誘導分岐
- 2001年に公開された押井守監督の映画名。→『アヴァロン(映画)』
- ニンテンドーDS用のゲーム。→『アヴァロンコード』
- ゲーム『Fate/stay night』に登場するエクスカリバーの鞘の銘。→「全て遠き理想郷(アヴァロン)」
- ゲーム『アルカナハート』シリーズの登場人物。→ミルドレッド・アヴァロン、アンジェリア・アヴァロン
- アニメ『ガンダムビルドダイバーズ』に登場するフォース名称。→AVALON
- 特撮番組『仮面ライダーセイバー』に登場する地名。→アヴァロン(仮面ライダーセイバー)
伝説の楽土「アヴァロン」
アーサー王伝説に登場する伝説の島。
ブリテン島のキリスト教伝承においては、イエス・キリストと従者でのちにイエスの遺体を引き取ったアリマタヤのヨセフが到来し、この地にブリテン島最初の教会を設立したとされる。
なおアリマタヤのヨセフは、聖杯伝説において円卓の騎士のガラハッドの遠縁にあたり、彼の血で赤い十字を施した「白い盾」はガラハッドの象徴となっている。
しかし最も知られるのは、やはりアーサー王伝説の最終幕で語られる島の概要だろう。
美しくリンゴの多く生ることで知られ、九姉妹の妖精によって統治された永久の楽土とされる。
「アヴァロン」の語源も、ケルト語でリンゴを意味する【abal】に由来すると考えられている。
アーサー王はカムランの戦いでモードレッド卿から受けた断末魔の一撃で致命傷を負い、「泉の貴婦人」たちの妖精三姉妹と共に、アヴァロンへと舟で旅立つことになる。
アーサー王はアヴァロンで眠りについたとも、遠い未来に必要とされる時まで永い養生をしているとも云われる。
現在、アヴァロンに該当するのはイングランド南西部のグラストンベリーが一般論とされている。
しかしアリマタヤのヨセフとは結びつきは強くとも、グラストンベリーの教会から発見されたアーサー王の墓碑の製造年代とアーサー王伝説が成立したAD.5~6世紀からはずれており、昨今では眉唾物と断ずる研究者も少なくない。
その他の候補地として、フランス・ブルターニュ地方沿岸にある「リル・ダヴァル」もしくは「ダヴァル」という島、イングランド最北の村「ブラフ・バイ・サンズ」、イングランド最西端のコンウォール地方沿岸にある潮間島(引き潮の時に徒歩で渡れる島)「セント・マイケルズ・マウント」が挙げられる。