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弾け飛ぶがいい…… その命と共に

村を貧しくする教えなど、消えて無くなればいい....


公式サイトでの解説

裏中国拳法2大巨頭のうちの一人でありCODE-EL所属の殺し屋。

「飛燕」と呼ばれるその蹴りの威力は類を見ない。

打撃により裏社会を震撼させてきた。

元雲嵐とは同じ村の出身だが考え方の違いにより互いで袂を分つ。

元雲嵐との壮絶な死闘の末、内臓破裂により死亡。死体は元が故郷に帰した。

概要

CV:畑耕平ヤシロこーいち


ヒューマンバグ大学に登場する中華系の殺し屋。アサシンギルド "CODE-EL" 内でも上位クラスの実力者として知られていた。

あらゆる中国武術をマスターしており、あの元雲嵐とともに裏中国拳法二大巨頭と呼ばれている凄腕の暗殺者。


人物

基本情報

異名裏中国拳法二大巨頭(元雲嵐と併せて)
殺し屋ランクトップランク
メインウェポンなし(中国拳法を用いた蹴りでの暗殺を好む)
経歴中国の山奥にある寒村→フリーの殺し屋→CODE-EL銀田派

容姿

腰まで届きそうな長い黒髪を後ろに三つ編みで束ねた髪型に赤い中華服が特徴的な男性。


性格

日本刀のバースに「俺たち(毛利グループ)に味方することはないと思うが、完全に敵対するとは」と驚いていたことから、少なくとも銀田栄角のような外道に従うような人間ではないと思われていた。実際にかつてのトップランカーであり認めた相手には敬意を払えるバースでさえ「貴様ほどの男」と言わしめている。銀田に従っていたのは毛利派と戦いたいからという根っからの戦闘狂気質。


元々は元と同じ一族の出身だった。この一族は義を重んじる一族だったが翠蘭は自らのエゴと報われない正義を憂う余り抜けている。元曰く翠蘭は暴走状態にある。

中国の山奥にある義の暗殺を伝統とする武侠家の村で生まれ、幼馴染の元と共に中国武術を学び、将来は二人で村を支える存在になる事を期待されていた。だが命がけの暗殺をこなしても僅かな報酬しか得られず村が貧しい事に不満を覚えるようになり、さらに生来のプライドの高さから自分の実力に見合うだけの高額な報酬を得られない事で自分が正当に評価されていないと納得できなくなり、いつしか村の伝統に反感を抱くようになっていった。そして村の長老に直談判するものの「金に目が眩めば善人を殺める者が現れる」と言われて意見を認められず、遂には恩師である長老を暗殺して自分に共感した村の若者たちを連れて独自の暗殺集団を結成し裏社会に飛び込んでしまった。


CODE-ELの上位ランカーであった金鳳智からは嫌われているが、これは性格以上に戦い方を指している。


能力

上述の通り、組織でも上位クラスの実力者で、瓜生龍臣から武術はまさに至高の領域と言わしめ、投擲の香鈴も「化け物」または「怪物」と評しており、バースも「超難敵」として警戒していた。刃物対策のために(伊集院茂夫と同じく)脚には鉄甲を仕込んでいる。


中国拳法の達人で、特に飛燕と呼ばれる蹴り技(打突)が得意で、その威力は人を余裕で殺せるレベル。武器持ちの相手であっても凄まじい強さの持ち主でなければ善戦すら叶わないほどの実力者である。武術の達人なだけに受け身を取るのも上手であり、本人の身体能力やタフネスもあってか、大型車に不意打ちで轢かれても大したダメージを受けていなかった。関節技の対処法も熟知しており、脱臼程度ならばあっさり直して見せるほど。金鳳が翠蘭を苦手としているのはこれによる壊滅的な相性の悪さが大きい。伊集院などと同じく気配を消す事にも相当長けており、同じく気配を消す事と察する事に優れている元を前準備ありとは言え見事な不意打ちを決めて見せたほど。


