概要
ブレインマスターとは、トランスフォーマーVに登場する架空の生命体である。
これまでの和製トランスフォーマーのヘッドマスター、ターゲットマスター、プリテンダー、ゴッドマスターは共に両軍に在籍していたが、このブレインマスターはサイバトロン軍のみに存在する生命体である。最も優れたトランスフォーマーとされ、宇宙に4人しか存在しない。そしてそれぞれが能力に応じたブレインパワーを持ち、スターセイバーが勇気のブレイン、ブラッカーが力のブレイン、ラスターが技のブレイン、ブレイバーが知恵のブレインを持つ。
なお、何故4人しかいないのかについては、この技術はサイバトロンと同盟関係にあるマスター星とマイクロンたちの距離を深める方法として考案されたもので、その過程で精神能力を増倍させられることを知ったデストロンによって狙われ、結果的に研究所が破壊されたことでこの技術がロストテクノロジーとなってしまったことが原因であると『Ask Vector Prime』にて明かされている。
元々はこの人間大サイズであるブレインマスターの状態で人間と交流を図る予定だったが、作劇を単純にしたいという都合から没となり、漫画版でのみこの設定は活かされアニメでは合体時のバンクシーンのみの登場となった。(そのせいで一部合体シーンでブレインの位置に矛盾が生じている場面がある。)
この人間大サイズから巨大サイズに合体するコンセプトは後に、前作のゴッドマスター要素も交え、派生作品で活用されることになった。
なお、玩具面においてはどのブレインも互換性があり入れ替えて遊ぶことも可能で、中古市場でたまに別のブレインが入った状態で売られているのはそのせいである。
変形・合体手順
まずよく誤解されているがブレインマスターのブレインはこれまでの和製マスター戦士と違って本体ではなく、ボディの方はトランステクターではなくて本体である。ブレインとはブレインマスターが持つ体内へ脳波を転移した脳波分身ロボットであり、正義の感情を蓄積してそれぞれの能力をアップさせる機能を持つ。ブレインはビークルモードではコクピットにいるが、ロボットモードへの変形時にはブレインセット!の掛け声で乗り物から変形した本体の胸の中に納まり、ブレインに蓄えられたエネルギーが頭脳へと伝えられると顔が現れる。(玩具ギミック的にはある意味これも合身の一つと言えるかも知れない)
スターセイバーの場合、セイバーと呼ばれる中型ロボットに一度変形し、更に強化パーツVスターと合体して、本来のスターセイバーに変形合体する。