概要
CV:ミルト・ジャマン/吹き替え:速水奨 柳沢栄治(ザ・リバース) 堀内賢雄(2010)
かつてメガトロンに反逆したデストロン内の凶悪犯の一人にしてコンバットロンの宇宙兵。度重なる反逆行為に業を煮やしたメガトロンによってデストロンを追放されたスタースクリームがそのパーソナルコンポーネントをB-17フライングフォートレスの残骸に組み込んだことで他のコンバットロンと共に誕生。何故か紫と茶色のスペースシャトルに変形するようになった(玩具はオリーブドラブ調のカラーリング)。
コンバットロンが5体合体することで合体兵士ブルーティカスとなり、ブレストオフはその右腕となる(スクランブル合体システムにより玩具はどの手足にも合体可能)。初登場回の第45話「突撃エアーボット」ではブレストオフの翼が分離してブルーティカスの胸部パーツを構成しているが、玩具は専用の胸部パーツとなっている点が異なる。スペースシャトルという子供受けしやすい変形モチーフのためか、『2010』放送時に行われた「スクランブル大決戦」キャンペーン内のボーダーレス合体(スーパースクランブル・オボメナティカス・スクランブル7)ではいずれの際にも彼が選ばれている。
主な携行武器はイオンブラスター(アニメではアイオニックブラスターという名称)だが、玩具にはこれに加えてシャトルモードのエンジンノズル(ロボットモードでは両脚)に接続するX線レーザーが付属している。1万2千マイル上空の衛星軌道上から地上の標的を狙い撃つことが可能で、技能が10点満点なのもそれを裏付けている。また、アニメでは自分より遥かに大きな小惑星を牽引する力を見せたり、シャトルモードに他のコンバットロンを載せて移動する場面もあった。
ブレストオフの玩具に付属しているカードには「貴族的で自尊心が強い性格」と記されており、劇中でも自らの戦果や武器を誇示したがるシーンが多々見受けられた。その一方で自分の姿が相当気に入らないらしく、第52話においてスクラップから蘇生された際に「こんなブサイクな姿を人前に晒せるか!!」と言い放った事もある。『トランスフォーマー2010』第11話でのスカックスゾイドに対して浴びせた「消え失せろこの豚野郎!」は速水氏のファンの間では語り草となっているほどで、数あるデストロン軍団のメンバーの中でもすこぶる口が悪い。
余談
「スペースシャトルは兵器じゃないだろ」とよくネタにされるが、これは放送当時の1980年代にアメリカで構想されていたスターウォーズ計画が由来と考えられる。
これはミサイル衛星やレーザー衛星、スパイ衛星を実用化・配備し「核兵器を時代遅れにする」事が目的の計画だった。
これに沿うならば、衛星を運ぶスペースシャトルも立派な最新兵器だったのだ。
販促的な理由を挙げるなら、ジェット戦闘機や爆撃機ではエアーボットと被るという判断であろうか。