ギャラハッド(Fate)
ぎゃらはっど
以下、第一部六章「神聖円卓領域キャメロット」の重要なネタバレを含みます。 |
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カルデアで召喚に成功した英霊第ニ号にして、マシュ・キリエライトと融合したサーヴァント。
円卓の騎士の一員にして聖杯探索を成功させた聖者であり、英霊としての格はかの魔術王ソロモンにも引けを取らないと言われている。つまり、冠位英霊と同格であることが推察される。ちなみに、マシュの持つ盾は円卓の騎士たちが集った円卓、すなわち所縁ある聖遺物そのものであり、多数の英霊を召喚できるカルデアのシステムの大元になっている。
本編から6年前にカルデアによって召喚され、デミ・サーヴァントの素体として生み出された10歳のマシュに融合させられた。無茶な実験故に他の実験体が失敗していく中、ギャラハッドは命を弄ぶ非情な行いに憤りを露わにしながらも、その高潔さ故に自分が英霊の座に退去すれば死んでしまうであろう幼いマシュの犠牲を良しとせず、サーヴァントとして発現せずにマシュの中で眠ることで彼女の命を延命させた。
その後、本編の序盤、カルデアの爆破でマシュが瀕死の重傷を負った際に、最期まで彼女に寄り添おうとした主人公の行動に心を打たれ、マシュに人理焼却の原因を解決することを条件にサーヴァントとしての能力を譲渡、消滅した。
マシュにとっては二度に渡って命を救ってくれた恩人。ギャラハッドが真名を告げないまま消滅してしまったことから、マシュはサーヴァントとしての本領を発揮できないでいたが、後に自分に宿った英霊の真名を知り、恩人の名前を知ることができてよかったと喜んでいた。
なお、マシュの片目を隠すヘアスタイルはギャラハッドの面影が影響しているらしい。
アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の1人、『ギャラハッド』。
湖の騎士・ランスロット卿の息子で「ガラハッド」「ガラハド」とも呼ばれる。
聖杯に選ばれた少年騎士であり、円卓の呪われた13席に座りその呪いを見事に跳ね除けた。
型月世界ではどうなのかは不明だが、現実のアーサー王伝説における彼は「聖杯伝説に箔をつけるために後から作られた騎士」とされており、事実、円卓物語では彼は取り立てて活躍がクローズアップされていないか、そもそも存在しない(聖杯探索も元々は別の騎士が担当していた)場合が多い。
もっともこれは彼に限った話ではない。
現代のアーサー王伝説自体が長い年代を跨ぎ、時に創作する民族すら変えながら形成されていったものである。
言ってしまえば「円卓の騎士」という要素自体も後付けである。
最終的に聖杯探索自体は成功を収めるが、彼がそれをキャメロットに持ち帰ることはなく、無欲さ故に聖杯諸共自ら昇天する道を選ぶというあまりにも飛躍した幕切れとなっている(もしかすると、ギャラハッドは彼のように授かってばかりの己の人生に嫌気が差したのかもしれない)。
表記はFGO1部第6章まで一定しておらず、『Fate/staynight』や『Fate/EXTRA-CCC』、『カルデアエース』では「ガラハッド」、『Garden of Avalon』では現在と同じ「ギャラハッド」表記だった。
円卓の騎士の中で唯一人聖杯に選ばれた聖人であり、円卓騎士の中では唯一といっていいほど「武」ではなく「心」の強さが評価されている。同僚からは天然かつ無欲で、人を見る目は確かな人物だったと評されている。
怪物揃いの円卓の騎士たちと肩を並べる以上、実力は確かであり、その将来性は円卓最強と呼ばれた父ランスロットをも凌ぐと言われていた。
現在マシュの中にはギャラハッドの人格はないものの、霊基を通じてマシュに強い影響を与えており、マシュがサーヴァントに引けを取らない戦闘力を発揮できるのも、ギャラハッドの戦闘技術を受け継いでいるため。
彼は、マシュの肉体に埋め込まれた詳細不明の聖遺物を触媒としてしか召喚出来ないらしく、英霊の座に元々いなかったベディヴィエールを除き、6章での獅子王の招集にただ一人召喚されなかった。それ故、6章においては、生前を考えれば有り得ない円卓の騎士たちの非道な行為の数々に、ギャラハッドの意思を継いだマシュは強い憤りと戸惑いを抱いていた。獅子王の騎士となることを受け容れたモードレッドも、「ギャラハッドならば今の王には従わないだろう」と語っている。