過去

翠蘭が殺しをビジネス化した詳細が発覚。

元々は元と同じ一族の出身だった。この一族は義を重んじる一族だったが翠蘭は自らのエゴと報われない正義を憂う余り抜けている。元曰く翠蘭は暴走状態にある。

中国の山奥にある義の暗殺を伝統とする武侠家の村で生まれ、幼馴染の元と共に中国武術を学び、将来は二人で村を支える存在になる事を期待されていた。だが命がけの暗殺をこなしても僅かな報酬しか得られず村が貧しい事に不満を覚えるようになり、さらに生来のプライドの高さから自分の実力に見合うだけの高額な報酬を得られない事で自分が正当に評価されていないと納得できなくなり、いつしか村の伝統に反感を抱くようになっていった。そして村の長老に直談判するものの「金に目が眩めば善人を殺める者が現れる」と言われて意見を認められず、遂には恩師である長老を暗殺して自分に共感した村の若者たちを連れて独自の暗殺集団を結成し裏社会に飛び込んでしまった。


とうとう翠蘭は悪に堕ちていき、自分の能力と働きを正当に評価してくれるCODE-ELに入る事となった。


この村の危機に立ち上がったのは元で世界中を股にかけて追跡劇を繰り広げていた。


活躍

名前と姿だけ登場。あらゆる中国拳法をマスターしていることや蹴りで簡単に人の命を奪ってしまうことが紹介された。


銀田グループについたことが判明。「中国拳法の申し子」、「怪物」と紹介された。


回想だけ登場。コモケン(小森健二)から本格的に動き始めたという情報が入った。


2022年12月24日の動画で瓜生と激突する模様。


満を持して登場。コモケンを追跡し毛利派アジトにその他大勢と共にカチコミを仕掛ける。出てきた瓜生やバースと戦闘になり、まずはバースと一騎打ちになる。元トップランカーにも全く引けを取らない格闘でバースと激戦を繰り広げる中仁美がアジトから逃走、鵺が追跡に入ったためそちらに向かったバースを攻撃しようとしたところ瓜生が割り込んできて予告通り瓜生VS翠蘭になる。瓜生に強烈過ぎる蹴りをぶちかまし瓜生が反撃しようとしたところ、なんの脈絡も無くゴミ収集車に乗った金鳳が登場、翠蘭に轢き逃げをぶちかまし雑魚を何人かゴミ収集車に投げ捨て抹殺した。だがなんと翠蘭は車にぶつかると同時に強烈な掌底をバンパーに打ち込む事で激突の衝撃を完璧に相殺しており全くの無傷というバケモノぶりを披露するが、2対1という圧倒的不利に追い込まれる。翠蘭は不利を悟りつつも今日は挨拶代わりだと捨て台詞を吐いて、いつでも襲ってきても構わないと背中をがら空きにして悠然と立ち去る余裕ぶりを見せつけた。その去り際も瓜生や金鳳から見れば好機な状況であったが、仁美やバースが気がかりだったのもあって追わなかった。


名前だけ登場。

共に裏中国拳法二大巨頭の一人である元とは宿敵であることが判明。

元は毛利への恩義と、翠蘭を倒すことを目的に毛利派からの協力の要請を受け入れる。翠蘭の情報を得るため元はCODE-ELのアジトへ瓜生と共に潜入。番場裕次郎から、毛利派につけばいずれ翠蘭から殺しにくるだろうことを聞いた元は番場を殺害しアジトを脱出した。


冒頭、他のメンツが殺伐とする中、銀田が便乗してさっそく瓜生に「死龍 お前は今年死ぬ」と喧嘩を吹っ掛けたため、伊集院と久我虎徹の計らいでCODE-ELチームとして銀田、鵺と分けられることになった。

銀田の主張を下ネタ扱いしたことで彼を困惑させた。また、元と決着を付けるという熱意を、鵺からは卑猥と断じられたことで、銀田と共に困惑のツッコミを入れる。


東山の家にあるチップリーダーを回収するため瓜生・金鳳・東山は組織に乗っ取られた東山の実家にカチコむ。金鳳が傷だらけになりながらも殺し屋12名全員始末したところで現れ、予告通り格闘家対決になる。金鳳の防御術と拳銃を組み合わせた戦法を取られるも、強力な武術と関節技を躱す動きで圧倒する。金鳳の執念で右肩と右肘を脱臼されてしまうも、脱臼程度ならばその場で迅速に直す応急処置によってほぼノーダメージの状況にして見せた。再び凄まじい拳打を浴びせ追い込んでいき、あえて大振りのパンチを混ぜる事で金鳳を懐に潜り込ませたところで強力な膝蹴りを腹に浴びせて内臓を激しく損傷させる。王手をかける中、チップリーダーを回収した瓜生と東山が運転する車をぶつけられてしまう。高い身体能力と受け身をしっかり取っていたのもあって大したダメージを受けていなかったものの、取り逃がしてしまう。


