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概要

SDガンダム外伝第二章・伝説の巨人ラスボスである。

モチーフは『機動戦士Zガンダム』に登場するサイコガンダム

前史

新約SDガンダム外伝 創世超竜譚の時代では、石の巨人ヴァーチェゴーレムと呼ばれており森の妖精ナドレと融合しているが、有事が無い限り石の巨人は姿を現さないため、目撃したものは極めて少なかった。かつてスダ・ドアカ・ワールドにて大きな戦乱(覇界神バロックガンの襲来)が起きた際に妖精ナドレがセラフィムモードの呪法を使用、巨人ヴァーチェゴーレムはバロックガンとその軍勢を封印させるに至る。しかしオーバーヒートで赤熱化して鎧が剥がれ落ち、この戦いで力を失ってしまい土の中で永い眠りにつくこととなる。そして勇気ある者によって頭部にある魂である水晶を抜き取られた。

なお、長い時を経て伝承が色々変わってしまったのか、OVA版で僧侶ガンタンクが語った昔話によれば「心得違いをしたものが戦いに勝つためにサイコゴーレムを復活させたが敵味方関係なく無差別に殲滅した」と言われた。

本編での登場

以来その水晶は「ルフォイの星」と言う偉大な予言者が守護していたがジオン族の騎士ガルバルディβがルフォイの星である予言者サラサから水晶を奪取し、ジオン族の先兵として復活してしまった。

本来は優しい心を持つ巨人であるが、闇の皇帝・ジークジオンの魔力(手を下したのはその配下であるマクベ・カッツェ)によって操られ、破壊の限りを尽くす魔人となってしまう。

最後は光の弓矢を得た騎士ガンダムによって倒され、深い眠りについた。

その後、ほしの竜一版の第四章・光の騎士編ではジークジオンとの最終決戦の際に魂だけで駆けつけている。

ゲームにおいては

SFC版『大いなる遺産』では今でも語り草になるほど高難易度の強敵であり、特殊イベントで弱らせてもなお強いというチートボス(但し、後の第3章におけるアムロ1人旅のほうが更に難易度が高いという意見も多いが)。

その理由としては、単純にステータスが異常に高い事に由来しており、武闘家ネモの連続攻撃を駆使しないと倒すのは困難な難敵。

そのネモですら対策なしだと瞬殺される事があり、本作におけるトラウマボスとして挙げられる事も多い。

なお、実はこの異常なまでの高ステータスは本作に存在する装備の参照値がおかしくなるバグが原因で、

  • 「敵が二刀流をしている時、2つの目の武器の参照値が炎の剣(最強武器)になる」
  • 「基本的に3枠目に胴防具、4枠目に頭防具が入るようになっているが、敵の場合4枠目が参照する先が3枠目の数値になっている」

という2つのバグが併発している事による。

データ上、サイコゴーレムは阿修羅の剣+老師の棍+黄金の鎧+黄金の兜を装備している事になっているが、

実際のステータスは阿修羅の剣+炎の剣+黄金の鎧+黄金の鎧と、

片手に最強武器を持ち、鎧の防御力が二重に乗ったような状態になっており、

そりゃ異常なまでの攻撃力になるはずである。

よりにもよって命中率に大幅な補正が付く阿修羅の剣の効果まで参照している為、猶更始末に負えない強さとなっている(同様のミスはヒドラザクなどにも起きているがそもそもゲーム自体がこの時代のゲームでよくあるマスクデータが多い上数値の参照の間違いのかなりの多さとそれに付随するバグのオンパレードである)

更に追い打ちをかけたのが、本作一章のゲームバランスであった。

本来RPGはレベルを上げてアイテムを整えて対策を組んでボスに挑むのは普通の事だが、一章のボスであるサタンガンダム及びブラックドラゴンは三種の神器の圧倒的性能で、何も対策しなくてもレベルが多少足りていなくても問題なくこうげきしていれば倒せてしまう。

その為RPGのセオリーを抑える必要のない作品の印象を持ちながら流れで二章を突き進むととてつもない壁となって立ちふさがるのである。

余談

ゲームでは上記のような扱いだが、実はカードにおけるステータスだけ見ると、4つの章の4体のラスボスの中では最弱だったりする。ちなみにブラックドラゴンが9999、ジオダンテが3000、ジークジオンが26000となっている。それに対し、サイコゴーレムはなんと僅か2000に過ぎない。

関連イラスト

関連項目

SDガンダム外伝 伝説の巨人 妖精キッカ

マッドゴーレム:ジオン族の創った模造品

武者斎胡頑駄無:『SD戦国伝』におけるサイコガンダム。こちらも原典を反映し敵に洗脳される。

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