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ウィッチャー3

うぃっちゃーすりー

『ウィッチャー3 ワイルドハント』とは、CD Projekt RED開発のダークファンタジーRPG。
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概要編集

小説から続くウィッチャーサーガ最終章にしてゲラルト最後の物語。


広大なオープンワールドで繰り広げられる非常にダークかつシリアス、そして渋く重厚なストーリー自由度が魅力のダークファンタジーRPG。

CEROレーティング「Z」(18才以上のみ対象)指定。

日本では2015年5月21日にPlayStation 4、Xbox One専用ソフトとしてスパイク・チュンソフトから発売された(PC版はCD Projekt RED自身がワールドワイドパブリッシャーとしてリリースしている)。


発売前の予約本数は100万本を超え、発売後2週間で400万本が販売された。

The Game Awards 2015にて「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、高い評価を得た。(2016年には2つの大型DLCが同梱された「Game Of The Year Edition」も発売された)


2019年10月17日にNintendo Switch版が各種DLCも含めたコンプリート版として発売された。


物語編集

この世界にはモンスターと戦うために数多の試練を乗り越えた「ウィッチャー」と呼ばれる者達がいる。その中に伝説と謳われる男がいた。


リヴィアのゲラルト。またの名を”白狼”。


王殺しの汚名を返上し、政治的な駆け引きから開放されたゲラルトは、北方諸国とニルフガード帝国が雌雄を決する対戦を行うさなか、行方不明になったかつての恋人イェネファーと養女シリを捜す旅に出る。


一歩ごとに迫る、ワイルドハントの気配を感じながら。


特徴編集

プレイヤーは本作の主人公であるゲラルトを 操作しながら、怪物駆除を生業とするウィッチャーとなって、馬や船に乗りながら境界なく広がるオープンワールドを自由に駆け巡ることができる。


プレイ時間は、メインストーリーに50時間、それ以外に50時間の合計100時間が見込まれている。

サイドストーリーには「ウィッチャーへの依頼」というカテゴリーがあり、これは人々からモンスターの退治を依頼され、モンスターの正体や弱点などの情報を収集して戦いを挑むというものである。なおクエストは全て人間の手で用意されたものであり、自動生成される繰り返しクエストはない。

また、ゲーム内にてグウェントと呼ばれるトレーディングカードゲームがプレイできる。(グウェントは後に基本無料ゲームとして単独化されている。)


プレイヤーのとった選択で、ゲラルトをとりまく人間関係、世界情勢などが変化していく。

エンディングデモは大きく3つに分かれており、メインクエスト等の結果で36種類の結末を迎える。


そして本作の大きな特徴は日本語版でも、胴体を真っ二つに切断したり腕が飛んだり、更には爆薬でバラバラになるといった人体欠損表現が再現されているなど、ゴア表現にほぼ規制がない

但し完全に規制無しとはいかず、日本語版では断面が赤く塗りつぶされてレバ刺しのような質感になっている。(と言っても海外版とも大差が無い)

ちなみに、モンスターの欠損表現は規制無しである。


なお家庭用版は女性は胸にサラシのようなものが巻かれており、当然お色気シーンは規制されている。

PC版ではその方面に関する規制はないので、気になる場合はPC版を購入するといい。

とは言え、開始数分でイェネファーの尻を拝む事ができ、これはお色気に厳しそうなNintendoSwitchを始め全ての家庭用版で見られる。


DLC編集

登場人物の服装をチェンジするといった小規模のものから、新しいマップや新しいクエストが追加された大型のものまで用意されている。


無情なる心

ゲラルトは掲示板に貼られた張り紙を見て、荒くれ者のリーダーのオルギエルド・フォン・エヴェレックの依頼でオクセンフルトの街の地下道に住み着いた巨大なヒキガエルの退治を引き受ける。

化け物退治には成功するが、化け物の正体はヴェレンから遠く離れたオフェルの王子であった。王子殺しの罪を着せられたゲラルトはオフェルの兵士に捕まり、護送される船の中でゴウンター・オーディムなる人物から助ける代わりにオルギエルドの3つの願いを叶えるよう言い渡される。


