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スターセイバー

すたーせいばー

アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』の登場人物。また後の作品に登場する同名アイテムについても解説する。
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概要編集

トランスフォーマー』シリーズの登場人物の一人で、歴代コンボイとともに歴代総司令官の一角を成す。

英語表記は「Star Saber(星の剣)」であり、『マイクロン伝説』と『プライム』では剣型の武器の名称にも使われている。「Star Saver(星の救世主)」ではない。


G1編集

LET'S SAY GO!スターセイバー

さあ、君も一緒にLET'S SAY GO!

CV田中秀幸


戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』の総司令官。V星出身の勇気のブレインマスターで、愛剣セイバーブレードと共に宇宙を渡り歩いていたらサイバトロンの司令官に任命された。

スターセイバーの中核をなす小型ロボット名前セイバーで、本来の設定ではこちらが本体となる。


普段は物静かな性格だが、戦いではの限りを出し尽くす。正義感溢れ部下からも慕われており、漫画版ではデスザラスとは幼馴染という設定。

後にゴッドジンライが転生した新戦士ビクトリーレオ合体し、ビクトリーセイバーにパワーアップするようになった。


容姿編集

歴代総司令官としては珍しいSFジェット戦闘機宇宙戦闘機)にトランスフォームし、小型の戦闘機に変形するセイバーと、単独でも活動可能なブースター部のVスターに分離する。

セイバー時は青い頭部にゴーグルタイプのをしているが、スターセイバーではツインアイになり、ヘルメットマスク頭部に装着される。

また、当時発売された玩具独自のギミックとしてVスターを基地に変形させたファイヤーベースも存在する。





玩具編集

旧玩具編集

1989年4月に「C-324」のナンバーを与えられて発売。

40万個売り上げるヒット商品となった。パッケージは横型と縦形の2種類のバリエーションが存在する。10月にはビクトリーレオとのセット販売としてビクトリーセイバーが「C-328」として発売された。


旧玩具らしく少々寸胴体型でポーズ付けの幅も極度に狭い。しかし劇中におけるギミックはブレインセットからスターセイバーの合体までほぼ完璧に再現出来る良玩具であり、未だに評価は高い。

一方で復刻ラッシュの際にダイアトラスと共に飛ばされてしまい、更にそのダイアトラスも数年後に(別作品メカとしてだが)再版されており、実質G1期の総司令官の中では唯一再販されていない

その為入手ハードルが高く、未使用品若しくはそれに近い美品ともなれば十万円は下らないので注意が必要。まぁ当時品に拘りがなければ新商品を買った方が無難であろう。


開発担当は国弘高史。


ロボットマスターズ編集

『スーパーリンク』の放送とほぼ同時期の2004年に発売。

同シリーズのラインナップと合わせるため、旧玩具に比べてサイズは大幅に縮小され、一部のギミックや造型も簡略化されている。

だがプロポーションはよりアニメの姿に近づけられており、小さいながらもセイバーとVスターの合体・分離は再現されている。


マスターピース編集

2014年のトランスフォーマー30周年を記念した人気投票で1位となり、晴れてマスターピース化を果たす。

特徴としてはマスターピースには珍しく成型色(と一部塗装)により色分けが行われていることが挙げられる。これにより見た目は少々安っぽくなってしまったが、旧玩具から引き継いだ変形機構の簡易さと相まってMPとしては破格の遊びやすさを獲得。

スタイルにも破綻が無く、正しく旧玩具の正当進化形とも呼べる玩具となった。


ただしMP版ビクトリーレオが居ないためビクトリー合体は不可能と言う残念な点も存在する(一応それらしい箇所にジョイントはあるのだが…)。


Hasbro Pulse編集

ユニクロンに続くハズブロのクラウドファンディング企画第2弾として、2021年8月に発表。

9月末に支援者数が規定ラインの11000人を超えた事で商品化が決定した。


所謂「ジェネレーションズ」系のアイテムとしては初のリメイクであり、新設計、完全新規金型で製作。一部ギミックの解釈変更こそあれどスターセイバーのギミックをほぼ完全に再現している。

またセット発売のビクトリーレオとの、ロボットマスターズ以来となるビクトリー合体も可能。


本体の商品化とは別にストレッチゴールも計3つ設けられており、商品化達成後、支援者数が3000人増加する毎に付属品が追加される。

最終的に支援者が20000人に達したことで全てのストレッチゴールを達成。Vロックキャノン、専用ディスプレイスタンド、シールド、マイクロマスター2体(ホーリーとファイヤー)の付属が決定した。


IDW編集


"PRIMUS HATES YOU."


