概要
最もオーソドックスな眼鏡の形式である。
リムが完全にひと繋がりでレンズの縁が直接露出しないため構造的に丈夫で、価格も安い。
しかし、当然ながらリムが視界を遮る問題がある。無論、リムの太いセルフレームの眼鏡のほうがより顕著である。そのため、学生やオフィスワーカーなど机上作業が多い人には下方のリムをなくしたナイロールの方が好まれる場合が多い。
また、チタン合金など加工の難しい素材の眼鏡では、材料の使用量が多いことと加工が複雑になることからかえってナイロール等より高価になることもある。
漫画・アニメでの表現
マンガやアニメのキャラクターでは、フルリムの眼鏡を着用させるとどうしてもリムによって目が隠れてしまう問題があり、目が重なる位置だけリムを描かないなどの手法がよく使われる。特にデフォルメの激しい作品や低頭身の作品ではその傾向が著しい。しかし、そうするとアンダーリムと区別がつかなくなりやすい。これを理由に最初からアンダーリムを着用させる場合も多く、意外にフルリムの着用キャラクターは多くない。
また、細いメタルフレームのフルリムは線だけで表現されることが多く、そうなると縁無し眼鏡と区別がつかなくなる。この点に限るとそもそも作者が特別に意識して、積極的に描き分けてないと思われるケースも多い。