも完全に倒しきる事が可能な存在になってしまっている。
以下、各メンバーの詳細については個別記事を参照。
クエスター・ガイ
「怒りの鬼神」の異名を持つガイを強化改造したクエスター。
ずば抜けた戦闘センスを活かし、組織の中では主に他の敵対勢力との直接戦闘を担当する。
クエスター・レイ
「大いなる獣」の異名を持つレイを強化改造したクエスター。
発達した知能を活かし、組織の中では主に兵器開発に従事する。
クエスターロボ
クエスターが開発する巨大ロボの総称。
詳細はこちらを参照。
関連タグ
ネガティブシンジケート(ゴードム文明・ジャリュウ一族・ダークシャドウ)
地底冥府インフェルシア→ネガティブシンジケート→臨獣拳アクガタ(臨獣殿)