ストーリー
サタンガンダムとの戦いの後単身旅に出た騎士アムロは、アルガス王国とムンゾ帝国の抗争に巻き込まれる。
アルガス騎士団に身を寄せたアムロは3人のガンダム族に出会い、ムンゾの陰にジーク・ジオンの陰謀を知る。
アムロ達は囚われの騎士団長アレックスを救出、3種の武器によりジオンの切り札ジオダンテを破壊するのだった。
登場キャラクター
剣士ゼータガンダム/剣士リ・ガズィ/剣士ジムスナイパーⅡ/剣士ジムコマンド
闘士ダブルゼータガンダム/戦士リックディアス/戦士ガンキャノンⅡ/戦士ジェガン
法術士ニューガンダム/僧侶メタス/僧侶ガンタンクⅡ/修行僧ジムキャノン
精霊キャトルウッド/ブレックス王/カミーユ王子/家老ウォン/戦士ヘンケン
ゼータの馬はアーガマ、リ・ガズィ以下の騎馬隊の馬はグレイファントム。
アルガス騎士団(チーム)
ユーザーの間では騎士アレックスを含めた4人の騎士ガンダムの通称となっていることが多い。
広義では各部隊長の率いる兵達もその括りに入ると思われる。
ジークジオン編のムーア界における最終決戦で全員殉職するが、その魂は黄金神スペリオルドラゴンと共にあり、機甲神伝説ではスペリオルドラゴンと融合してスペリオルドラゴンEXとなりジークジオンと決着を付けた。
新アルガス騎士団
機甲神伝説から数十年後、アルガス騎士団の魂は人間に転生して『鎧闘神戦記』の時代に新アルガス騎士団として復活し覇界神バロックガンの軍勢に立ち向かった。
其れより更に後の時代の『新約SDガンダム外伝』では、騎士団として拡張し多くの騎士が所属している。
余談
この第三弾から、カード右下に紋章の箔押しがなされるようになり、ひらがなの暗号は用いられなくなる(復活の聖機兵以降は右上にカタカナの暗号が復活する)。
またキーアイテムとなる『龍の盾』『獅子の斧』『梟の杖』がアイテムカードとしては登場せず、これらを持っているキャラクターの能力値に『本来の能力+アイテムによる加算』の数式が併記されている。
ガンダム達よ、力には技、技には魔法、魔法には力だっ!
ジオン族も上記の法則を何らかの形で聞き知っていると思われるが、ドライセン(力)には盾(技)、バウ(技)には杖(魔法)、キュベレイ(魔法)には斧(力)を与えるというミスを犯した結果、正しくない組み合わせのためにその真価を発揮できていない。
正しくはジオン戦士部隊(力)にはアルガス騎馬隊(技)、ジオン騎馬部隊(技)にはアルガス法術隊(魔法)、ジオン魔法部隊(魔法)にはアルガス戦士隊(力)で立ち向かうべし、という法則である。
これによりゼータ(HP650)とリ・ガズィ(HP580)の連携(合計1,230)でドライセン(HP800+400=1,200)を、
ニュー(MP700)とメタス(MP450)の呪文同時詠唱(合計1,150)でバウ(HP750+350=1,100)を、
ダブルゼータ(HP680)にリックディアス(HP630)が加勢(合計1,310)してメデューサキュベレイ(MP930+370=1,300)を、それぞれ打ち破ることが可能になる。
ほとんどゴジラ対ビオフェルミンだがね
今回のラスボスを務めるのはモンスタージオダンテ、その能力はHP3,000。
サイコゴーレムを更に上回る数値であり、三人のガンダム(650+680+700)にアムロ(HP500)の力を加えても(合計2,530)敵わない。
…というところまでは前回までと同じだが、今回はジオダンテを倒すための明確な計算式は存在しない。三魔団から奪ったアイテムに関する情報は『どんな攻撃でも防げる龍の盾か、はたして何処にあるのか…?(ジムコマンド)』『くそっ、力が倍増する獅子の斧さえあれば……。(ジェガン)』『梟の杖は魔力が倍増するのか…、ワシもひとつほしいのう。(ガンタンクⅡ)』といった形で提示されているので、これに沿った解釈を挙げるなら
ゼータが盾でジオダンテの攻撃を防ぎつつ、ダブルゼータが斧を振るい(HP680×2)ニューが杖で魔法を使い(MP700×2)、ここにアムロ(HP500)が加われば(合計3,260)ジオダンテを上回る力が得られる。
これはゼータが防御に専念することが前提で、ゼータも攻撃に参加するならアムロがいなくても勝ててしまう。
まぁ別に僅差でなければいけないこともないのだが…
実際には三魔団のカードの数値から竜の盾が+400、獅子の斧が+370、梟の杖が+350であると考えられ、三魔団を撃破し、それらを装備したアルガス騎士団の力は3人共に1050という事になり(ゼータは650+400、ダブルゼータは680+370、ニューは700+350)、3人の合計値はジオダンテを上回る3150となる。
ちなみにジオダンテはコンスコン王の玉座が王とユイリィ姫を呑み込んで変化したモンスターであるが、そのモチーフはジ・Oと…ダンテ?