翠蘭が殺しをビジネス化した詳細が発覚。幼少の頃から元と共に切磋琢磨し合い、村の中でも一・二を争うほどの双璧となった。そんな中で翠蘭は努力や働きに反して貧乏である事を憂うようになっていた。そして自分達が受けている殺しの依頼の報酬が危険度に反して安過ぎることに怒りを覚え村の極貧と不当評価をどうにかするために殺しの報酬を高額にすることを提案するも、長老達からは断られる。翠蘭は話を聞かない村の長老を暗殺して手下を連れて村から失踪し善人殺しも含めた高額な暗殺ビジネスを始めた。


とうとう翠蘭は悪に堕ちていき、自分の能力と働きを正当に評価してくれるCODE-ELに入る事となった。


この村の危機に立ち上がったのは元で世界中を股にかけて追跡劇を繰り広げていた。


そして現在、翠蘭は囮を使って元の家で元に不意打ちをぶちかまし片目を潰すという衝撃の先制攻撃を決めた。ごく限られた人物しかしらないはずの元の家を、元の旧友であるヤンを尋問で甚振り自白剤を大量に打たせ廃人にした挙句に聞き出すと言う卑劣な方法で割り出したのだった。


義理に篤い元でさえ「落ちるところまで落ちたか!」と激昂させ、戦闘が始まった。


銀田派 闇の足刀vs毛利派 義の拳打 因縁決着


「最後に殺し合ったのはいつだったか…… あの時よりは腕を上げたんだろうな?」


元「それは…… 我が拳に聞くといい……


開始早々、元の死角を突いて無影脚とも称される神速の蹴りの連撃を繰り出していき、防戦一方の元に対して戦闘を有利に進めるが…



元「カァアアア!!


しかし、後ろ回し蹴りの一瞬の隙を突かれて腹に発勁を貰ってしまい、壁に叩きつけられる。

それでもすぐに立ち上がるが、今度は元の拳による連撃の前に防戦一方となり、ついには顔面に一撃をもらってしまう。



「……舐めるなよ」


元「グッ……


「動きが止まったな! 元!」


元の拳を貰いながらも彼の腹に指を突き刺し、強烈な蹴りで吹き飛ばす。



元「翠蘭…… 人のために振るうべき技を何故金のために使う……?


「人のためだと? 笑わせるな! お前は村の貧しさを見て何も思わなかったのか!」

「俺は貧しさから抜け出したかった! 俺達の力は裏社会で認められている! 正しい評価を受けて何が悪い!?」


その言葉にあったのは、決して私利私欲だけではなく、村を憂う信念があった。



元「村の者は義を重んじる祖先に誇りを持って生きていた…… それを歪めた貴様を許すわけにはいかん……


「頭の固さは相変わらずか……」


しかし、村の者を手にかけたことを許せない元は尚も迎え撃つ姿勢を見せて突っ込むも、首の高さに銅線があるのに気づいて一瞬動きを止める。



「かかったな馬鹿め!」


その隙を突いて元の喉元に蹴りを打ち込み、さらにはインドの武術・カラリパヤットの蹴りを後頭部に決め、元の意識を刈り取る。



元(目の前が暗い…… それに酷く眠い……)


意識朦朧となる元だったが、幼い頃の記憶を思い出して奮起する。


元(この男は…… 私の手で止めなければならない!!


そんな元に苛立ちを隠せず、さらなる連撃を打ち込むが、元は全てを防ぐ。



「最後はその臓腑を全て破裂させてくれるわ!」


元「……破ぁあああ!


しかし、元は左腕を犠牲にして前蹴りを撃ち落とす。

そして…



元「もらったぁあああ!!