IDW社のアメコミにはG1版を踏襲したデザインのものが登場。なんと彼の役どころはプライマスを妄信し、意に沿わない者を片っ端から始末して回るという狂信者である。

同じ和製TFから登場を果たしたダイアトラスを不心得者として殺害するという、「正義の勇者スターセイバー」を知るファン中指をおっ立てるかのような凄惨なシーンが描かれた。


IDW版におけるTFのデザインに合うようにリファインされたその姿は、非常にカッコ良く仕上がっているだけに、性格付けがあんまりだと嘆くファンも多い。まさしくどうしてこうなった案件である。


ちなみに、見た目がG1版と同じ(アレンジの強弱はあれど)なのに性格や設定が別物なのはIDW版ではいつものことで、和製TFも例外ではない。オーバーロードと(こっちは寧ろテレビ版よりもまともになってるのだが)デスザラスがその代表例だろう。


尚最近になってこのスターセイバーをモチーフにした可動フィギュアが発売され、劇中には無かったビクトリーレオとのビクトリー合体を実現。しかしその『IDW版ビクトリーセイバー』はどう見ても某勇者王なのはご愛嬌と言ったところか。


レジェンズ編集

レジェンズ』において玩具は未発売だが、コミックにはそれなりに出番がある。こちらはアニメ版と同一人物だが、初登場が獄中というぶっ飛んだ扱いを受けている。


秘密結社コンカレンスと内通していた宇宙平和連合議会議長のスパイク・ウィトウィッキー(の偽物)の陰謀により、濡れ衣を着せられて投獄されてしまう。

その後小型ロボットの姿にされて収監されていたところをスパイクの息子ダニエルに頼まれたシックスショットに救出され、レジェンズ世界に逃げ延びる。

その後クロームドームの自宅にダニエルとシックスショット共々転がり込み、彼の漫画のアシスタントをしつつ、自身の冤罪を晴らすための証拠を探す事になる。

その間もシックスショットに新たな名前と姿を与えたりと、間接的にだがストーリーに関わる。


そして本物のスパイクとバンブルの活躍により偽スパイクが失脚した事で冤罪が証明されたのか、G1世界に帰還、総司令官職に返り咲く事に。

その後G1世界で行方不明になったグレートショットの捜索にも、クロームドームやその親友ジャックらと共に参加し、見事救出に成功した。


「0号勇者」編集


スターセイバー


トランスフォーマーに加えて『勇者シリーズ』を嗜むファンの一部からの愛称であり、『トランスフォーマーV』の翌年から始まる『勇者シリーズ』の勇者ロボとの共通点が多いことから付けられた称号。

例を挙げるなら、

  • 中程度のサイズのビークルから変形したロボットが支援メカと合体して巨大な戦闘形態になる。
  • 体色は赤、青、白の派手なトリコロール。
  • 武器は巨大な剣
  • 地球人の少年と強い友好関係を築く。
  • 後発の二号ロボとグレート合体して強化形態になる。
  • デザイナー:大河原邦男。


等。

またロボットアニメにおいて、グレート合体時の長時間の合体バンクも強化形態のビクトリーセイバーから導入が始まっている。(ただし特撮も含めるならばスーパーライブロボが先。)


どちらも制作会社が違うがそのスポンサーはどちらもタカラである為、このスターセイバーが勇者シリーズを通して後世のロボットアニメ界に多大な影響を与えた事は事実であろう。


その他編集

マイクロン伝説編集

マイクロン伝説では、マッハ、ジェッター、シャトラーの3体のマイクロンが合体することで完成する剣。使用時には青白く発光する。「宇宙最強の剣」とも呼ばれる非常に強力な剣であり、TFだけでなく地球人の古代文明にも大きな恩恵をもたらしていた。


