概要
全長120m、重量32トン。…軽い!!
戦闘機のメカンダー・プレーン1、メカンダー・プレーン2、メカンダー・プレーン3の3体が合体してメカンダーマックスとなり、これがキングダイヤモンドから打ち上げられるメカンダーロボに合体する事で原子炉(核融合炉らしい)が作動して戦闘可能になる(これは「パイルダー・オン」の雰囲気に近い)。原子炉作動後は重力フィールド推進に切り替わり、脚部のロケットは停止する(起動後にロケット推進が停止するシーンがある)。
しかし起動させると衛星上に設置してあるコンギスターの人工衛星がそれに反応し、原子炉破壊用のオメガミサイルが発射される。ミサイル到達までの間に敵を倒さなければいけないのが本作の緊張感を現しているといえる。
戦闘後はメカンダーマックスを離脱させて原子炉を停止、目標を失ったミサイルを墜落させるまでが戦闘の流れとなる。
1号機が強敵ドラゴンドリラーに完全破壊された後にメカンダーロボ2号機が導入された。
メカンダー・ジャイロ、メカンダー・ブレーン、メカンダー・ベース、メカンダー・ジャックからロボットを構成するパーツを打ち出し、それを空中で合体させると、メカンダーロボがムクムクと巨大化して、その中に4機の有人メカが収納される事で完成する。これは、機体内に設置されているマイクロコンピュータとハニカム構造のフレーム、膨張金属との組み合わせで実現したもの。そのため、ハリボテなのではというファンもいるくらいである。
このように中身がスカスカに近い機体だが、ダメージコントロールには秀でており、多少の損傷でも動ける利点がある。重量の軽さもフィールドシステムの強化により重力コントロールが可能となったため、それほど欠点にはなっていないようである。
…しかし、後期になるとメインスポンサーのブルマァクが倒産した挙句、制作スタッフ陣も「激走!ルーベンカイザー」に移行している事もあって、作画スケジュールもヤバくなってきたのか、せっかくの合体シーンなのにあまりカッコよく描いてもらえなかった。
多彩な武装と機動力を活かした戦法を取るが決して無敵ではなく、そのうえ活動時間が限られているため、苦戦を強いられることが多かった。ときには自衛隊の犠牲で危機を脱することもあり、序盤は紙一重な戦い方をしていた。しかし活動時間のネックになっていたオメガミサイルの発信源をたどることにより衛星を破壊することに成功し、しだいに形勢が逆転していくことになる。終盤は残存ずる各国の防衛隊を編成させ、コンギスター空中要塞に総攻撃を仕掛けることとなる。
デザインモチーフは西部劇のウェスタンスタイルで、乗馬ブーツ等の意匠が取り入れられている。襟元がとがっていることからエルヴィス・プレスリーがモチーフとなっている記事も存在している。
メインパイロットはジミー・オリオンでガンナーを担当する。
サブパイロットの八島小次郎は操縦全般、敷島竜介はレーダー及び指揮を担当した。
後期型からはさらに敷島ミカもサブパイロットになり、竜介が兼任していたレーダーシステムの担当となった。
武装
- メカンダーUFO
外観上の特徴でもある両腕のバックラー。防御のみならず、表面のスパイクを活用して攻撃も出来る。
- UFOブーメラン
神谷明シャウトで「ブゥメラン!」と絶叫しながら、バックラーを投げ付ける攻撃。
- メカンダー・フェンサー
袖に収納されている両刃の剣。両腕にそれぞれ1本ずつあるため二刀流も可能。大急ぎの時はとりあえずフェンサー持って突貫する。
- メカンダー・キックフェンサー
カカトのパーツを鋭い剣として相手を叩き切る荒技。乗馬用の拍車がモチーフ。
- メカンダー・ロケットガン
オープニング冒頭タイトルバックに出る様に、両腕が変形する連射ロケット砲。二挺拳銃がモチーフ。
- メカンダー・ライチャック
耳に付いているアンテナから電撃を飛ばす牽制攻撃。
- ライチャックボウラー
耳の丸いパーツを外して使用する電磁誘導武器。アメリカンクラッカーがモチーフ。
- 空中大型魚雷ジョーズ
爪先のシャッターを開けて発射するサメ型ミサイル。
ヒザから発射されるコバンザメ型増速ブースター「コバンザム」を後から合体させる事もある。
- メカンダーフレイム
胸部から原子力火焔を放射して相手にぶつける技。あくまで原子炉から生み出されるエネルギーを用いた熱線であるため放射能の影響はないが、扱っている動力源が危険極まりないものであるため放射線を含む危険な武器として紹介されてしまっている。
主としてオープニングのコンボ技で使用する。
- オープニングのコンボ技
1、キックフェンサーで敵メカ(キジュウダー)を蹴り飛ばす
2、体当たりを試みる敵メカをメカンダーフレイムで焼く
3、バク転しながら空中大型魚雷ジョーズでトドメだ!
オープニングではグリグリ動いて一見格好良く見えるのだが、この敵メカ・キジュウダーは作中で何度も登場する量産型ロボットなので、やられシーンも毎回使い回される。
コアマシン
メカンダーマックス
メカンダー1、2、3のメカンダープレーン3機が合体した形態。機関砲(スカイドンキー)やレーザー、バッファロー型結合特殊ミサイルである「ブルサンダー」が主要武器で、3つのパーツの組み合わせで爆弾が完成する仕組みである。
とはいえ、武装自体は強力なものはなく、主にメカンダーロボ到着の時間稼ぎでの戦闘が主である。偵察にも使用されるが、直接の戦闘シーンは数えるほどしかない。
1号機と共に失われているが2号機導入時に新規に製造された(メカンダー・ジャイロ、メカンダー・ブレーン)。しかしメカンダー3はオミットされており、2機のみで合体する仕様に変更されている。
トライマックス
トライカーF1、GT2、B3の地上用マシンが合体した形態で、メカンダーロボの新たなコアマシン。武装は「シェパード」という犬型の地中ミサイル。
・・・とはいうものの、メカンダーマックスが破壊されたわけではないため、実質コアマシンが2つ分あることになる。これはメカンダーロボ2号機の開発が進んでいるためであり、予定では2機のメカンダーロボの運用を想定していた。1号機が破壊された後に間を置かずに導入できた理由もそれと言える。
2号機導入時に改造され、2機合体(メカンダー・ベース、メカンダー・ジャック)となった。合体後は脚部から分離したままの状態で収納される。
立体物
- 後期のメカンダーロボパート2(2号機)は発売元が倒産した為、生産数が極めて少なく、ヤフオクやフリマサイト、まんだらけや万代書店等の中古店でも相当なプレミアが付いており、下手をすると新車一台分!の値段になる事もある。前者は海外のコレクターも狙っているので、出品時には要注意である。
- 21世紀に入りシーエムズコーポレーションからアクションフィギュアが発売されたが、そのパッケージがブルマァクの最終商品を模した物になっており、当時品へのオマージュを見せた。後にエヴォリューショントイから合金を使用した合体モデル、5PRO studioから非合体ながらも各ギミックを再現した合金トイが発売されている。
関連イラスト
関連タグ
アオシマ - 後期型の合体構造が青島文化教材社から発売されていた合体ロボほぼそのままだった。
J9シリーズ - 巨大化し変型、または合体する「ブライシンクロンアルファ(マキシム)」という技術を持つ。