概要
ラクロア騎士団の若き騎士。モチーフは言うまでもなくガンダムシリーズの「アムロ・レイ」。
ユニオン族の人間種の勇者としてホワイトベースやノーマルスーツをモチーフにした鎧を着て登場。
原典と違い、性格はかなり外向的で向上心のある性格となっているが、戦闘能力はその気持ちに追いついていない。
ただし比較対象が戦闘能力が高いガンダム族であり、人間としては強い部類に入る。
カードダスでは比較的出番が多い。
歩んだ道
- まだ武術などを学んでいない一般市民だった頃、モンスター「ゴブリンザク」達に襲われ窮地に追い込まれていたところを「騎士ランバ・ラル」によって助けられる。 モンスター達を一瞬で倒したその強さに憧れ、ランバ・ラルの下で修行をして技術を身に着けた。※この時に、戦士アムロとなる
更に自分の技術を磨くために、修行の旅へ向かう、旅先で訪れた修行の地で「戦士ドム」に襲われた「老騎士パオロ」を救い、彼から騎士の称号を授かった。※この時点で「HP250」で、ここから第一章へ繋がる
- カードダスハーフのストーリーでは、ラクロア主催の武術大会で戦士ガンキャノンとの決勝戦の最中に謎の暗雲が立ち込めジオン族侵攻開始というストーリーであったが今もその設定が生きているかは不明である。
- 第一章【ラクロアの勇者】では、先の通りまだまだ未熟な若き騎士として描かれている。愛馬ペガサスと共に騎士ガンダムの支えとなっていく。 サタンガンダムの居城で、ジャイアントジオングに挑んでいくのだが苦戦を強いられることになった。※この時には、ペガサスの力が合わさって「HP400」
- 第二章【伝説の巨人】の冒頭で、自身の力量を鍛えるべくラクロアを旅立つ(旅姿は原典のアムロが砂漠を放浪する姿に近い)。※この時は「HP270」
- 第三章【アルガス騎士団】では、修行の旅の途中に荒廃したムンゾ帝国を訪れる。ムンゾ帝国の姫「ユイリィ」から伝言を頼まれ、アルガス王国の騎士ガンダム達によってアルガス王国へ向かった。
カミーユ王子にユイリィ姫からの伝言を伝えるとアルガス王国の騎士団の各々の能力の優秀さと欠点を目の当たりにしてしまう。そして『彼らには、各々の能力を最大限に発揮させてくれる指揮官が必要なんだ』と悟る。 精霊キャトルウッドから彼らの能力を引き上げるための武具を教えてもらうと、自らアルガス王国の力になることを決意(この頃より一人称が「僕」から「私」へと変わり、ディジェの鎧を身に纏う)。※この時に「HP500」へ跳ね上がる
騎士アレックスを失い統率を失ったアルガス騎士団の団長代理として騎士団を『一つだけじゃダメだ、君達全員の力が必要なんだ! まだ、いがみ合っているのなら・・・私は一人で行く!』と単身でムンゾ帝国の乗り込む。 その後に騎馬隊、戦士隊、法術隊が参戦し、的確な指示と判断力で騎士団をまとめ上げムンゾ帝国との戦に終止符を打った。
- 第四章【光の騎士】では、アルガス騎士団の面々を引き連れてラクロア王国へ凱旋するが導きのハープに選ばれず、ジークジオンとの決戦には参加できなかった。最初は、『自分は、まだ未熟なのか?』と疑問を抱いていたが、『いや、そなたはガンダム達が去った後のスダ・ドアカ世界を護るために、ラクロア(こちら)に選ばれたのだ・・・』とレビル王が解釈している。
- 第三部【聖機兵物語】では、ラクロア騎士団の【騎士団長】に就任しており、物語の中盤でダバード軍の助っ人として登場する。※この時には「HP2500」 ペガサスの力が加わると「HP4000」になる
アルガス騎士団のガンダム達をモチーフにした鎧を付け、ペガサスホワイトベースに乗って現れる。
この時、久々に出会ったガンダム族の末裔である騎士GP01を観て『僕は、貴方によく似た勇者を知っていますよ!』と明かしている。 ニナ女王の許可を頂き、彼に【バーサル騎士】の称号を与えている。 ※この時点で彼のHPは何と4桁台に突入。これは光の騎士時のバーサル騎士ガンダムの2倍に相当する。
- 第四部【機甲神伝説】の終盤においても応援に駆けつけている。ここでHP5000を記録した。第一部の頃と比べて実に20倍の能力値で、人間種で最強クラスに登り詰めた(ちなみに騎士シャアは、HP700)。
こういった経緯から、外伝シリーズにおいてはスペリオルドラゴンに次ぐ最多出演回数を誇る。
「ガンダム」自体がキャラクターとして扱われるSDガンダムにおいては異例の厚遇である。
ちなみに光の勇者にて帰郷した後は一線を退いた騎士セイラと結婚したらしい。つまり騎士シャアとは義兄弟。
別媒体での活躍
アニメシリーズ
アニメ版では、原典と同じく古谷徹氏が演じる。
ラクロアの勇者では騎士ガンダム一行と共に戦う。しかしOVAではいきなりジオン族の襲撃で負傷した状態で登場し、その後もザコモンスターに苦戦する。
最終的にはジャイアントジオングにペガサスごと鯖折りを仕掛けられセイラに助けられるという割と情けない場面が目立つ。
騎士ガンダムと共に戦う中で自分が非力であることに気がつき、ブラックドラゴン打倒後、更なる力を身に着けるべく修行の旅に出た。そのため一応の出番はあるが、巨人達とは戦うことはなかった。