血塗られた美酒

大陸南方のトゥサンの女公爵アンナ・ヘンリエッタから、最近現れたという謎の化物を退治を依頼されたゲラルトは迎いの騎士と共にトゥサンへ旅立つ。

怪物はトゥサンの騎士が誓わねばならない5つの美徳に見立てた方法で殺人を繰り返していた上級吸血鬼であった。

ゲラルトは依頼の報酬の前払いとしてトゥサンの屋敷と領地を受け取り、事件の捜査を始める。



登場人物編集

ウィッチャーの項目も参照


リヴィアのゲラルト

主人公。前2作で記憶を失っていた記憶は完全に取り戻し、イェネファーとシリの行方を捜索する。


シリラ・フィオナ・エレン・リアノン

ゲラルトの養女。

ワイルドハントに追われ、別次元の世界に行っていた。最近戻ってきたと言われるが行方知れず。


ヴェンガーバーグのイェネファー

ゲラルトの元恋人の魔女。ニルフガードに身を寄せ、シリの行方を探している。


トリス・メリゴールド

ゲラルトの元恋人の魔女。ラドヴィッドの魔女狩りに追われ、ノヴィグラドに潜伏している。


ダンディリオン

ゲラルトの友人の吟遊詩人。本作の語り部。


エムヒル・ヴァル・エムレイス

シリの実父でニルフガード帝国皇帝。

シリが戻ってきたと聞きつけ、シリの捜索をゲラルトに依頼する。


ヴェセミル

ゲラルトの師匠であるウィッチャー。序盤に冒険を共にする。


ヴェレン及びノヴィグラドの主要人物編集

血まみれ男爵

ヴェレンの領主を自称する傭兵団の首領。本名はフィリップ・ストレンガー。

ゲラルトは一時期シリが匿われていたという噂を聞き、彼を尋ねる。

戦争中に敵に占拠された染料工場を取り返しに行った際に赤い染料が川に流れ、赤く染まった川を見て周囲の人物が敵を惨殺したと勘違いしたのが「血まみれ」の由来。

傭兵団の首領らしく部下には厳しいものの、見ず知らずのシリを保護するなど人格者と呼べる人物であるが、酒癖が致命的に悪く、そのことが原因で家庭内不和を抱える。


沼地の魔女

ヴェレンの奥地に潜む異形の妖婆三姉妹。

彼女らを崇めている地元住民からは「森の貴婦人」とも呼ばれており、ある程度の恩恵も与えたりしているが、その本質は人間など玩具か餌程度にしか思っていない、冒涜的なまでに傲慢で歪み切った本性と嗜好を持つ、知性を持つだけの危険な怪物に過ぎない。

天体の合より遥か以前、それこそ大陸の先住民たる非人間族が入植するよりも更に以前からヴェレンに居たとされる、出自さえ不明の古代人。

彼女らの正体は、ヴェレンがまだ無人だった太古よりその地を支配してきたとある魔女が、孤独を紛らわすために自身の「娘」として作り出した存在で、「森の貴婦人」も元はその魔女の通称だったが、「母」が錯乱してヴェレンの秩序と生命を破壊し始めると、これを止めるために「母」を殺害して魂を封じ、自分たちが後釜に収まった。

