概要
自動車に燃料電池(水素と酸素を混ぜて発電する電池)を搭載し、その燃料を使用して電動機の動力で走る自動車。燃料は主に水素などが使用される。
電気自動車と並ぶ内燃エンジンにとって代わる自動車の1つとされている。
電気自動車に比べると、エネルギー密度が高い、長時間貯めておきやすい、航続距離を長くしやすい、エネルギー充填が短時間で済むなど実用面でのメリットが多い。
一方で水素の爆発による事故の危険性、水素の高圧縮技術の特殊性、新規に水素ステーションの設置が必要となる点など、メリットを覆してあまりあるほどに社会的コストが大きいため、電気自動車と比べると普及具合はだいぶ遅い。
2010年代前半からヒュンダイやホンダがリース販売を行い、トヨタが2015年にMIRAIを初めて一般消費者向けに発売して以降、徐々にだが存在感を出してきている。
ドイツでは脱原発とアウトバーン等の影響からこの方式の自動車に着目しており、既に気動車等では実用化に向けて走っている。
日本でも燃料電池車の普及に向けて水素ステーションなどの整備が始まっており、JR東日本でもこの方式の気動車を製造を検討している。