ダンテといえば叙事詩「神曲」の作者として知られるダンテ・アリギエーリであり、日本では漫画『魔王ダンテ』以来、魔界や冥界と関わりの深いキャラクターに付けられることが多い名前である(デビルメイクライ、ファイナルファンタジー6、ドラゴンクエストⅦ、他多数)。
…のだが、ジオダンテの場合は胴体前面に突き出た龍の貌に巨大な牙、床を這う緑の触手、更にヒロインが呑み込まれているという状況から、そのモチーフはビオランテ植獣形態であると推測される。
なお、上記の『ゴジラ対ビオフェルミン』とは、ジオダンテではなく闇皇帝怪鳥形態と対峙する武者頑駄無の図に付けられたコメントである。
漫画
横井画伯による漫画では、騎士アムロがラクロア王国を離れる際、騎士ガンダムの鎧を譲られた少年アルと、鍛冶屋のテム(アムロの父親)の二名が同行。
鍛冶屋テムとよく似た顔の人物がスダ・ドアカワールドの各地に存在することはよく知られているが、ダブルゼータがテムを見てアルガスの家老ウォンと見間違えていた。
ムンゾ帝国との決戦前にアムロの判断でアルガスからラクロアに帰されている(実際にアムロが帰国の指示を出している描写は無い。『なぜここに?』というガンダムの問いに対し、アルがそう説明している)。
その頃ラクロアでは騎士ガンダムがファントムサザビーに敗れ、力の盾と霞の鎧が破壊されガンダム自身も重傷を負うという事態が起こっていたのだが、アルとテムの帰還が新たな力を誕生させることとなる。
アニメ
SDガンダムのアニメでキュベレイを演ずるのは榊原良子氏というのが慣例だが、これは言うまでも無く『Z』と『ZZ』でハマーン・カーンを演じたことに由来する。
ところがアルガス騎士団ではジオン三魔団の呪術士キュベレイとは別個に、ムンゾ帝国の侍女としてハマーン本人も登場するため、一人二役で演じられた。
キュベレイが狼狽するコンスコン王をあしらい手玉に取っているのとは対照的に、ハマーンは玉座の間にアルガス騎士団が踏み込んでくるや衛兵を呼ぶフリをして遁走してしまう情けないキャラクター。
とはいえ丸腰の侍女にしては頑張っているほうであり、宇宙世紀のハマーン様のような活躍を期待するのは酷というものである。
どんな扱いであれ、最低限出番があるだけでも戦士ヘンケンよりは優遇されているといってよい。
ゲーム
SFCソフト『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 大いなる遺産』(1991)は致命的なバグやバランス崩壊で有名だが、特に第三章アルガス騎士団の冒頭におけるアムロ一人旅はトラウマ級。それこそ裏技で武闘家ネモにでも来てもらわなければやりきれない。
GBカートリッジ『ラクロアンヒーローズ』にもアルガス騎士団が登場するが、発生するイベント・登場するキャラクター及びモンスターは『ラクロアの勇者』と『伝説の巨人』がベースであるため、アルガスのメンバーはゲスト出演の扱い。グラフィックは全員騎士ガンダムの流用で、話しかけると慰労と激励の言葉が聞ける。
神器継承
ジオン三魔団から奪取した三つの力『龍の盾』『獅子の斧』『梟の杖』、これに『光の騎士』のキーアイテム『導きの竪琴』を加えた四つのアイテムはアルガス騎士団を象徴する神器であり、
新SDガンダム外伝 鎧闘神戦記(1996)では
が、
新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承では
がこれを継承している。