概要
1994年に発売。
その源流はトヨタが1989年に東京モーターショーに出展したコンセプトカー「RAV-FOUR」で、コンセプトカーの段階では見た目はそれまでのクロカン車のイメージの残る無骨なものだったが、ルーフが取れる、3ドアとRAV4にコンセプトは継承されていった。1993年にRAV4と名を改め、プロトタイプが登場。翌年発売された。
初代は、それまでSUVといえば堅牢なラダーフレームが当たり前の時代に一般的で軽量なモノコック構造を採用し、ある程度以上のオフロードにも対応する本格的4WDを装備しながら市街地での日常的な利用も想定した画期的なモデルであった。価格も手頃だったことから人気を博した。なお、初期は4WD・3ドアのみだったが、後にFFや5ドアモデルが追加されている。トランスミッションは4ATか5MT。
しかし一年後にホンダから発売されたCR-Vに押されるようになり徐々に低迷した。
同じトヨタのピックアップトラックであるハイラックスと同様にモデルチェンジのたびにボディが拡大化していき、日本市場では3代目モデル時の2016年7月に生産を、同年8月には販売を終了して一度撤退した。
そのため2013年から2018年まで販売された4代目は日本市場で正規販売されていないが、2017年に世界で最も台数を売り上げたSUVとなった事もある。
ちなみにこの4代目のプラットフォームを流用して、「クロスオーバーSUV」である3代目ハリアーが開発されている。
2018年12月に米国とカナダで販売が始まった5代目は、2019年4月からは日本市場にも投入。
2020年6月にはPHV仕様車も発表された。
一部の車両生産に関しては、2代目以降と同様にグループの総本店企業である豊田自動織機が担当(外部リンク)。
欧州ではPHV仕様車がスズキ・アクロスとしてOEM供給されているほか、光岡自動車のSUV、バディのベースになっている。
初代、2代目には3ドアと5ドア仕様があったが、3代目以降は5ドアモデルのみとなっている。
取扱店は、
トヨタオート店
↓
ネッツディーラー(3代目まで及び5代目の2020年4月まで)
↓
レクサスショップ以外の全トヨタ販売店(5代目の2020年5月以降)
と変遷している。
初代と2代目はカローラ店でも取り扱っていた。
(トヨタオート店→ネッツディーラー向けは「RAV4J」、カローラ店向けは「RAV4L」。なお、JはJoyfull、LはLibertyから取っている)
車名の由来
トヨタによると、
4代目までは
「Recreational Active Vehicle 4Wheel Drive」
「アウトドアでもアーバンシーンでも見て乗って楽しいクルマ」
5代目は
「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive」
「SUVらしい力強さと、使用性へのきめ細やかな配慮を兼ね備えた4WD」
との事で、英文の頭文字からとった造語である。