ワイルドハントに従っているが、それとは独自に我欲からシリの命を狙っている。


キーラ・メッツ

ヴェレンの辺境に隠れ住んでいる女魔術師で、女魔術師会のメンバーの一人。

トリスの前任のフォルテスト王相談役だったが解任され、北方諸国派の魔術師ということでニルフガード帝国、魔術師弾圧を進めるレダニア双方から身柄を狙われている。

華やかだった相談役時代の生活に未練があり、再起を目指している。


ラドヴィッド5世

現レダニア国王。

20代前半そこそこの若い王だが、ニルフガード軍を押し留めながら、弱体化していたとはいえケイドウェンを瞬く間に侵略して支配下に治めるなど、並外れた軍才の持ち主。

しかし、妄想と野心に憑り付かれ、多大な貢献を果たしてきた魔術師や魔女たちに対する掌を返すような苛烈な弾圧を開始し、ニルフガードの脅威を前にして北方統一を企む。

現在は首都トレドゴールを離れ、同名の退役軍艦を拠点としてノヴィグラドに滞在中。


シギスムンド・ディクストラ

ノヴィグラドの裏社会を取り仕切る「ビッグフォー」の一角にして、元レダニア諜報部長。

現在のレダニアではお尋ね者となっているため、「シギ・ルーヴェン」の偽名を名乗りつつ、ビッグフォーとしての権力を駆使してノヴィグラドに潜伏している。

ラドヴィッド政権の打倒を目指しており、シリを探すゲラルトにも手を貸すが…。


ヴァーノン・ロッシュ

ヴェレン辺境で活動する元テメリア諜報員及び刺青隊指揮官。

ゲラルトの昔馴染みであり、現在はニルフガードに制圧されてしまったテメリアを開放すべく、元部下のヴェスと共にテメリア軍残党兵で構成されたゲリラを率いている。


ゾルタン・シヴェイ

ノヴィグラドに滞在するマハカム出身のドワーフで、ゲラルトの昔馴染み。


フィリパ・エイルハート

元レダニア王国相談役にして、女魔術師会の創立者。

魔術師としてはかなりの古参にあたる人物で、少なくとも数百年以上は生きているとされる。

過去の因縁からラドヴィッドに両目を刳り貫かれるという拷問を受けるも、何とか逃げ出すことに成功し、現在もその行方を追われている。


マルガリータ・ロークス・アンティル

元アレツゥーザ魔法学校校長にして、女魔術師会のメンバー。

ラドヴィッドの命によりアレツゥーザが閉鎖された際、他の職員共々捕らえられてしまう。


スケリッジの主要人物編集

エルミオン

ゲラルトの昔馴染みで、スケリッジのドルイドたちを束ねる長。

謎の爆発で生じた混乱を収めるべく、ドルイドたちを率いてその現地を調査している。


クラフ・アン・クライト

ゲラルトの昔馴染みで、スケリッジ本島の半分を支配するアン・クライト族の族長。

同じく昔馴染みだったスケリッジ王ブランの死没を受け、後継ぎ候補の選定を主導する。


ビルナ

死没したスケリッジ王ブランの妃で、スヴァンリッジ王子の母。

スケリッジの「王」が有事以外での実務的な権力を持たず、各部族の志願者から合議制によって選出される「盟主」や「代表者」に過ぎない存在でしかないのを快く思っておらず、絶対王政による中央集権体制への変革を目論んでいる。

その結果、実にクマったことをしでかすこととなる。


ヤルマール

クラフの息子で、次期スケリッジ王筆頭候補と目される青年。

アンドヴィクを占拠した巨人を討伐すべく、仲間と共に現地へ向かった。


セリス

クラフの娘で、次期スケリッジ王候補に立候補した唯一の女性。

兄ヤルマールを上回る実績を独自に打ち立てようと画策している。


臆病者

とある理由から本来の名前を奪われてしまったロフォーテンの男性住人。

シリに好意を抱いてロフォーテンに匿うも、それが致命的なトラブルを招くこととなる。


ワイルドハントの主要人物編集

エレディン

ワイルドハントを率いる異界アイン・エレのエルフ王。今作の黒幕。

アイン・エレが滅亡の危機に瀕していることから、他所の異界を侵略して新天地にしようと企んでおり、《古き血脈》の力を宿したシリを利用すれば大規模な軍勢や移民をいつでもどこにでも送り込むことが可能になると考え、その身柄を執拗に付け狙っている。


イムレリス

ワイルドハントの将軍。

屈強な体躯とそれに見合う怪力を誇る重戦士で、純粋な血の闘争を貴ぶ猛将だが、本能的な欲求に忠実な俗物でもあり、自分の実力に奢っているところがある。

シリの追跡任務においても中心的な役割を担っている。


カランシール

ワイルドハントの将軍。

異界から異界を渡ることも可能な独自の転移魔法に長けた「航海士」と呼ばれる非常に強大な魔術師で、ワイルドハントの神出鬼没さを実現する要ともいえる存在。

アヴァラックの元弟子という過去を持つ。



ゲールズ

エレディンの右腕。

普段はアイン・エレに在住しており、ワイルドハントの作戦行動を支援していたが、エレディンが王位に就く際に行った所業を知ると彼を見限る。


「無情なる心」の登場人物編集

ゴウンター・オーディム

「鏡の達人」を名乗る行商人を自称する謎の男。正体は強力な魔力を持ち、願いを叶える代償として魂を奪う悪魔。

実はゲーム冒頭の酒場でゲラルトにイェネファーの情報を話していた。


オルギエルド・フォン・エヴェレック

荒れくれ者のリーダーだが、どこか気品漂う謎の男。

かつてゴウンター・オーディムと契約し、不死身になるが何の感情も湧かなくなる「石の心臓」を与えられていた。

ゴウンター・オーディムの使いで再会したゲラルトに「弟ヴロジミールを一晩楽しませること」「マクシミリアン・ボルソディの家を持ってくること」「妻イリスにプレゼントしたスミレ色の薔薇を回収すること」という3つの依頼をする。


