注意! この記事には第六章「神聖円卓領域キャメロット」のネタバレ要素が含まれます!
「真名、開帳───私は災厄の席に立つ……」
「其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷──顕現せよ、
『いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)』!」
- ランク:B+++
- 種別:対悪宝具
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
英霊ギャラハッドが持つ宝具であり、シールダーことマシュの宝具の真名。
下記のことから、ギャラハッドを象徴する聖遺物「血の十字架が書かれた白い盾」とはまた別のもの、あるいはそれに別の要素を融合させた合成物と思われる。
白亜の城キャメロットの中心、円卓の騎士たちが座る円卓を盾として用いた究極の守り。
つまり、彼女が持つ盾は「円卓」。正真正銘の「円卓の盾(ラウンドシールド)」だったのである。
本来盾ではないと言及はされていたがまさかピクニックで弁当敷いてた(シートorテーブル扱い)のが正しい使い方だったとは……。
その強度は使用者の精神力に比例し、心が折れなければその城壁も決して崩れはしないという。
それはマシュの勇志の限り、一切の敵意・悪意を寄せ付けない、まさに「魔を弾く城塞」。
しかし守りたいものを護ることはできても、それを支えるマシュ本人への加護は薄い。
つまり、マシュの後方にある守護対象には絶対の安全が保障されるが、マシュは敵が攻撃をやめない限り魔力を消費して耐え続けなければならず、全てマシュに反動として返ってくる。
ゲーム内での性能
ゲーム中での種別はArts。
効果はカルデアスの効果に加え【自身以外の味方の攻撃力を上昇】が付加された。
演出としては、ロード・カルデアスと同じように盾を構えると同時にカメラ視点が横からではなく正面からに切り替わり、盾の正面に円卓を模した魔方陣が展開され、聖都キャメロットを具現化するというもの。何気に正面からのグラフィックを新規に用意している手の込みようである。また、演出から「固有結界」、或いはそれに準ずる形式の宝具だと思われる。
ジャンヌ・ダルクの「我が神はここにありて」と違い、効果は無敵ではなくダメージカット。「ロード・カルデアス」時にはこれにより下位互換の様な評価を受けていたが、無敵貫通スキルを持ったサーヴァントが増えてきた第六章以降からは評価が見直されている。特に第六章ラスボスは無敵貫通(無敵や回避を無効化する)宝具のため、シナリオ演出的にも彼女の運用が戦局の大きなカギとなる。
真っ向から相手の攻撃を「受け止める」宝具である事をしっかりと把握して使いこなせるようになれば、マシュの頼もしさをぐっと実感できるようになるだろう。
あえて欠点をあげるなら彼女の宝具レベルがストーリー進行に合わせて上がる仕様のため、他のサーヴァントと違って最大まで宝具レベルを上げられない事。
しかしこれは裏を返せば今後の展開次第でまだ伸びしろがあるとも受け取れるし、宝具レベル3であってもレアリティ★4全体で見ればこの宝具自体が破格の防御性能を有しているのでキッチリと扱えれば心配は殆ど要らない。
余談
「Fate/EXTRA CCC」におけるレオの決着術式(ファイナリティ)『聖剣集う絢爛の城(ソード・キャメロット)』は、この宝具を伝承からコードキャストとして復元した物。
実はシールダーの設定は2005年にFateをアニメ化する際に作られてお蔵入りになった物で、宝具の名前もその時付けられた物のまま。(実際の放送年は2006年であったため、新案を立てたのが2005年という意味であると思われる)
上記のレオの決着術式の名前も既に存在していた設定から一部引用された物である。
・・・が、後に『TYPE-MOON展 Fate/stay night-15年の軌跡-』の特典冊子として配布された当時の企画資料であるFate/unpublished material内でマシュの元ネタにあたるキャラクターの詳細も開示されたが、そちらの宝具名は誉れ高き時の円卓(ロード・キャメロット)であり、性能もデザインも大きく異なるものであった。
この名称については「んー、いまいちなんで再考するコト。」というコメントも残されており、それを踏まえるとロード・キャメロットという読み方と基本コンセプトをそのままにマシュのキャラクター性を踏まえた上でリファインしたのが、『いまは遙か理想の城』であるということなのかもしれない。
なお、宝具の真名は『いまは遙か理想の城』であり、宝具発動時のBGMは『いまは遥か理想の城』のため注意。