3体のマイクロンパネルが表に出たことで共鳴して目覚め、最初はホットロッドが手にするが、その後デストロンに渡り主にスタースクリームメガトロンが使用した。


コスモテクター、アストロブラスターと並んで三種の神器と称される極めて強力な武具だが、その真の役割は武具ではなく、ユニクロンの起動キーだった。


スーパーリンク編集


航空爆撃官ウイングセイバー


CV:遊佐浩二


スターセイバーのデザインを引き継いで生み出されたキャラクター。SF風ステルス戦闘機に変形する。

アニメ第21話から登場。

新たなコンビネーションスパークでグランドコンボイウィングコンボイスーパーリンクできる。

当初はグランドコンボイの意思に従って行動するという消極的な姿勢で行動することを望み、個を必要以上に消していた。

しかしグランドコンボイの叱咤を受け一人の戦士としての自覚を持つに至る。

オメガスプリームの登場により合体の機会が減った事を気にしている模様。


元はウイングダガーと言う名のサイバトロンの看守。同僚を殺した囚人レーザーウェーブの捕獲任務の最中、事故により死亡してしまう。

その後プライマスから新しいボディを授かり誕生したのがこのウイングセイバーである。


プライム編集

Transformers Prime オプティマス

プライム』ではアルファトライオンによってサイバトロン星から地球に送り込まれた、アイアコンの遺産のうちの一つ。元はソラスプライムが作り出した剣である。

日本語吹き替え版ではマトリクスセイバーと呼ばれており、「スターセイバー」の名はアームズマイクロンが合体した武器に当てはめられている。


ナックルガードが付いた逆刃の剣のような外見。ただの剣としては誰にでも使えるが、マトリクスに反応するように作られおり、それを持つ「プライム」が握ることで真の力を発揮する。プライムが持つと刀身に青白いエネルギーを纏い、刀身の長さより遥かに巨大な岩石も軽く一刀両断できる切れ味を持つようになり、更に纏ったエネルギーを飛ばして遠距離攻撃もできるようになる。

オートボットが地球へ向かうことを予期していたアルファトライオンによってオプティマスプライムだけが見られるメッセージが仕込まれており、サイバトロン星を再生させられるオメガロックとオメガキーの存在が明かされた。


メガトロンが作り出したダークスターセイバーとの打ち合いで粉砕されるが、後にドレッドウィングがディセプティコンを裏切りソラスプライムハンマーをオートボットに譲渡したことで、修復される。


『ビーストハンターズ』にてオートボット基地壊滅後にディセプティコンによって回収されるが、最終決戦でスモークスクリーンが奪還、バンブルビーに託されてメガトロンを倒す鍵となった。


ダークスターセイバー編集

スターセイバーに対抗するために、メガトロンがソラスプライムハンマーでダークエネルゴンを再構築して生み出した剣。直線的なラインのスターセイバーとは対照的に、禍々しく刺々しい曲線で構成されている。

日本版ではダークエネルゴンセイバーと呼ばれる。


紫色の邪悪なエネルギーを纏い、そのエネルギーを飛ばせる等スターセイバーとほぼ同じ機能を持つ。武器としての強さはスターセイバーを上回っており、打ち合った際はスターセイバーを叩き折っている。また、こちらは特に使用制限はなく、フルパワーを発揮するには高い実力が必要ではあるが誰が持ってもその力を使用できる。


『ビーストハンターズ』最終決戦でメガトロンと共に海に沈んだが、『アドベンチャー』にてクロートラップがサルベージして、直後に地球に再来したスタースクリームがクロートラップから奪って手に入れている。スタースクリームが破れた後は、オプティマスが回収してサイバトロン星に持ち帰られた。


余談編集

  • OPでは力の力のブレインマスターと歌われているが、彼に当てはまるのは前述の通り勇気であり、力は副官騎士ブラッカーである。
  • EDではつまみ食いやおねしょしたかなんて質問されているが、少なくとも本編中そのような描写はない。同様に、悲しい事があったり逆上がりが上手かったりしたのかは定かではない。

関連動画編集

結月ゆかりと学ぶトランスフォーマーV スターセイバー&ビクトリーレオ編


関連タグ編集


  • セイバーガンダム:名前にセイバーと付く、飛行形態に変形する、頭部の形状が似ている、メカデザインが同じなど共通点が多い。唯一の違いはマトモに活躍出来ず撃破された事である。

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