シャニ

赤毛の若い女医。

ゲラルトとは旧知の仲で、オクセンフルトの地下道で再会した。

初登場は原作小説「エルフの血脈」で、10代の女医見習いとして登場し、ゲラルトに口説かれ一晩のお楽しみをしていた。

ゲーム第1作にも登場している。


ヴロジミール

オルギエルドの弟、故人。

彼を楽しませるというオルギエルドの願いのため、一時的にゲラルトに憑依する。


「血塗られた美酒」の登場人物編集

アンナ・ヘンリエッタ

トゥサンの女公爵で、皇帝エムヒルの親戚。ゲラルトに怪物退治を依頼する。

原作小説「ツバメの塔」に登場し、ダンディリオンと恋仲になったが、彼の浮気により破局。死刑を言い渡している。

優れた指導力・行動力を発揮してトゥサンをこれまで以上に発展させており、領民からも「アナリエッタ様」と呼ばれるまでに慕われる名君となっている。

ただし、騒動が起こればドレスのスカートを破り捨てて自ら馬に跨り陣頭指揮を執りに行くほどのお転婆振りは全く変わっておらず、ゲラルトを感心させると同時に振り回していく。


エミール・レジス・ロヘレック・タージフ=ゴドフロイ

ゲラルトと旧知の仲のトゥサン土着の上級吸血鬼。

原作小説「炎の洗礼」より登場し、ゲラルトが倒すべき怪物であるが友情を育み、友となった。

最終巻「湖の貴婦人」で魔術師ヴィルジフォルツに敗れてドロドロに溶かされ、死亡したかに思われていたが、上級吸血鬼は同じ上級吸血鬼でなければ殺せない絶対的な不死性を持っており、自力での復活は困難な状態ながらも何とか生存しており、そこを同じトゥサンの上級吸血鬼であるデトラフに助けられて復活していた。


デトラフ・ファン・デル・エラティン

レジスの知り合いの上級吸血鬼。

ほぼ再起不能状態だったレジスを助けて己の血を分け与え、その復活を手助けした。

レジス同様同胞想いで人間に対しても理解のある吸血鬼だが、衝動的な激情家でもあり、下級吸血鬼を自在に操るという特殊能力を持っている。

突如として残忍な殺人行為を決行し、「ボークレールの怪物」と呼ばれるようになる。


シアンナ・ヘンリエッタ

アンナの姉。生まれた日が不吉という理由でトゥサンから追放されていた。


見えざる者

トゥサン一帯を縄張りとする吸血鬼たちの取り纏め役。

とある洞窟にて隠遁しながら、吸血鬼たちが故郷とする異界と繋がる門を守っている。

最古にして最強の上級吸血鬼の一人とされ、トゥサンを訪れる吸血鬼は皆見えざる者に従い、忠義を尽くさねばならない。



地域編集

ヴィジマ

ニルフガード制圧下にある旧テメリア王都。

現在は皇帝エムヒルが王城を御座所として利用し、北方戦争の指揮を執っている。

だが、実際に入れるのは王城のごく一部のみである。


ホワイト・オーチャード

ニルフガード制圧下にある旧テメリア領の一辺境地域。

かつては裕福な農村地帯だったが、ゲリラ・野盗化したテメリア軍残党を掃討し切れず治安が悪化しており、ニルフガードによる厳しい占領統治に晒されている。

イェネファーの行方を追うゲラルトとヴェセミルが最初に訪れることになる。


ヴェレン

ニルフガード制圧下に入って間もない旧テメリア領の広大な湿地帯。

元々余り良好とは言えない住環境に、怪物の勢力が強く、テメリア統治時代から治安維持が十分に行き届いていない場所であったが、ニルフガードに制圧されてからは彼らでさえ占領統治に手間取っており、その不安定化は混迷を極める一途を辿っている。