なお、生前に聖杯を既に手に入れているためか、通常の聖杯戦争においても召喚不可能とされる。円卓の騎士全てを召喚できるとされる円卓の木片を以てしても、例外的に召喚が不可能な存在である。彼以外にこの例外に該当するのは、王たるアルトリアのみである。
ギャラハッドは母エレインが父ランスロットを催眠で騙して添い遂げたことで生まれた。そしてランスロットは正気を取り戻すや否や息子を手放したため、親子としてまともな関係を築くことはなかった。
尤もランスロットは、ギャラハッドが円卓の騎士となった後は何とか親子として接したいと思っていたようだが、今までの仕打ちが災いして上手くいかず、聖杯探索を終えたギャラハッドがそのまま天に召されたことで結局和解することはなかった。
ギャラハッドの父への複雑な感情は当然マシュにも受け継がれており、マシュは霊基の影響を受ける形で彼を「お父さん」と呼ぶものの、特に女関係ではっちゃけた時などは普段の彼女からは信じられないくらいキツい態度で接する。生前のギャラハッドが決して口にしなかった「お父さん」呼ばわりとその辛辣な物言いを前に、ランスロットはひたすらうろたえるばかりである。
しかし、後述の関連人物の項にもあるが、本当は今でもランスロットの事を心の底から大切な実父として、一人の騎士として敬愛・尊敬しているのがギャラハッドの心境である。
前々から2016年大晦日の特番アニメ『Fate/Grand Order -First Order-』でシルエットのみで登場していたり、トリスタンの最終再臨イラストの背景にいるなどしていたが、どちらも顔などは明確に描かれておらず、詳細なビジュアルなどは判明していなかった。
しかし、2017年大晦日の特番アニメ『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』にて『聖盾の騎士』としてサプライズ登場を果たし、詳細なビジュアルやCVも明らかになった。
男主人公と同じぐらいの背丈の銀髪に金眼の少年騎士で、マシュとは反対の左目を隠したヘアスタイルをしており、マシュと同じ暗紫色の騎士甲冑はバーサーカー及び再臨前の剣のランスロットを彷彿とさせるデザインとなっている。
いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)
生前
かつての主君。オルタの方からは生死の駆け引きを楽しめる男と称されている。
同僚にして、愛憎入り混じった感情を抱く実父。マシュが彼と色合いが似てるのに対し、ギャラハッドは毛先のハネた短髪や目元といった雰囲気が彼と似ている。
向こうは成長した息子を父として気にかけていたものの、ギャラハッドは今までの仕打ちから歩み寄ることはなく、結局和解することはなかった。
英霊になってからは、生前からの女性関係のだらしなさに加え、自分の死後に父が王妃との不倫の末にブリテンを滅ぼすきっかけを作ったという、彼にとっては知りたくもなかった事実も知ったせいか、ギャラハッドの意志を継いだマシュはランスロットには一貫して塩対応。尤も、マシュがセイバークラスのランスロットを見て強烈な既視感を覚えたり、過ちを自覚しながら獅子王に仕えていたランスロットに激情を露わにしたりと、なかなか割り切れない心持ちでいる様子。
バーサーカーの方の彼も、聖杯についての会話でギャラハッドの名を呟いていることから、理性を失ってもなお息子の存在は霊基に深く刻まれているのだろう。
しかし2部6章にてマシュを通して、1部6章で獅子王のやり方に疑問を抱き最終的に自軍を裏切ってでもカルデア側に回り最期まで援護してくれたその意思と行動に、実父である彼を心の底から感謝し尊敬していることが判明した。
事実、魔犬バーゲスト戦でマシュによって召喚され、マシュと一緒に戦う旨を述べた際にマシュは激しく照れながらも「授業参観ですかお父さん!?」と返事しており、戦闘終了後も感謝の言葉を述べていた。
つまり、ギャラハッドのランスロットに対する本当の心境は『女たらしだけは絶許だが、それ以外の全てを心底から敬愛し大切な父親として、一人の騎士として尊敬し愛している』ということである。
