勝って!あたしの、独りよがりな償いのために!
概要
虚数羅針内界ペーパームーンに登場するNPCの一人で、AI聖杯戦争の参加者。
維持部(キープ)筆頭のAIであったが、ランサーと契約してマスターとなる。
人物
ダウナーで自罰的、自身を『何もできない罪人』とまで発言する程ネガティブであり、そんな彼女を心配したランサーは維持部で料理を振る舞っている。
筆頭AIではあるが、日記をつけては記憶と比較する、という変わった癖がある。
彼女、もといランダマイザのモデルとなった人物の情報が影響しているのか、彼女の裡にある『罪悪感』がそうさせているらしく、自分でも理解できない為バグが生じていると自己分析している。
余談
名前の「セレシェイラ」とは、ポルトガル語で「桜」を意味する。
髪の色も間桐桜に近い。
キャラデザインを担当したのは、カーマのデザインを担当したReDrop氏。
関連タグ
何もできない罪人が得た答え
生産部(グロウ)の筆頭AI、サクラとの交流と別離を経て、少しずつではあるが自分と向き合う片鱗を見せていたセレシェイラ。
だが、サクラは自分の崩壊も厭わず無茶を重ねてしまい、唯一異変に気付いたセレシェイラだったが、結局何もできずにサクラは消滅。
それが切っ掛けで、彼女はより強く自分を責めるようになってしまう。
そして黒幕との邂逅で、自分の罪悪感がアルターエゴとしてカリカチュア化された影響、すなわち、AIとしての自分から生まれたものではない事実を知ってしまう。
自分達の願いもオリジナルからの借り物でしかない、ならば願いに殉じたサクラは何だったのか。
真実に苦悩する彼女だが、ランサーは『今この瞬間にしたい事は何か』を問いかける。
その言葉に今の自分が抱く、「黒幕をブチのめせば少しは溜飲が下がる」という、独りよがりな笑いが得られる想いを吐露。
それを聴いたランサーは彼女のサーヴァントとして戦う決意を固め、彼女はサクラの願い・想いを弄んだ黒幕達への怒りと共に令呪全画を使用した。
そして戦いの果て、サクラに何もできなかった「今の」自分は償いたいのだと気付く。
バーサーカーとの雌雄を決しようとするランサーに、自分がやりたい事、『戦いに勝ってサクラが望んだ場所に辿り着く事に何か意味があるはず』という考え、独りよがりな償いという答えの為にマスターとして立ち上がる。
更なるネタバレ
彼女の正体は、カルデア職員のセレシェイラ・エルロンから分かたれたアルターエゴ。
Alterego Involved型マスター、つまり巻き込み型のアルターエゴ・マスター。
たまたまペーパームーンの近くにいたエルロンから、彼女が裡に抱えたある要素を独立させた存在である。
関連タグ
ジナコ=カリギリ:『かつて電脳世界で行われた聖杯戦争に参加したマスター』、『臆病で戦いに消極的』、『契約したサーヴァントはランサークラスでマハーバーラタに於いて語られる大英雄である』部分がセレシェイラと共通する(何の因果かサーヴァントは異父兄弟かつ生前は敵同士だった)。