説明
他者の所有物である資源、資金、食料などを巻き上げていくことを指す。
巻き上げるといってもカツアゲや強盗・ひったくりのように奪っていくのではなく、「これが当然」「当たり前」とルールを作ったり、義務・善意問わず相手に自主的に支払わせる場合が多い。
仕事など「給料を払ってくれている」という話ではなく、人材派遣など、労働者に支払うべき給料をちゃっかりピンハネしていくのが良い例であろう。副次的に労働力や人生の貴重な時間までガッツリ奪われているのと同じである。
サービス残業で残業代を支払わない、有給休暇を許可しないのも一種の搾取であり、こちらはそもそも労働基準法違反の犯罪である。
労働以外
携帯電話の契約など、「よく分からないが調べるのが面倒」と言った無知な利用者を頷かせて余計なプランを付与し、月々の支払から少額ずつ搾取していく(=全契約者から搾取するため膨大な金額になる)という手もある。心当たりがなくとも一度確認してみると良いだろう。
PTAなど、そもそも入る義務がないのに同調圧力で勝手に加入させられ、会費と時間を奪われ上納されるという例も指摘されている。タダ働きどころか金を支払わされるぶんタチが悪い。
税金などは有効に活用されていれば良いが、そうでない場合は搾取と呼ばれやすい。
募金など、団体によっては本来使われるべき相手を差し置いて別の用途や優先度の低い対象に使われる場合や、募金詐欺など同情心に付け込んだの外道なパターンもあるため、「よかれと思って」ではなく見極めも重要となる。
対策
相手の言い分を鵜呑みにせず、必ず疑う・調べることや転職といった対策も重要となる。「どこの会社も同じ、これが普通」なんて言われて納得したり、洗脳で過労死するまで働いてはいけない。現在は退職代行などのサービスもある。
「派遣先企業へ雇用される事を禁止する」といった契約条文が明記されている場合もあるが、法的根拠はなく違法な契約はそもそも無効である。それをされるとピンハネする派遣会社の旨味が無くなってしまい都合が悪いため絶対に教えないが。
類語
徴収:(ちょうしゅう)法律や規則に基づいて、税金や料金などを集めること。平時においても行われているのはこれ。ただし徴収された後の使い道に賛否両論あり搾取と呼ばれることも。
徴発(ちょうはつ):戦争や緊急事態、独裁者が特定のスローガンを掲げた際に、物資や労働力などを強制的に集めること。法律や規則下で行われる。
略奪:強制的かつ暴力的に物資や財産を奪い取る行為。通常は犯罪な手段を伴う。「無理やり奪っていく」といってもだいたいあってる。