ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

アーサー・ペンドラゴン

あーさーぺんどらごん

5世紀後半から6世紀初めに登場したと云われるブリトン人の伝説的な君主。ただし、以下で述べるようにこのフルネームはブリトン人の時代から存在したとは考えにくい。
目次 [非表示]

概要編集

中世の騎士道物語で有名な「アーサー王」のフルネームであるとされて、いくつかの創作作品でもこの名で呼ばれている。しかし、ケルト文化の時代にアーサー王が実在したと仮定すると、これは矛盾している。中世騎士物語の時代背景に基づいて設定されたファミリーネームと考えた方が良い。


ペンドラゴンとは、苗字ではなく「Pen DRAGON(ドラゴンを統べる者、ドラゴンの頭)」という意味で、アーサー王の父であるユーサー・ペンドラゴンが戴いていた称号であり、子に継承されるようなものではない。当時の人名では個人名を区別するためにWilliam the short(ちびのウイリアム)Mary of the wood(森のメアリー)のようなニックネームを添えていた(英国放送協会のfamily name(surname)に関する特集ページ参照)。ペンドラゴンも同様のニックネームと考えれば、子に受け継がれないのも当然と言える。現代の感覚で言うと、ミスター・サタンの娘をビーデル・サタンと呼ぶようなものである。


ペンドラゴンを苗字とする風潮は、「ペンドラゴンは苗字なのだろう」→「じゃあ息子もペンドラゴンだ!」と言う誤解が生じたことで広まったものだろう。当時のブリテンに苗字というものは存在せず、アーサー王は「アーサー」の名前だけでフルネームである。

イングランドでファミリーネームが用いられるようになったのは、ノルマン征服以降のことであり、それ以前の人名は個人名やニックネームで呼ばれていた。またウェールズでイングランド流のファミリーネームが用いられるようになったのは1400年以降の事であり、それ以前はゲール語系の個人名が用いられていた(それぞれ前掲引用元参照)。

アーサー王伝説が体系化されていく過程にあった中世・近世では、既に人々の間でファミリーネームが用いられるようになっており、そこからアーサーにもファミリーネームが求められ、苗字として「ペンドラゴン」の名が定着したと考えられる。


pixivにおいて編集


関連タグ編集

ペンドラゴン ブリテン カリバーン エクスカリバー  騎士

関連記事

親記事

アーサー王 あーさーおう

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 39910960

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました