概要
人間とトランスフォーマーが融合合体することによって誕生する新たなトランスフォーマー。シリーズ中盤のメインとして登場した。
後述するが、彼らは通常のTFと異なる生命体であり、本体のトランステクターと人間が変身したマスターフォースが融合することで新たな生命体として誕生したものであった。
金色のマスターブレスというアイテムを装着した人間が胸の前で両腕をクロスし「マスターフォース!」と叫ぶことで強化服を纏った姿、マスターフォースに変身し、さらに魂の結晶体「アイアコーン」に変身し「ゴッドオン」の掛け声と共にビークルモード・トランステクターに合体することでロボットモードに変形する。アイアコーンに変形する際、人体としてはあり得ない方向に関節を曲げているが、マスターフォースになった時点で通常の人間とは異なる生命体になっているため、無茶な変形も可能としているのである。
TF本来の能力である宇宙由来のパワー「天超魂」、地球(惑星)からもたらされた自然パワー「地超魂」、人間が持つ生命のパワー「人超魂」の三つの魂の力を併せ持った能力を「超魂」と呼び、使いこなすことによって超パワーを生み出したり、ダメージを回復することが出来る。これは一足早くアニメ化された某バトル漫画における心を熱く燃やせば奇跡を起こす燃料と本質的には同じものであると言えよう。
この天・地・人の全ての力を使う事によって神の域にまで達したものをいつしかゴッドマスターと呼ぶようになったが、逆にそれが一つでも欠けると超人的なパワーを発揮できなくなり、通常のTF同様の存在と化してしまう。デビルZによって人を捨てたハイドラーとバスターのように、ゴッドマスターの能力を失ったものは通常のTF同様の存在でしかなく、結局二人は分離できずにロボット生命体として生きる羽目となった。
結末
両軍のゴッドマスターは後にトランステクター自体に意思が宿り(封じられていた意思が表に出、マスターフォースの人格がコピーされ独立する形となった)、人間と分離し完全なロボット生命体となった。これはデビルZの支配下から脱却することを意味していた。
デビルZを倒した後、自我を取り戻したジンライ達サイバトロンゴッドマスターは宇宙へ逃走したオーバーロードたちを追いかけ地球を去って行った。
余談
トランステクター部分には「本来の持ち主」のもとに辿り着くまでの「仮の持ち主」に世俗的な成功をもたらすと言う座敷童子じみた効果がある。(具体的にはライトフットの父親・レフトフット氏やロードキングの師・ジェルマン氏がその御利益に与った。ジンライのトランステクターを所有していたスクラップ業者には特に世俗的成功の描写がなかった事から)おそらくはトランステクターが自身を保護させるために『幸運を呼び寄せていた』旨推察される。)
後付けになるが、元々トランステクター自体がロボット生命体だったが、デビルZの策略によってアイアコーンが分離しマスターフォースとして独立、身動きできない状態になった経緯がある。いわばスパーク状態同様の記憶がリセットされた形となりその状態で封印されていたのである(ジンライがコンボイの姿をしていた理由は、元がコンボイのスペアボディだったため)。
地球人と融合することでその力を取り戻しただけでなく、予想外の「人超魂」の発生によりしだいにデビルZの支配下から離れた存在となり、最終的には別種の生命体として生まれかわったのである。ただし人間と分離したことで人超魂を失ったため、続編の『トランスフォーマーV』ではブレインマスターやブレストフォースよりも弱い存在と化していた。そのうえ人間と融合していた影響なのか有機生命体に近い特殊なボディであるため、金属破壊砲を浴びたゴッドジンライは治療を受ける際に拒否反応を起こすこととなり、別のボディへと移植せざるを得なくなってしまった。
一覧
サイバトロン
総司令官ジンライ(トレーラートラック)
デストロン
破壊大使オーバーロード(ギガタンク・メガジェット)
宇宙航空参謀ハイドラー(トーネードADV)
中立
特殊攻撃員ダブルクラウダー(ミサイルトレーラー、デストロン形態:巨大怪鳥)
関連タグ
ゴセイナイト:天から生まれたゴセイヘッダーが長年地球のエネルギーを吸収し続けた結果、人型への変身能力を得た上に超パワーを使用できるようになった、という経緯がゴッドマスターに似ている。なお、中の人は総司令官を演じた経験がある。