「ぐはぁあああああ!!」


かつて元に教えた崩拳をまともに貰い、内臓に大ダメージを負って倒れ伏した。


不器用ながらも教えられた基礎を絶やす事なく磨きに磨き義侠心を守り抜いてきた男と、天性のセンスで幅広い技を身に付けるセンスがあったために一つの事を極める事をどこかで諦め闇に堕ちた男。勝負を分けたのは、義を信じ抜いた心の差だった。



「まさか…… 基本の崩拳でここまでの威力を出すとは……」


元「故郷を思い磨き続けた…… 1日も鍛錬を欠かしたことはない

お前は天才だった…… 俺など及ばぬほどに…… もしお前が真摯に鍛錬を続けていれば、俺など敵ではなかったはずだ


しかし、そんな元の言葉に対し…



「俺は飽きっぽいんだよ…… なんでもすぐに分かっちまうからな…… だから一つの技を極めることなどできん…… それが基礎の技なら尚更だ……」

「あの村も同じだ…… 俺はもっと広い世界が見たかった…… 貧乏も嫌だったが…… 俺たちの技はいくらでも使い道はある…… 義の信念でそれをしないのは俺には理解できんのだ……」

「だがな元…… どういう訳かお前に殺されるなら悔しくはないのだ…… あの村で苦楽を共にしたから…… か…… な……?」


考えや価値観を変えるきっかけになった貧困も嫌だったが、広い世界を見たかった自身の細やかな夢と、同郷にして共に腕を磨き合った元になら殺されても悔いはなかったと言う本心を吐露し、どこか満足げな表情を浮かべながらその命を散らした。



元「翠蘭…… お前は優秀過ぎたんだよ…… さあ…… 俺たちの村へ帰ろう


そして、元の意向により生まれ育った村にその遺体と魂を葬られる事となった。


彼の死後かつ、本人こそ登場していないが、バグアカデミアに元が1コマだけ登場した際、謎の強敵としてその存在に言及されたが、元がバグアカに本格的に登場したこの回でバグ大での1コマを流用した回想シーンで登場を果たした。僅かな登場ではあったものの、バグ大時代からの視聴者へのファンサービスであるとも言える。


余談

車との悪縁

また、彼は本編に全部で4回登場しているがそのうち前半2回は不意打ちで車に轢かれている。しかも2度目に関しては瓜生から「お前 週1回轢かれとけ」と言われてしまう始末である。ただし、前述したように2回とも轢かれた際に受け身を取っていたのでほとんどダメージは入っていなかった模様。

なお、最後の登場回(厳密には2回に分けて公開)である元雲嵐との直接対決では不意打ちで車に轢かれることはなく、完全な一騎打ちとなった。


声優被り

ヒューマンバグ大学の看板声優の一人であるヤシロこーいち氏で元もヤシロ氏が担当している。その状態でヤシロ氏はヤシロが負けますとネタバレをした…のだがどっちもヤシロ氏なのでネタバレがネタバレとして機能しなかった。


表記ミス

正式な表記は「翠蘭」だが、何度か「翠嵐」と誤記されることがあった。


関連タグ

ヒューマンバグ大学 殺し屋 CODE-EL 銀田グループ

格闘家 中国拳法 戦闘狂


鷺忌 - 同じ組織の殺し屋で、中国拳法を使う。ただし、素手での戦いを好む彼と異なり、鷺忌は隠しの甲冑や暗器なども援用するスタイルである。


元雲嵐呉兄弟 - 同じくバグ大に登場する中華系の殺し屋たち。前者は裏中国拳法二大巨頭の片割れでもあり、因縁の宿敵。また、蹴りを主体とした戦闘スタイルの翠蘭に対し、元は発勁といった拳を用いた戦闘スタイルで、さらに必要に応じて武器も使う。後者は翠蘭や元に匹敵する実力の持ち主を持つ双子の兄弟。二人とも鉞や双剣といった武器を主体に拳法も交える戦闘スタイルである。


黒澤航太郎 - 同じくバグ大に登場する獅子王組黒澤派のトップ。元々は仁義を重んじていたが、貧困が原因で組織の教えに背き仁義外れになった末に大切だった人物を殺めてしまった点が共通している。

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