概要
南西諸島の北方にある、竹島・硫黄島、黒島の3つの有人島と無人島や岩礁からなる村である。
村役場は、かつて同一の自治体であったが第二次大戦後の占領期に分断された十島村(トカラ列島)役場と共に鹿児島市に存在し、村内には高等学校以上の学校が存在しないため進学時には鹿児島市内などに出る事となる。
なお、他の市町村に役場が存在する市町村は、この二村と沖縄県の竹富町(町役場は石垣市に存在)の3町村のみである。何れの場合も、複数の有人島を町村内に持つが、各島を結ぶ公共交通機関が存在せず、近隣の大きな自治体との直通の方が便利であるという理由が、このような役場設置の理由となっている。
かつては小規模な空港もあったが現在は休業しており、村に行くには週3往復のフェリーのみが手段である。
昔は硫黄島に硫黄鉱山があったが閉鎖され、人口流出に悩まされているため、都市部の子供達を期間限定で預かる山村留学なども行っている。現在の主な産業は畜産を中心にした農業、漁業。
大型魚などの釣りを目当てに行く観光客も時折いるが、近年ではジャンベやヨットレースを村おこしとして使っている。
いおうじま
村を構成する「硫黄島」は東京都の硫黄島(いおうとう)とは別物であるが一時期は間違える人が多かった。
こちらの島も火山島であるが、民間人が在住しており一般人の宿泊可能な民宿、キャンプ場(何故か管理が鹿児島市である)も存在する。
かつて俊寛が流刑された「鬼界ヶ島」はここだと言われており、その伝承にもとづいた史跡もある。
また海岸には温泉「東温泉」「坂本温泉」があり、秘湯マニアも好んで訪問する。