概要
CV:なし
第26話「ゴッドジンライ 宇宙へ!!」にて初登場するサイバトロンの武装戦士。ジンライの2台目のコンテナも兼ねる大型装甲車にトランスフォームする純地球製のトランスフォーマーである(通常のトランスフォーマーと違い、トランスフォーム時には全身のパーツが全て分離してから再度合体変形する形式)。主武装は肩部に装備されたゴッドキャノンで、最高飛行速度はマッハ15。
破壊大使オーバーロードの登場や、デストロン宇宙軍が暗黒大帝ブラックザラックを派遣させる動きを見せたことから、太陽系司令官グランドマキシマスがジンライをよりパワーアップさせるべく提示した設計図を基に「ボンバー計画」を立案。メタルホーク達サイバトロンプリテンダーとライトフットの父レフトフットが経営するブリティッシュモーターズによって造り出された。
スーパージンライと超神合体することで最高総司令官ゴッドジンライとなる。コンテナ上部のゴッドウイングのみをスーパージンライに合体させ、他のサイバトロンをコンテナに収納して担がれる状態で現地に急行するシーンもたびたび見られた。
設定上は自我を持たないとされており、それに加えて劇中では一言も口を開かなかったためにキャブからは「感情のないロボット野郎」となじられた事もあったが、明確な意思はあり、他の仲間とのコミュニケーションも問題なく取れている。
また、ジンライの超魂パワーを受けて動く機能が付いており、それが絶たれると共に活動できなくなってしまうが、剛秀太、キャブ、ミネルバの3人分の超魂パワーを合わせる事でも稼動・操縦する事が可能(これに関して秀太は「自分達三人でようやく一人前か…」とぼやいた)。
漫画版では最終決戦後ゴッドマスターやヘッドマスターJr.のトランステクターが自我を持ったのと同様に超ロボット生命体として生まれ変わり、一言のみながらもセリフを喋った。
続編の『トランスフォーマーV』では終始ゴッドジンライに合体したままの姿で登場し、分離することは一度もなかった。デスザラスの金属細胞破壊砲を受けてゴッドジンライは大破してビクトリーレオに転生したが、ゴッドボンバーの意思自体はどうなったのかは不明。
玩具
『超神マスターフォース』放送当時の1988年に発売。ゴッドジンライの胸部装甲となるトレーラー前面とゴッドキャノンの弾頭は銀メッキ加工されており、ゴッドキャノンはスプリング仕掛けで発射可能。
スーパージンライとの合体を再現するためか、ビークル・ロボットへの変形はオメガスプリームのように各パーツを一度バラバラに分解してから組み替える方式となっている。1988年当時のカタログでは製品版とは形状が異なるゴッドボンバーの試作品が掲載されており、ゴッドウイングも差し替えなしで展開するようになっていたのだが、製造コスト削減の為に現物は試作品からグレードダウンした形で販売された。また、2008年にはスーパージンライとのセットという形で当時ほぼそのままの仕様で復刻されている。
『超神マスターフォース』は海外では放送されていないため、ゴッドボンバーの玩具が海外で発売されることは長らくなかったが、2003年にはハズブロからパワーマスターオプティマスプライム(スーパージンライと同仕様)とのセットで発売されており、その際に名前はエイペックスボンバーに改められ、ローラーが改造を受けて強化された姿という設定が与えられた。
トランスフォーマーレジェンズ
前述のアニメでは自然消滅という形でフェードアウトしたゴッドボンバーだが、同シリーズのゴッドボンバーの玩具に付属するコミックのバイオチャートでは「デビルZの消滅によってジンライがマスターブレスを失った為に、超魂パワーの供給も途絶えて、その命も失われたと思われていたが、スーパージンライ復活に合わせて発動した新ボンバー計画によってオリジナルコンポーネントから新たなヘッドマスター戦士として再生された」という設定が与えられ、再登場している。
コミックではミネルバになりすましていたナイトビートの内通により、ゴッドボンバーのデータと完成を間近に控えたボディがトリックダイヤとカースアルマダスラストによって奪われてしまう。幸いにも予備パーツが残っていたのとゴッドボンバーの本体とも言えるヘッドマスターが強奪を免れたために最悪の事態は避けられたが、強奪されたボディには頭部にナイトビートがヘッドオン、更に両脚にはトリックダイヤとカースアルマダスラストが合体し、ジンライとの死闘の末に彼の胸部をゴッドソードで串刺しにしてしまった。
だが、秀太達3人のヘッドマスターJr.の力でゴッドボンバーは再起動を果たし、形勢は逆転。再びゴッドジンライへと合体することでデストロンを撃退し、再会を喜び合うのだった。
玩具
玩具はシリーズで唯一の日本オリジナル商品であり、2017年に発売。旧版ではロボットモードへの変形時に各部パーツを分解して組み替える方式だったのに対し、こちらは差し替えなしでの変形を実現している。
また、同シリーズのスーパージンライと合体してゴッドジンライとなる合体ギミックは勿論のこと、ロボットモードで頭部にヘッドマスターをヘッドオンさせたり、アニメのOPでヘッドマスターJr.らが搭乗していたように運転席に3体のヘッドマスターを搭乗できるほか、旧版にはない基地モードへの変形ギミックも追加されている。この基地モードは変形時に脚部を一旦取り外す必要があるものの、同シリーズのブロードキャストやフォートレスマキシマスなどの基地モードへの変形ギミックを有する玩具との連結が可能で、ゴッドキャノンの砲身や爪先にも搭乗スペースが設けられている。
同年にタカラトミーモールにて限定販売されたLG-EX ゴッドジンライに同梱されているゴッドボンバーにはビークルのフロント部とゴッドキャノンの砲口、ゴッドソードの刀身に銀メッキ加工が施されている。
また、ヘッドマスターはジンライとゴッドボンバーの他に、キャブとミネルバが付属。
余談
- 元祖とは言えないが、「1号ロボに2号ロボが合体する」形式の先鞭となったのがこのゴッドボンバーである(この影響で『超獣戦隊ライブマン』でも急遽この方式を取り入れるようになり、以降の戦隊ロボでも定番となった)。
- 『トランスフォーマーアニメイテッド』にてオプティマスプライムが終盤で、安定翼付きジェットパックを装着した形態ウイングブレードオプティマスプライムとなっているが、これはゴッドボンバーおよびゴッドジンライへのオマージュである。
- 『トランスフォーマーカーロボット』に登場するゴッドマグナスもファイヤーコンボイと合体してゴッドファイヤーコンボイとなる2号ロボである事からゴッドボンバーにちなんで「ゴッド~」の名前が冠されたものと思われる。