オクセンフルト

ヴェレンとレダニア領の境い目、ポンター川の中州に築かれた港町。

テメリアが陥落してからは対ニルフガードの最前線に位置しており、多数のレダニア兵が駐屯して防備を固めている。

北方地域随一の最高学府であるオクセンフルト学院を抱えるが、現在は閉鎖されている。


ノヴィグラド

ポンター川河口に位置する、北方最大とも評される一大港湾都市。

北方最強とも目される強力な私設艦隊と、ありとあらゆる富が集中する屈指の経済力を武器に、どこの国にも属さない独立都市として栄えている。

「永遠の炎教会」の聖地がある他、「ビッグフォー」と呼ばれる裏社会の大物たちが実質的に町を支配しており、諸国の干渉と渡り合い、町の独立を守っている。

政治的に利用されやすい魔術師や迫害によって住む場所が限られる非人間族も受け入れる自由都市でもあったが、ラドヴィッドの意向で結成されたウィッチハンターと永遠の炎教会が手を組み、過酷な魔術師弾圧政策を実施している。


スケリッジ

北方沖合に位置する群島地域。

島々を複数の部族が分割支配しており、平時は勢力争いを繰り広げることもあるが、有事の際には「王」の下に一致団結し、協力して脅威への対処にあたる体制が築かれている。

武力を第一に貴ぶ「蛮族」と呼ぶに相応しい国民性に、余所者には冷たい北方諸国の中でもとりわけ排他的なのだが、山がちな地形に加えて土地が狭く痩せており、自給自足能力が低いことから、対外交易そのものにはある程度寛容かつ積極的な他、ニルフガードや大陸の北方諸国の船舶を略奪することで物資を補っている。

また、大陸の沿岸地域以上に船の運用が生活と密接に結びついているため、高い造船技術と強力な私設艦隊を各々の部族が保有している。


ケィア・モルヘン

旧ケイドウェン領に位置する、狼流派ウィッチャーたちの本拠地。

ゲラルトたちの「帰る故郷」にして最大の象徴ともいえる現在の山城は11世紀頃に建設され、かつては多くの狼流派ウィッチャーたちが生まれ、訓練を受ける場所であったが、12世紀後半に起こった魔術師や神官と組んだ農民の集団による襲撃で大損害を受け、間を置かずウィッチャートーナメント中に起こった二度目の大虐殺で狼流派が壊滅的な被害を被ったことから、百年近く満足に修復されないまま廃墟同然の姿を晒している。

現在はウィッチャーたちの冬篭りの地として機能しており、狼流派の当代指導者であるヴェセミルが主要な部分の保守を中心に行いながら管理している。


ガストフィールズ

ノヴィグラド東方に位置し、DLC「無情なる心」で追加される地域。

ポンター川の恩恵に支えられた肥沃な大地を抱えるレダニア有数の穀倉地帯。

しかし、統治の不安定化から、オルギエルド率いる愚連隊「荒くれ者たち(レダニア自由軍)」と野盗化した「炎の薔薇の騎士団」の残党が勢力争いを繰り広げている。


トゥサン

本作唯一の大陸南方に位置する公国で、DLC「血塗られた美酒」で追加される地域。

ニルフガード傘下の公爵領で戦火にさらされず平和を保ち、首長であるアンナ・ヘンリエッタ公爵の手腕もあって統治は安定している。

公爵家の美麗な宮殿が聳え立つ首都ボークレールは芸術の発信地として華やかさに溢れ、ワインの名産地として牧歌的なブドウ園が広がり、「五つの美徳」を守ると誓った遍歴の騎士たちが己が名誉のために競い合う様は、異郷の地ではおとぎ話として語り継がれるほど。

しかし、北部方面では大規模に組織化された盗賊集団が勢力を拡大し、「ボークレールの怪物」と称される謎の存在による残忍な殺人が起こったことにより、事態の収拾を図りたいヘンリエッタ女公爵の依頼により、再びゲラルトはこの地に足を運ぶこととなる。


コルヴォ・ビアンコ

トゥサンにあるロケーションの一つで、ゲラルトがヘンリエッタ女公爵から依頼の前報酬として与えられることとなる農園。

元々は前領主の没落によって公爵家に収公された土地で、かつては美麗なブドウ園として栄えたが、ゲラルトに下賜された段階ではすっかり荒廃している。

お金を払うことで屋敷を改築したり、農園を拡張したりでき、今まで収集した絵画や武器、防具を飾ったりできるほか、最終的には数多の冒険と戦いを駆け抜けたゲラルトが終生の居住地(エンディング次第では別荘)とする場所ともなる。


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