同僚。彼女からは「気に食わない盾ヤロウ」と呼ばれながらも、聖杯に相応しい人物と評されている。円卓メンバーに実父がおり、父にとってあずかり知らぬうちに生まれていた不貞の子という共通点があるが、ギャラハッドが父から気に掛けられていたのに対し、モードレッドは最期まで父から認められることはなかった。さらに言えば、ギャラハッドは父を拒んだのに対し、モードレッドは父を振り向かせようと必死だったという点でも正反対である。
同僚にしてチェス仲間。ガウェインからは「素晴らしい騎士」「天使のような人物」と賞賛されている。
同僚。実の兄妹からも誤解を受け敬遠されていたアグラヴェインの本質を理解しており、彼がいればアーサー王は大丈夫だと好印象を抱いていた様子。
なお、『ギネヴィアを心底嫌悪する者同士』という点では同じと言える。
同僚にして「聖杯探索」の旅に出た仲間。
ガレスと共に『未来ある若き騎士』として気にかけられている。
Grand Order
召喚された自身が憑依させられたデザインベビーの少女。その高潔さから、無垢な少女の命を奪うことをギャラハッドは良しとしなかった。後に人理焼却から世界を救うべく、自らの霊基を彼女に譲り、デミ・サーヴァントとして覚醒させた。2部以降彼女の中にギャラハッドは既にいないが、ランスロットへの例外的な反応など霊基を通じて強い影響を残している。
マシュを通じて契約しているマスター。カルデアの爆破で致命傷を負ったマシュに対して、燃え盛る炎の中でも最期まで彼女の側に寄り添い手を取った行動に感銘を受け、主人公とマシュに世界と人類の未来を託すことを決意した。マシュ曰く、ギャラハッドに選ばれたのは自分だけでなく主人公もだと語っている。実際、ギャラハッドを知る者たちも、「かの騎士が力を貸すのは納得だ」と主人公の人柄を評価している。
かの魔術王も同じく、神から「願いを叶える機会」を与えられたのだが、ギャラハッドが「何も望まなかった」事をソロモンは「何故だ?」と疑問に思っており、更に内心では「そうあるべきだった」と後悔からくる劣等感を抱いている。
第二部ネタバレ
「その通りだ。文字通り、未来は白紙になったのだから」
「人類は手詰まりだ、これが一年後の未来。君たちが人理焼却を破却したことで確定してしまった、これからの地球の姿」
「かつて魔術王はこう言った”何もしないことが君たちの幸福”だと。その言葉をもう一度繰り返そう。僕たちの歴史は未来に続くことはないのだと」
上述の通り、2017年末の『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』で男主人公の観た夢(?)に中にその姿を現す。
…が、何故か藤丸に対して「諦めろ。君たちに守れる人理はない」と、今までの彼の行いや人物評からはとても考えられない遺棄と諦観に満ちた言葉を口にし、藤丸や多くの視聴者たちに多かれ少なかれ衝撃を与えた(更には彼を「正しい歴史から訪れた『漂流者』」と呼んでいた)。
そしてその数日後、令呪で強引にデミ・サーヴァントとして復帰したマシュは大きく弱体化してしまっていたが、実はギャラハッドは時間神殿での戦いの後、マシュに力を貸すことを辞めていたことが一年間の検査結果によって判明する。
彼の高評価を聞かされていた多くのユーザーやダ・ヴィンチちゃんからは失望の声が上げられる事になり、そして新たな戦いを前にマシュは新しく自分だけの力でスキルを構成し、足りない霊基出力はダ・ヴィンチたちの協力で補う事となった。
しかし、『何か理由があるのでは?』、『カルデアに不穏な要素があるのが原因では?』といった考察・意見もあり、以上のフラグから、今後主人公達の前に敵として立ちはだかる可能性が非常に高いと予想されていた。
その時こそ、彼は何故手を引いたのか、今までの高潔さは偽りだったのか、それとも何か理由があるのか、その全てが明かされるであろう。
劇場版アニメ「神聖円卓領域キャメロット(後編)」の特典冊子によると、無欲にして無心。清廉潔白の究極とも言える性格で、心残りと意見があるのでかろうじて英霊に登録されてはいるも、人類に手をかす事もないし、貸す必要もないと考えていることがマーリンの口から明かされている。このことから昇天理由に、『人間がもつ心の醜さと、そうなった世界そのものに失望した』という見解も出来る。
また、2部6章の舞台からして「ベリル・ガットのサーヴァントではないか」という説が挙げられていた……が、実際に彼に召喚されたサーヴァントは全くの別人だったため、予想止まりとなった。もっとも、アーサー王伝説、ひいてはアーサー王や円卓の騎士たちに縁深い人物ではあったが。
