”邪悪な恐竜遺伝子持って 人間を憎むジャリュウ一族”
概要
本作に登場する敵対勢力「ネガティブシンジケート」の一つ。組織のシンボルカラーは赤。
物語開始から遡ること200年前に、創造王リュウオーンの手によって築き上げられた人工生命体による組織で、「恐竜や伝説上の動物の遺伝子を使っており、「強化された肉体を持つ自分達こそが、この世を支配するに相応しい」という一種の選民思想に近い考えを持つ。
多数の配下や巨大戦力を駆使しての力押しの戦法を好んでおり、本作の敵組織の中では唯一従来の戦隊の敵組織のように、怪人と戦闘員の両方を保有している組織である。
ゴードム文明やダークシャドウと共に、物語序盤よりプレシャスを巡ってボウケンジャーと幾度となく抗争を繰り広げてきたネガティブで、物語終盤にてリュウオーンが滅んだ後も、少数の残党が活動を続けていた他、後の『海賊戦隊ゴーカイジャー』ではリュウオーンも復活・再登場を果たしている等、ダークシャドウに続いて息の長い組織である。
特徴
前述した考えに基づき、「人類抹殺と世界の支配」を目的としており、基本的にはプレシャスについてもその為の道具として利用しようとする事が多い。また、リュウオーン自身や構成員を生成する技術には、太古の昔に滅び去ったレムリア文明が遺した「幻獣」の製造技術が応用されている。
リュウオーンは組織を築く以前からの「夢」として、レムリア文明を追い続けており、とりわけ物語後半からはそれに関連したプレシャスを狙う姿勢が目立つようになっていった。その為、上記した組織の目的とは関係なく、リュウオーンのレムリアのプレシャスへの執着は並々ならぬものがあり、リュウオーンが被っている兜もレムリアのプレシャスである。
この幻獣の製造法も含め、リュウオーンは自身がこれまでに探し当てたレムリアにまつわる遺跡を、最終的には秘密保持の為に悉く破壊しており、この事は200年もレムリア文明解明の為の研究が遅れてしまった原因となっていた。
リュウオーンさえ健在であれば、理論上はいくらでも配下を増やせる上に、遺伝子操作によって配下を様々に強化する事も可能であり、その為、単純な組織の規模としては劇中に登場した4大ネガティブの中でも最大とも言えるが、そうした生産性の高さに加えて、リュウオーンの過去に起因した他者への不信故に、目的達成の為ならば配下の事を平然と捨て石にする事も辞さない、極めて冷酷な面も備えている。
一方で、黄金の実で知性を身に付けた部下の扱いに苦戦したり、他のネガティブに出し抜かれたり、配下のジャリュウ達などが醜態を晒したりと、意外にもコミカルな面は多い。
また、前出のゴードムやクエスターといった他のネガティブと結託する事も多いのだが、如何せん力押しの姿勢も災いしてか、前述通り組んだ相手や他のネガティブに出し抜かれる事が多く、リュウオーンの過去も合わせて「案外騙されやすい性格なのではないか?」とネタにされてしまっている。
モチーフになっている戦隊ロボは、恐竜という事で『恐竜戦隊ジュウレンジャー』、『爆竜戦隊アバレンジャー』の恐竜系ロボが多く、他にも『星獣戦隊ギンガマン』などの動物モチーフのロボも挙げられている。
構成員
各々の詳細については個別記事も参照。
ジャリュウ一族の頭目で、およそ200年前から組織を結成した。兵士達からは「陛下」と呼ばれている。
リュウオーンに仕える兵士(戦闘員)で、忠誠心は厚いものの、捨て駒にされる事もしばしばである。
プレシャスの回収を目的として生み出された怪人。複数のジャリュウ達を殺し合わせ、生き残った者にリュウオーンが力を注いで進化させる事で生み出される。
彼等の拠点にもなる巨大なサイボーグ恐竜で、ジャリュウ一族の巨大戦力。上記の邪悪竜同様に生み出すのに手間がかかる。
関連イラスト
関連タグ
ネガティブシンジケート(ゴードム文明・ダークシャドウ・クエスター)
地底冥府インフェルシア→ネガティブシンジケート→臨獣拳アクガタ(臨獣殿)(幻獣拳)