概要
生物の死肉(Flesh、新鮮のFreshではない)を繋ぎ合わせて作られたゴーレム。イメージとしてはフランケンシュタインの怪物が一番分かりやすいだろう。
死体が素材ということで腐敗してしまいそうな印象もあってか、創作物では「剥製のように防腐処理をしている」「倒した敵の遺体や墓荒らしで新しい死肉を調達しパーツ交換している」といった設定も見られる。
TRPGでは比較的良く採用されるものの、コンピュータゲームでも以下のような例があるものの、敵モンスターの名前としてはあまり見かけないタイプである。これは上記の「フランケンシュタイン系」が代名詞のようになり、そちらにデザインやキャラクター性を持って行かれがちという面もあるだろう。
アークザラッド2
光属性のモンスターであり、前方三マスを攻撃範囲にできる棒を装備できる。死体から作られてるのに、なんで光属性なんだろう?
アークザラッド2のアンデッドは光属性の攻撃以外でHPが0になると、HPを1だけ残して瀕死状態になり、次のターンにランダムでHPを回復させる特性を属性問わずに持っているため、光属性と棒のリーチを併せ持つフレッシュゴーレムはむしろ死体仲間なアンデッドに強い。
さらに、クラスチェンジで他のモンスターの特殊能力を持たせると、光・火・水・地属性の魔法や即死魔法、HP・状態異常の回復、無敵のチート魔法インビジブルまで使用でき、追加能力でMP吸収のロブマインドや復活魔法のリザレクションまで使用でき、仲間モンスターの中でも強力な部類である。
BUSIN
シナリオ上のイベントバトルで一体のみ、『BUSIN0』ではワープゾーンへの道を塞ぐガーディアンとして計三体が出現する。
呪文無効化能力に加え自らも攻撃魔法を操り、ゲイズにHP自動回復と侮れない能力を備えているが、最大の脅威は寺田克也によるデザインが3DCGで見事に再現されていることである。『災禍の中心』にはフランケンシュタインが出現。こちらは量産化されており、ワーウルフやヴァンパイアと同じエリアで普通に徘徊している。
スレイヤーズ
短編シリーズで、フレッシュゴーレム研究者の魔術師が登場する回がある。
本作には様々な形状のゴーレムが登場するが、このエピソードでは犬型のフレッシュゴーレムが使役されている描写がある。
pixivでは
厳ついフランケンタイプは少なく、つぎはぎや縫い目を強調した所謂ゾンビ娘やモンスター娘に近いイラストが多い。
最初から女性型に作られたゴーレムや女体化したゴーレムは見た目こそ”フレッシュ”かもしれないが、死肉が原材料でなければ定義から外れている。どちらかと言うと魔術駆動のアンドロイドやロボ娘、ホムンクルスの枠に入るものだろう。
ゾンビとの比較
死肉を寄せ集めて作られたため、外見的にはゾンビのようなアンデッドモンスターと区別しづらいが、ゾンビが「死体を動かしている」のに対して、「材料を組み立てて構築した」ゴーレムであるという事が明確に異なる。極端な話、ヒト型かもフレッシュゴーレムの絶対条件ではない。
描写の上では
- ゾンビは呪いやウイルスなどによって勝手に発生したり、本能のままに人間を襲う化物として描写される事が多いのに対して、フレッシュゴーレムは他のゴーレムの例に漏れず、制作した者が与えた使命や命令に忠実で、不必要な行動や攻撃はしない
- ゾンビに襲われた犠牲者は同じようにゾンビになると言った設定がつけられていることが多いが、フレッシュゴーレムにはその設定は無い
- 死体を人為的につなぎ合わせたという設定が多いため、フレッシュゴーレムの身体にはつぎはぎや縫い目といった特徴が強調される
- 「ターンアンデッド」のような対アンデッドの魔法は通じないが「ディスペルマジック」のような魔法を無効化する魔法は通じる
といった形で、特に「人工物である」「制御されている」ことを強調してアンデッドモンスターと差別化が図られている場合が多い。
また、同じ遺体でも、白骨死体を材料にして作ったゴーレムは「ボーンゴーレム」や「スケルトン」などの別扱いになっていることが多い。