ブラックザラックとは、『トランスフォーマー』シリーズのキャラクター。
超神マスターフォースの概要
CV:銀河万丈
通称:暗黒大帝
デビルZがメガザラックの体を強化し、スコルポノックを洗脳した姿。アニメでは頭部の人型マスクは仮面であり、内部にヘッドオンすべきスコルポノックは存在せず(ゴッドジンライに頭部を破壊されても何事もなかった)、トランステクター再生の際部品として取り込まれてしまったと当時の雑誌展開では言われている。スコルポノックは以前のトランステクターを、多くのロボットを部品に建造したという設定があり因果応報といえるが、アニメでは言及がなかった。総集編ビデオではグランドマキシマスは「哀れ」と言っている。
ただ、近年のトランスフォーマーレジェンズWEB漫画37話において、G1の2021年の設定でブラックザラック付属カラーのスコルポノックが再登場しデストロンを指揮しているところから、何らかの形で単体で再生したとみえる(マスターフォース以後とはパラレルの可能性もあるが)。
メタルホークの分析ではオーバーロードを凌駕する戦力の持ち主。武装に赤い大型のポールウェポン「タイラントスピア」が追加され、格闘戦においても強力となっており、初登場時からゴッドジンライを苦しめた。
初登場時には人格のない戦闘メカという感じであったが、作品終盤になってから精神体であるデビルZが体内に収まり自らのボディとした(声優もデビルZの柴田秀勝氏へと代わっている)。
最終話で頭部をゴッドジンライに破壊されるが、変形し二頭竜のような姿となりオーバーロードの体からギガとメガを排除するも、ゴッドジンライの超魂ファイナルファイヤーガッツによって破壊、デビルZも直後滅殺された。
この双頭竜形態はスタッフによると「蛇蝎のごとく」を体現、あるいはデストロンのアダムとイブたるギガとメガを騙した蛇というイメージとのこと。
テレビマガジン連載の漫画版ではデストロン宇宙軍を統べ、地球軍のオーバーロードと同格。後に裏設定に準拠してスコルポノックがトランステクターに組み込まれる様子が描かれた。
最終回ではデビルZは双頭竜形態でゴッドジンライとオーバーロードの人超魂を奪おうとしてサイバトロンとデストロン連合に倒される。
トランスフォーマーZ
CV:掛川裕彦
バイオレンジャイガーに従う九大魔将軍の配下、暗黒将軍(漫画では悪霊将軍)として登場。自我はスコルポノックかデビルZか或いはバイオレンジャイガーが新たに生み出したものかは不明。
「宇宙を荒らし回る犯罪者」という玩具設定を踏襲してか眼帯をつけて左手に鋏の代わりに鉤爪を装備した、海賊のような出で立ちとなっている。
玩具
当時品
超神マスターフォース放映当時に発売された玩具で、メガザラックの仕様変更品。
頭部ヘルメットがフルフェイス仕様となっている為、劇中通りヘッドマスター無しでも変形出来るが一応ヘッドロボも付属する。
武器はメガザラックの物と同型の銃とシールドに加えてタイラントスピアが付属。
このブラックザラックにはかの悪名高い金色のプラスチック(所謂「金プラ」)が多用されており、経年劣化による破損が極度に起こりやすくなっている。
その為破損していない当時品を探す事は困難であり、万一破損が無くとも細心の注意を払って触らなければ簡単に砕けてしまう。
このように今となっては繊細そのものな玩具となってしまったが、これでも金プラの劣化に電飾やゴム、金属パーツの劣化が加わるエフェクトロ、金プラにスプリングによる負荷が常にかかり続けるランディーなどの曲者よりはまだマシなのだから恐ろしい物である。
ギガンティックアクション版
千値錬から2014年に発売された可動フィギュア。旧玩具版グランドマキシマスとほぼ同サイズ。
非変形である代わりに驚きの可動範囲を誇る。
ソフビ製である為当時品と比べると経年劣化の心配は少ないが、製造方法の都合により再販無しの500個限定で発売された。
タイラントスピアは付属しない。
ジェネレーションセレクト版
海外版ジェネレーションセレクトの商品としてリメイクされる玩具。アースライズ版スコルポノックの仕様変更品であり、2022年1月発売。
スコルポノックから新たにタイラントスピアとヘッドマスターの一部外装パーツが新規に作り起こされた他、ブラックザラック時の頭部は仮面ではなくヘッドマスターの変形で再現されている。
ヘッドマスター頭部には新たに「トランスフォーマーZ」版ブラックザラックを基にしたと思しき眼帯が加えられている他、胸部に大きなダメージ処理が施されている。タイラントスピアは蠍と基地、両モードで余剰にならないよう工夫されている。