概要
ブラック企業でよく見られる。
やりがいというのは達成感とほぼイコールであり、本来は個々が行った仕事に対して自然と抱くものである。しかし、これを都合よく逆手に取り、使用者側がやりがいの実感を強要することがある。
(例)不当に安い給料や激務だが、やりがいを感じるから耐えられる。
具体的には
- ノルマが過大で達成できない、多額の自爆営業を強要される
- サービス残業だらけ、有給休暇を取得させてもらえない 休むことは悪いこと
- 過重労働で心身ともに疲れた
- 会社の将来性が不安
- 人間関係が崩壊している
- 効率化という概念がなく、根性論に頼る。
- パワハラ・セクハラ・モラハラが横行している
- 経営方針についていけない
- 給料が低い(残業代の不払いも含む)
- どこの会社もこれが普通である、これが正しいといった洗脳
といった切実な問題(一部違法)を、強引に「やりがいを感じないからそう思うんだ!」と理由付けする始末。
また、薄給やサービス残業も
- 「その分やりがい(もしくは成長)を実感できたんだから良いだろ!」と、それ自体が報酬であるかのように扱う場合もある。
- 「給料を払ってもらっている立場でありながら給料に文句を言うなんて、社会人として恥ずかしくないの?」「お金よりも大事なものがある」となぜか罪悪感を刺激する。
ギャグのようだが、実際に日本全国で当たり前のように起こっている現実である。
当然ながら、この解釈は間違っている。
「やりがい」を報酬として扱うよう明記した法律が無いのは言うに及ばず、大抵は使用者に都合の悪い事実をはぐらかすための論点のすり替えにすぎない。
受けた場合は、すぐに退職を検討しよう。「石の上にも三年」というが、そもそも相手が違法で真っ黒すぎるならいるメリットがないし、つまらない美徳(笑)のために過労死や自殺してからでは遅い。現在は退職代行という手段も一応ある。
関連項目
意識高い系:労働を盲目的に礼賛することから、相性が良い。
教師のバトン:やりがい搾取の実態を広く知らしめた。