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メガトロン・オリジン

めがとろんおりじん

IDW社出版のトランスフォーマーのアメコミで、原題は『Megatron Origin』。 破壊大帝メガトロンの若かりし日と、彼がディセプティコンを結成するまでを描いた物語である。
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概要編集

All Hail Megatron』、『Last Stand of the Wreckers』などと同様、IDWによるリブートG1シリーズの中で展開されたミニシリーズのひとつであり、前述した2作の前日談である。


それまでのトランスフォーマー作品では、オプティマスプライムたちオートボットが正義で、メガトロン率いるディセプティコンが悪」というのが主流だったが、本作では「君が選ぶ、君のヒーロー」というG1アニメシリーズのコンセプトに基づき、「メガトロン達ディセプティコンにも、反乱を起こすなりの大義があった」「自由を謳うオートボット達にも、格差社会や差別といった戦争の原因たる醜い部分があった」ということが描かれている。


日本国内では長い間販売されてこなかったが、2018年6月29日にヴィレッジブックスより遂に待望の翻訳版が、全4話に加えてサウンドウェーブとショックウェーブが地球に来た経緯を描いた「スポットライト:サウンドウェーブ」と「スポットライト:ショックウェーブ」も同時収録されて発売された。


主な登場人物編集

ディセプティコン編集

メガトロン

オール・ハイル・メガトロン!若メガ

本作における主人公。

元は過酷なエネルゴン鉱山で働く鉱業夫であった。鉱山の自動化に反対する同僚を無慈悲に殺害したサイバトロン達の非道を見かねて暴動を起こし、強制収容所送りのところを、同志ともども集団脱走。

当初は敵を自ら殺害した事に恐れおののくインテリ青年であったが、ケイオン市の最下層に潜伏、地下格闘場での連戦無敗のチャンプとして活躍し心身ともに荒事に慣れていくとともにリーダーの頭角を現すようになり、やがて格闘場を支配。自らの機体を戦闘用に強化し、天性の行動力とカリスマ、鍛え抜かれた戦闘能力と軍事能力でオートボットに「全トランスフォーマーの平等」を掲げ反旗を翻し、死闘の末に暴君センチネルを打倒する。


フレンジーランブル

フレラン

元はメガトロンと同僚の鉱業夫。当初はカセットへの変形能力はなかった。メガトロンに従いディセプティコンに参入する。


サウンドウェーブ

上院議員ラットバットの命を受けメガトロンに支援を与える。融合カノン砲やナルビームといった作中おなじみの武器は彼が用意したもの。この時代のオルトモードはサイバトロンビークルであった。

手段を選ばない差別主義者のラットバットを見限りメガトロンの理想の元に走る。


ラヴィッジ

猫型カセッティコン。当初よりサウンドウェーブの部下。オートボットの密偵を発見する活躍をする。


スタースクリーム

格闘場でスター闘士に憧れメガトロンのもとにはせ参じた飛行能力のある青年。

この時代は「きれいなスタースクリーム」であり、メガトロンを理想の主君と見込み、サンダークラッカースカイワープとともに反乱に参加。一度は反乱が発覚し議員たちに査問されるも、隙をつき議員全員を殺害。議場にディセプティコンマークを刻む。


スィンドル

ケイオン下層の闇武器商人として登場。メガトロンの強化改造に手を貸す。


コンストラクティコンズ

この時代ではまだ合体戦士ではない。ケイオン地下にアジトを造り、メガトロンの強化改造に携わる(2010でのメガトロン誕生シーンのオマージュ)。


サイバトロン編集

センチネルプライム

この時代におけるサイバトロンを治めるプライム。当初は事態を楽観視し強硬圧力以外の対処を取らなかった脳筋で暗愚な暴君。メガトロンに敗北し殺害される。なお、胸にマトリクスはなかったようだ。

ラットバット

サイバトロン評議会上院議員。今回の黒幕。ハンサムで切れて出来る男。

メガトロン達に反乱を起こさせ鎮圧することで、サイバトロン星の機能主義カースト制度を強化し自らの利益ともする腹積もりだったが、サウンドウェーブに見限られ射殺、スパークは抜かれてカセッティコンにされるはめに。

デシマス上院議員

メガトロン達のいた鉱山を自動化し、鉱山労働者たちの職と住居を奪おうとした挙句、反対者への大量虐殺を引き起こした腐敗議員。査問会の際にスタースクリームとサウンドウェーブに逆に粛清される。

プロール

この時代ではセンチネルプライムの秘書。とても善人とは言えない行動と表情はその後の作品と同様。

ファストバック&バンパー

メガトロン達のアジト建設現場に潜入したスパイ。

発見されファストバックは即殺害、バンパーはメガトロンをサイコパス呼ばわりした事でさんざんボコられたうえ、サウンドウェーブにブレインスキャンをくらい洗いざらい情報を引き出され、サイコパスと言われたメガトロンが自ら抹殺した。


その他編集

サイキル

ケイオン地下格闘場でメガトロンがデビュー戦として戦った剣闘士のチャンピオン。死闘の末メガトロンに敗北しとどめを刺される。

元はマシンロボの海外展開ゴーボッツの悪の首領キャラだったが、米国発売元のトンカの経営が傾きハスブロに版権買収されたことからトランスフォーマー扱いで登場。顔は海外アニメの悪党顔ではなく国内アニメのバイクロボを参考にしている様なので妙にイケメン…であったが、邦訳版では版権的な問題があったのか、目はゴーグルフェイス、カラーリングは海外版アナザーカラーのダークブルーに改められてしまった。

クレンチ

ケイオンへと逃れたメガトロンたちが所属した剣闘士グループのリーダー。ケイオン地下格闘場での胴元として利益を牛耳っていたが、団体試合で采配ミスをして追い詰められた際、メガトロンから用済みとして殺害され、チームリーダーの座を奪われた。

子分には『Last Stand of the Wreckers』でプレデター隊のメンバーであるスカイクエイクやストーカーがいたが、両者ともこの一件でメガトロンへと寝返った。


その他、オーバーロードサンストリーカーなど、後の作品で登場するTFが各所でカメオ出演しているので興味のある方は調べてみるとよいであろう。

関連イラスト編集

オリジンメガトロン・オリジン


関連タグ編集

トランスフォーマー メガトロン ディセプティコン アメコミ

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