「アルガス騎士団」編においても戦士ヤザンこそ軽くあしらうも、統率の取れない騎士団長たちを置いて単身ムンゾ城まで行くも多勢に無勢で追い詰められてしまいまともな戦闘シーンは描かれなかった…しかし騎士団長や兵士たちに指示を飛ばし的確に導くなど団長としてはしっかり活躍はしている。
「聖騎兵物語」編ではGP01と共にスペリオルドラゴンの啓示を受けているため、彼も勇者の一人として選ばれたのだろう。光の騎士当時の導きのハープの判断は正しかったと言える。
ゲーム版
ファミリーコンピュータの1作目ではほしの竜一版の漫画のようにサタンガンダムと同じガンダムを名乗る騎士ガンダムをジオン族と勘違いして襲ってくるがジオン族の介入などもあり色々あって和解する(復刻カードダスの描きおろしでもこの展開が逆輸入された)為同じユニオン族の騎士セイラなどと同じくラクロア王国から離れた場所で活動していた模様。
全作品を通し物理攻撃ができる補助役といった立ち位置である事が多いが、物理攻撃がイマイチだったり、バランス寄りすぎて苦労したり(後述)と性能的にはどうにもぱっとしないイメージが強い。
FC版「ナイトガンダム物語」では彼も「伝説の巨人」編にも参加しており、ステータス合計が騎士ガンダムに次ぐ高さを持つが戦力としては微妙の一言に尽きる。まず攻撃がかなり低くアタッカーのナイトガンダムやキャノンはおろかスレッガーやネモより低い為、後半のボス戦ではまともなダメージソースにはなれない。したがって魔法に頼りたくなるが、攻撃魔法も回復魔法も基本的なものしか使えない加えて補助魔法も微妙である…したがって基本的には「ダンジョンから脱出する」魔法、ケープ要員になりがち。
ただし彼のみが使えるミノフスキーは敵味方共に1〜2ターンの間確実に魔法を使えなくするという効果があるため、一部ボス戦では彼のミノフスキーが勝敗の決め手になる事も…全キャラ中最高の魔法耐性を持つため敵の魔法で真っ先にやられることもなく、素早さもトップクラスなのでガンダムやキャノンと比べ魔法タイプの敵に強い。
FC版「光の騎士」でもムーア界の最終決戦に参加するなど出番がましている。
4~6章の固定メンバーであり、5章では唯一の魔法の使い手(「すけっと」コマンドで法術士ニューを呼べば魔法使いはフォローできるが)として活躍する。光の騎士とタイトルがついているのにゲームのほとんどはアルガス騎士団編の4章がメインでありバーサル騎士ガンダムの元ネタとなった『ドラゴンクエストⅣ』よろしく騎士ガンダムの加入が遅い為前半中盤を通してゲーム全体の実質的な副主人公という扱い(ゲーム自体を1作目がラクロアンヒーローズも同様だが伝説の巨人までと分けた弊害でもある)。
しかし前作では人間でありながらモビルスーツ属より高かったステータスが見直されたのか、大幅な弱体化を施される。
騎士でありながら最終的な攻撃の基本値は法術士ニューと大差なく、防御もHPも低いありさまに…しかし相変わらず素早さが高くゼータに次ぐ高さをもち、前作では微妙なラインナップだった魔法が充実したのが大きく、前作では回復魔法がミディ(著名なゲームで例えるところ、ホイミ・ケアル)止まりだったが単体を完全回復させる「ミディアム」まで覚え、ニューが使えない仲間強化系の補助魔法や移動系魔法を覚えるようになった。さらに敵全体を混乱させる必殺技・ユニオン牙翔剣をもちサポート面で光るキャラ。立場的には一般的なRPGの僧侶に近い。
SFC版大いなる遺産では何と盗賊に捕まっての初登場。彼を救い出すと仲間になる。ちなみに途中のイベント戦で敗北すると逆にガンダム一行が捕まり、彼に助け出される。
ゲームでは補助魔法を中心に習得、回復が得意なセイラとは住み分けされている(そのせいでSFC版アルガス騎士団序盤~中盤まではかなりの苦戦を強いられることに…)。
このSFC版での弱さは公式でも後年にネタにされ、IPポリスつづきちゃんでもわざわざその回があったレベルであり、ファンの間では語り草となっている。第三章に出てくるヤクトドラゴンはトラウマである…。
なおGB版ラクロアンヒーローズでは初登場時に騎士サザビーに捕らえられ、なぜか樽の中に閉じ込められている。
ゲームクリアのためには必ず仲間に加える必要があり(彼が所持する「天馬の笛」がないと最終決戦地に辿り着けないため)、また唯一の人間であるため「サビ」攻撃(殆どのRPGにおける「石化」のようなもの。MS族しかかからない)を無効化できるという強みがある。
またパーティ全体の攻撃力を上げるアタック、素早さを上げるピルトなどの呪文でパーティを支える。本作では攻撃魔法も単体・グループ用のボウマ、全体を攻撃するメガの2種類をもち、物理、魔法、補助と器用に立ち回ることが可能。
登場作品
ジークジオン編(ラクロアの勇者、伝説の巨人、アルガス騎士団、光の騎士)
関連タグ
SDガンダム外伝 騎士ガンダム ナイトガンダム ナイトガンダム物語 SDガンダム SD
ラクロア騎士団長アムロ…騎士ユニコーンガンダムの元ネタ?