曖昧さ回避
- 淡水魚の一種。本項で解説。
- 「グーニャモンスター」の登場人物。→ピラルク(グーニャモンスター)
概要
成魚の体長は3m、大きいものは5mを超すとも言われ、南米最大の淡水魚の一種とされる。現在の公式最大記録は247cm。
FishBase(2023)によるとアラパイマ・アガシジー(Arapaima agassizii)とアラパイマ・ギガス(Arapaima gigas)、アラパイマ・レプトソマ(Arapaima leptosoma)、アラパイマ・マパエ(Arapaima mapae)の4種が有効な種として載せられている。
元々は、複数種がいるとされていたが、1868年に1種とされた。
2013年、ドナルド・J・スチュワート教授らの研究チームにより2種目のピラルク、アラパイマ・アガシジーがいると判明した。
同年9月、3種目のピラルク、アラパイマ・レプトソマが新種とする論文が発表された。
また、アラパイマ・ギガスと同種と考えられていた5つ目の種、アラパイマ・アラパイマを有効とする説も捉えられている。
また、いわゆる生きた化石としても知られている。
その巨体に反して性質は大人しく、主な獲物は小魚で人に襲いかかる事はない。しかし、身の危険を感じると水面から勢いよく飛び出てくる事があり、小型のカヌーやボート程度なら転覆させられる怪力を持つ。
当然そのデカイ身体にぶつかられてタダで済む訳もなく、実際にピラルクの体当たりが原因で命を落とした人もいる。
浮き袋が肺のようになっているので空気呼吸ができ、酸素の70%は空気呼吸で取り込んでいる。
つがいで稚魚を育てるという、魚では珍しい習性を持つ。
肉は食用で、大きな鱗も利用されたが、乱獲による個体数減少からワシントン条約で保護されている。
日本でも、マリンピア松島水族館などでその姿を見ることができる。
ちなみに肉は淡水魚にしては珍しく臭みが無く、味は良く言えばどう調理しても美味しく頂けて、悪く言えばあまり印象に残らない淡白な味わい。
頭の部分は脂が乗っていて一番美味しく頂けるそうな。
東南アジアの一部地域ではスポーツフィッシング用に移入されているとの事。
創作物での扱い
- 『ドラえもん』:34巻「水たまりのピラルク」に登場。
- 『仮面ライダーアギト』:「フィッシュロード ピスキス・アラパイマ」のモデル。本作では、こいつをモデルに神がピラルクを作ったという設定。
- 『ストリートファイターII』:ブラジル代表の野生児ブランカの好物である。
- 『サンサーラ・ナーガ』:首都ハワプールに向かう途中の河に生息する、竜の餌に適した巨大魚モンスター。
- 『テラリア』:ハードモードのジャングルにて水中にスポーンするザコ敵として出演。攻撃力が高い上にドロップアイテム無しと旨味が無い。
- 『どうぶつの森』:川で釣ることの出来る魚として登場。無論、我らがむらびとは片手でこの巨大魚を持ち上げる。