2部6章後編では、とある人物から彼の真意のヒントとなる情報がもたらされる。
元々マシュは他人が傷つく事を嫌う優しい性格。だが、戦いそのものを忌避するあまり傷つける「力」から無意識に逃げてしまっていた。
その結果、多くの命が彼女の目の前で失われる事態にまで発展してしまう。
彼女が「戦い」から眼をそらさず自分だけの戦う理由を得た時、ギャラハッドはもう一度彼女に全てを託すという。
ブリテン異聞帯を巡る最中、最後にマシュがみつけたその「応え」はもはや言うまでもないだろう
そして全ての異聞帯を切除した事で、カルデアはその無自覚な罪と向き合う事を強いられる。
カルデアが、マシュが、人理の咎を清算する戦いに臨む事が判明し、遂に登場するのでは、と期待されている。
なお、この事からギャラハッドに対するランスロット周りでのあれこれは『マシュによる風評被害』である事が発覚している。
コメント
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すべて見る- えふご
こんな盾親子があってもいいと思うの。
続けばいいなぁ。 盾親子 現パロというかFGO超えた先の未来 こんな風に転生してもいいと思うの ランスロット マシュ ギャラハッド(捏造) ニミュエ(捏造) ちょっっっと子供たちの過去話重めというか良くない話を匂わせてるので嫌な人はごめんなさい *** 「——やれやれ」 事の顛末を数日経ってから連絡された。まぁ、別に興味はないが。 「どうしたの、ばーさーかーさん」 「サクラ。私はバーサーカーではありませんよ。ヴァサ・ローウッド・デュラックです」 「? でもそうでしょ」 「……まぁ、いいですけど。どうしました?」 「ご飯できたから。ね、何かあったの?」 「いいえ、お気になさらず」 「でも、嬉しそう」 「……そう、ですね。あれは別にどうでもいいんですが、私にとっても可愛い子供たちなので」 「? 誰のこと?」 「サクラも、いつか会いに行きましょう」 「……ばーさーかー、ナイショ話多い」 「大人なので。ほら、行きましょう。カリヤとシンジが煩いです」 「そうだね、いこ」10,373文字pixiv小説作品 - Fate/Grand Order withマーリン
シークエンス Ⅶ
fate /grand Order withマーリン シリーズ第40話 ちょこちょこ加筆訂正しています。 【注意】 「最終章の結果を知っている」マーリンのいるFate/GrandOrder 日記です。 最終章&六章ネタバレです。 タグの人物の名前を見て、「?誰」と思われる方はブラウザバック推奨です。 最小限ですが、彼の人称やセリフ、思いをねつ造しています。 他、ストーリー内描写などがガッツリ含まれます。 ご注意下さい。 時系列 決戦前夜。 マシュとベディヴィエールの会話の後。 マシュの夢の中での会話です。 この時系列の重要な流れを誰で語ろうか、考え悩んだのですが、誰から見ても違う気がして大穴のこの人に。 ネタバレだからかなあ、この人タグの話ってありませんでした。 性格も話し方も解らないし、マシュは自分の中に彼はもういない、って言いきってますので、どんな人物かも解りませんし。 でも、私は彼は彼女の中にいると思っています。 自分の力を全部譲渡しながらも、彼女の中でこの旅を一緒に体験し、いろいろなものを見て、成長して行っているのだと思います。 この世界ではどうか解りませんが、伝承では本当に出来すぎな騎士だったと思います。ありとあらゆる試練を難なくこなし、円卓の歪みもブリテンの崩壊も知らずに天に昇ってしまった。 だから、彼も…きっとそう思っていると。 小さな断章で紡いだ「シークエンス」は次で纏めます。 最後はマーリンとマスターの裏表。 少しUPまでに時間がかかったり、間に別シリーズが入ったりするかもしれませんがよろしくお願いします。 追記:ダビデの幕間見ました。 納得もしましたが、私はそれでも彼らに救いと幸せがあって欲しいと思うのであれはあれ、これはこれ、ということでいきます。 ご了承下さい。4,128文字pixiv小説作品 - ぐだ子聖杯戦争シリーズ
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