概要
2016年の2月と11月に行われた駿河湾の水深2171m以深の調査で発見された新種の深海魚で、一般的なセキトリイワシが平均35cmに対してヨコヅナイワシは全長が約140cm、体重は25kgに達しており、これまでに発見されているセキトリイワシ科の魚類の中では最大級を誇る。
更に、2021年10月の調査にて全長253cmと推定される個体が撮影され、これまでの最大記録ムネダラの210cmを優に超える深海性硬骨魚類最大の大きさにまで成長することが判明した。
特徴
体は濃紫色で顔は青色。上下の顎に発達した歯列、比較的小さな頭部と目に大きな口。そして近縁種よりも鱗の列数が多いのが最大の特徴として挙げられる。
また調査の結果、胃の中から魚の耳石が発見された事からヨコヅナイワシは魚類を餌とする (一般的な深海魚がプランクトンを主な餌にしている) 、駿河湾の頂点捕食者である可能性が示唆されている。