概要
地球上において、地震・火山活動・造山運動・大陸移動といった種々の地学現象は、地球の表面を覆う何枚かのプレート(薄い岩石の塊)がそれぞれの方向に動くことによって発生するという考え方である。プレート理論とも呼ぶ。この理論に基づくと、日本列島は4枚のプレート(ユーラシア・北アメリカ・太平洋・フィリピン海)の境界部に位置していることになるため、地震や火山噴火が世界的にも多い地帯である。
地球のプレート
現在の地球には以下のプレートがあるとされている。
- ユーラシアプレート ユーラシア大陸の大半を占める。西日本も含まれる。
- アフリカプレート アフリカ大陸のほぼ全域にあたる。東部に大地溝帯がある。
- アラビアプレート アラビア半島のほぼ全域にあたる。
- インドプレート 南アジアのほぼ全域にあたる。
- フィリピン海プレート 本州の真南の海にある。伊豆半島や伊豆諸島・小笠原諸島も含まれる。
- オーストラリアプレート オーストラリアとインド洋にあたる。ニュージーランドでは陸上に境界がある。
- 太平洋プレート 太平洋の大半を占める。日本では南鳥島のみが含まれる。
- 北アメリカプレート 北米だけでなくシベリアの東側や東日本も含まれる。
- ファンデフカプレート 太平洋プレートと北アメリカプレートの隙間にある小さなプレート。
- ココスプレート 中米西岸の太平洋にある。
- カリブプレート 中米南部とカリブ海南部が含まれる。
- ナスカプレート 南米西岸の太平洋にある。
- 南アメリカプレート 南米の大半を占める。
- スコティアプレート 南アメリカプレートと南極プレートの隙間にある小さなプレート。
- 南極プレート。南極大陸にあたる。
関連イラスト
1. パンゲア大陸が分裂し始めて久しい中生代白亜紀末期における大陸配置を(不正確ながら)描いたイラスト。ほぼ中央部に描かれているのはゴンドワナ大陸 (cf.Wikipedia) のアフリカ大陸部と南アメリカ大陸部。それらの東にある三角形の大きな陸塊は北上を続けるインド亜大陸 (cf.Wikipedia)。白亜紀末期のもっと正確な図説は、ウィキメディア・コモンズにあるこちらの画像(7000万年前の西インド洋の開口部)を参照のこと。
2. アルフレート・ヴェーゲナー / アルフレッド・ウェゲナー(向かって左|1880-1930年)は、大陸移動説 (cf.Wikipedia) を提唱した地球物理学者。
1. プレートテクトニクス理論に基づく大陸移動の一局面として、押しの強いインド亜大陸に突き上げられているユーラシア大陸を擬人化・エロ化したR-18指定イラスト。何だかんだで、ユーラシア大陸はヒマラヤ山脈を作ってしまうことになります♡
関連タグ
パンゲア / パンゲア大陸
パンゲア・ウルティマ大陸 (cf.Wikipedia) アメイジア大陸 (cf.Wikipedia)
外部リンク
- 「プレートテクトニクス」 ウィキペディア
- 「plate tectonics」 ウィクショナリー (cf.Wikipedia) 英語版
- 「プレートが動きはじめる前の地球」 Geo Origin【ジオ・オリジン】(YouTubeチャンネル)、2024年5月9日投稿。